55歳で先日他界した元同僚(女性)のお通夜へ行ってきました。

 

彼女がいたのは私が最後にいた職場。

転職が多かった私が14年務めた場所でした。

 

外資系で入社当時は日本の景気が良かったので

グループの中でも何かと優遇されましたが

景気が悪くなり中国が台頭してくると一気に形勢が

代わり、社長も14年の間に7人交代しました。

次第に社風も「半沢直樹」か!というほど信頼が崩れ

現社長が意に沿わないものを粛清し続けた結果

私も早期引退にいたったのです。

 

最終的に「イヤな思い出」になってしまった職場には

会いたくない人間が山ほどいるし、会場へは自宅から

片道2時間以上もかかるため迷ったのですが行ってきました。

 

現役でなくなった彼女の葬儀はやはり仕事関係の方が

多かったけど、テニスやゴルフの仲間や地元の友人も

多くの方がいらっしゃいました。

 

不調を訴えたのは昨年7月。

最初は腰が痛い、とテニスのやりすぎかと鍼治療に。

その後、大好きなビールが美味しくない、というところから

医療従事者でもある双子のお姉さまの勧めで検査を受け、

膵臓がんが発覚。その時にはすでに肝臓転移があって

手術も不可だったそうです。

 

それでも、8月のテニスの試合にどうしても出たいと出場し

準優勝?の成績を残しました。FBにはビールで乾杯の

写真を載せていました。病気の事はひとつも語らず。

 

仕事はほぼリモートで、会社にも病状の話は伏せ
11月末ぐらいまで仕事をしていたそうです。

一方治療が効果なく、数々の抗がん剤を試したけれど

体質に合わず副作用が強くて、辛い闘病だったそうです。

 

自分の元気な時の姿だけを覚えていてほしい、とお通夜では

対面は辞されました。そのことからも、辛さが臆されます。

 

仕事も遊びも全力投球だけど結婚もしたかった彼女。

テニスで知り合った方とこの春ご結婚の予定だったそうです。

 

対面もできなかったのでまったく実感が湧かず、悲しみも

今はまだ湧いてきません。ただ、なぜ、という思いだけがあります。

と同時に、昨年末にすい臓がんを告白した友人の事が浮かびます。

どうぞ、少しでも良い方に向かいますように。

 

そして、二人に共通だったことは、

●顔色が悪かったこと(ちょっと土色っぽい)

●好きなお酒があまり飲みたくなくなったこと

●胃もたれを感じたこと

 

膵臓がんは特殊な造影剤を使った検査ではないと発見されませんので

健康診断を受けていてもけっして安心せず、上記の自覚があったら

検査を受けるべきだと思いました。

 

それでも早期発見は難しいそうですがチャンスにかけたいです。