先日、従兄弟の葬儀に行きました。

子供の頃は母の実家で良く遊んだけど、10歳の頃引っ越したっきり

5年に一度くらい、就職したとか結婚したとかのうわさを聞くだけの

つきあい。


40代の働き盛り、子供は中学を筆頭に3人。死去は突然のことでした。

骨髄系の病気の発病で、2ヶ月すさまじい闘病の末の急死。


告別式の供養のお寺の前で、時代物の美しい古瓦を見ていると、

つい2日ほど前にお寺が出てくる夢を見たのを思い出しました。


どこか地方の都市にIrikoは車で出かけている。行き先は何もない

田舎町。道に車をとめ、道路わきにぽつんと立った日本家屋に

入っていきます。


敷地の中には古い日用品などが集められた納屋や、台所などが、

いくつもの通路に隔てられ迷路のようになっています。その向こう側

に人影が見え、Irikoはいつのまにかその相手とかくれんぼを

しているのです。


相手は誰かわかりません。迷路の中を追っていくと、砂利石の

坂道があり、その坂道を登ると、突然修理中の鐘突き堂にでます。

修理の為に屋根が一度おろされ、目の前に黒い古瓦が並んでいます。


気がつくと、私はかくれんぼの相手を見失っていました。

夢はそこで終わり。


そのかくれんぼの相手が、小さい頃の従兄弟だったかどうか、

それは想像の範囲の話です。

ただ、夢の中の古瓦のとっても現実的な質感と不思議な寂寥感が

残る夢でした。