浅田真央選手優勝という結果が、フィギュアスケートファンの間で物議を醸し出したNHK杯。それほどまでに、総合2位だった鈴木明子のFSの演技は素晴らしかったですね!
動画はユーロスポーツの英国版なのですが、コメンテーターの方が「以前(鈴木選手は)演技が安定してなかったけど、もうそれは遠い昔の話だね」「27歳で以前よりもずっと良い状態」と言う程、のりに乗っている鈴木選手。
ジャンプのミスが無かったという点で浅田選手のFSの出来と対照的といえますが、ジャンプのできよりも私が素晴らしいと思ったのは最後のストレートラインステップシークエンスです。
勢い余って突っ込むか転ぶのじゃないかと思う程のスピードがありながら、動きが乱れることなくとても美しいのです。
彼女のスケーティングのスピード感は定評がありますが、このFSの演技は、ブレードがよく滑っているような、パトリック・チャン選手のような滑らかさのある速さだったと思います。
まもなくグランプリファイナルが開幕しますが、鈴木選手の演技を見ていたら、もうそれを通り越して全日本と世界選手権が楽しみになってきました!どうか彼女が努力してきた事がリンクの上で出し切れますように。

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TVや会場でフィギュアスケートを観戦するのは女性が圧倒的に多いと思うのですが、こんなクラシックビューティーにお目にかかれるのなら、男性の皆さんも一度会場に足を運んでみる価値があるのではないでしょうか?
水と緑の豊かな北欧の国々の一つであるフィンランド代表のキーラ・コルピ選手は、超正統派美人!なんとgoogle.com(co.jpではなくアメリカのcomの方です)の検索窓にKiira Korpiと入力すると、推測キーワードでKiira Korpi wallpaperと出てくる程なのです。wallpaper(壁紙)は、フィギュアスケート選手の名前を検索してもあまり得られない推測キーワードですから、コルピ選手はPCの壁紙にしてずっと眺めていたい程の美女ということなのでしょう。
男子選手でも「コルピ選手は美人だからね~」とでれっとしている選手はいるようです(フランスのアルバン・プレオベール元選手など)。
その美貌を活かしてモデルとしても活動しています。→ 画像一覧

彼女の整った顔立ちは、メイク次第で可憐にも、また往年の大女優のようにも見せることができるので、氷上に彼女が立つとぱぁっと空気が華やぎます。
フィギュアスケートは球技のようにゴールが決まったから1点、という競技ではなく、採点競技です。技術点、プログラム構成点もジャッジの判断で採点されます。もちろんジャッジ達はきちんと細かいトレーニングを受けていますから、できる限り公平な採点をしているはずですが、ジャッジも人の子です。
見た目が華やかなコルピ選手ならば、思わず目を奪われてしまうでしょう。例えば彼女がスパイラルですぅっと氷上を流れていく時のあの優雅さは、もう人間ではありません。妖精レベルです。
そんな美しい彼女もグランプリファイナルまで勝ち残りました!この妖精が舞う姿を、ソチで12月6日(木)~9日(日)に行われるグランプリファイナルで、是非ご覧ください。
浅田真央選手の「白鳥の湖」のジャンプ構成を見て、世界選手権で優勝するとしたら、ジャンプミスが一つも許されない構成であると感じた方はたくさんいらっしゃると思います。理由としては、得点源となる3-3のコンボがないこと、またアクセルの次に基礎点の高いルッツジャンプが1度しか入っていないことがあげられます。
まずNHK杯の時の構成を見てみましょう。

3Lo (本番では2Lo)
2A+3T
3F
3Lz(本番では2Lo)
3S(本番ではポップしてしまい結果1S)
3Lo+2Lo+2Lo  
3F(本番では2Lo)

FSでは単独・コンボあわせて7つまでジャンプを入れることができますが、グランプリファイナルや世界選手権で優勝を争う事になるであろう選手達は、3-3を必ず構成に入れています。ただしコンボといっても、最も難易度の低い3T-3Tは基礎点も低いのですが、難易度を抑えたジャンプを美しく飛ぶことで加点を狙うという戦略も有効です。

浅田選手もかつて連続三回転を軽々と飛んでいました。15歳で「カルメン」を滑っていた頃、解説の八木沼純子氏が浅田選手の3フリップ-3ループのコンボを見て「セカンドジャンプの方が高いですね」と感心していたほどです。しかもセカンドジャンプに3ループを持ってくるのは非常に難しいため、男子選手でも避けるほどです。

今は構成に入っていなくても、3回転ジャンプは単独で自信を持って飛べるようになったら、コンボをいくらでもバンバン飛べばよいのです。今は確実に飛べるジャンプを綺麗に飛んで加点をもらうことの方が大切ですから、焦らなくてもよいのです。それに3-3は公式試合では封印していますが、エキシビションで飛んでいますしね。
またジャンプにこだわりすぎると、つなぎの動きやスケーティング、スピン、スパイラルの美しさといった浅田選手の良さが出なくなってしまいます。ジャンプ以外の要素も丁寧に実行し、各要素のGOEで加点をもらい、プログラム構成点を稼ぐ。
今できることを確実にやれば、結果はおのずとついてきます。そして浅田選手の傷ついた羽が癒えて、再び軽々と3-3を飛ぶ日は近い将来訪れるでしょう。