飯豊に山村留学の中学生、剣道の新人戦に照準

 飯豊町の中津川中(渡部恭子校長、10人)で学んでいる、埼玉県川口市からの長期山村留学生2人が、ことし4月から始めた剣道で中体連新人大会に出場するため、厳しい練習に励んでいる。防具を着けてからまだ4カ月ほどだが、持ち前の「頑張り」で、めきめきと腕を上げている。

 大会に出場するのはともに中学2年で、川口市の芝西中から1年の期間で山村留学している並木久実さん(14)と吉岡由貴さん(14)。芝西中では並木さんが水泳部、吉岡さんがバスケットボール部に所属しており、中津川に来るまでは、剣道の経験はなかった。

 ことし4月に入部し、5月末までは竹刀の振り方と足の運び方に練習時間のほとんどを割いた。防具を初めて着けたのは6月の中体連の大会の約2週間前。同10日に初めて試合を行い、同18日の中体連本番には並木さんが団体戦と個人戦、吉岡さんが個人戦に出場したが、並木さんが個人戦で1勝したにとどまった。

 その後、顧問の先生から「団体戦のメンバー5人に入れるように努力しろ」という言葉を胸に、ほかの4人のメンバーとともに切磋琢磨(せっさたくま)。「脇腹に黒に近い色のあざができた」(並木さん)「手があんパンのようになった」(吉岡さん)というほど練習した結果、並木さんが次鋒(じほう)、吉岡さんが中堅を獲得した。

 「得意技はないけど、気持ちでは負けない」と2人。「中体連個人戦で負けた相手が1回戦の相手。リベンジを果たす」(並木さん)「個人戦勝利」(吉岡さん)と、それぞれの目標を掲げ、技を磨いている。

山形新聞より


 地元ではここまで、熱中できなかったかもしれなかったですね。