地井武男CM引っ張りだこのワケ…女子高生にも人気
庶民的なキャラ、逆境乗り越えた姿にも共感

 “チイチイ”の愛称を持つベテラン俳優の地井武男(64)が、CM業界で引っ張りだこの人気だ。

 今年上半期の「タレント別CM量の総合ランキング」(1-6月、関東地区、ビデオリサーチ調べ)によると、CM女王の仲間由紀恵(26)に続き、2位の座を射止めている。

 これまでの出演CMには、頭からすっぽり“ふくろうの着ぐるみ”を着て、「♪顔から下は、地井武男」のCMソングが流れるおやつカンパニーなどユニークなものも。

 また、シニアを対象にしたアメリカンホーム保険会社のCMでは、02年11月から手堅いキャラクターを続ける。「年齢層に近いのはもちろん、アクティブに活躍され、親しみやすい人柄が商品イメージにぴったり」(広報担当者)という。

 もともとは、俳優座出身の演技派。映画「ああ野麦峠」やドラマ「北の国から」はじめ、渋い役や硬派なイメージ。

 ところが、バラエティー番組で、お笑いコンビのダウンタウンから、素の親しみやすさを引き出され、52歳で歌手デビュー。女子高生から“チイチイ”の愛称で呼ばれるようになった。

 「50代になってから、役柄の幅が広がった珍しいケース」(民放ディレクター)で、CMへの出演依頼もグンと増えた。

 「庶民的なキャラクターこそ、地井本人の人柄に近いんですよ」とは担当マネジャー。だが笑顔の裏で、つらい経験も。

 長年連れ添った前妻が乳がんに倒れ、8年間の闘病生活の末、01年に死別。生前に病床で、「私が死んだら若い人を見つけるように」と告げられた。04年には、元モデルと再婚している。

 逆境を跳ねのける姿が、共感を呼ぶのか。「CMは、がんばったから必ず出られるというものではない。本人もうれしいというより、ありがたいという感謝の気持ちの方が大きいようです」とマネジャーは語る。

 最近では月~金曜朝の帯番組「ちい散歩」(テレビ朝日)で近郊散歩のナビゲーターを務めるなど、チイチイの元気に勇気づけられる視聴者は少なくないようだ。

ZAKZAKより


 本人がいい人だからですよ。