ファストフード店:ワンコインメニュー増加中 「買いやすさ」「お得感」演出

 ファストフード店では、100円か500円ちょうどの価格にして、1枚の硬貨で買える「ワンコイン」メニューが増えている。ロッテリアは今年2月から一部店舗で100円メニューの販売を始め、今月12日からは全店に拡大した。日本ケンタッキー・フライド・チキンも18日から、500円のセットメニューを始めた。「買いやすさ」と「お買い得感」を演出することで、売り上げを伸ばす狙いだ。

 ロッテリアの100円メニューは、ハンバーガー、フレンチフライポテト(Sサイズ)など5品目。導入した店舗では、来店者数が平均で、導入前より約15%伸びた。「通常のセットメニューに追加で100円メニューを購入する客も多い」という。

 ケンタッキーは、チキン2個とポテト1個の「500円セット」のほか、「1000円パック」を11月28日まで限定販売する。渡辺正夫社長は「ケンタッキーになじみがなく、商品名が分からないお客様も購入しやすい」と、顧客層拡大に期待を寄せる。

 ワンコイン商品の先駆けは、日本マクドナルドが05年4月に発売した「100円マック」だ。現在もチーズバーガーなど9品目を100円で販売し、売り上げ増に貢献している。原材料や人件費の高騰で、外食業界では値上げの動きが徐々に広がっているが、その一方で顧客を獲得するために、割安商品の「ワンコイン」メニューを投入する動きも加速しそうだ。【工藤昭久】

毎日新聞 より

 安けりゃ最高なんですけどっ。100円とかねっ。