THE BATTLE OF FAITH 全曲解説 | フォース・フィールド オフィシャル・ブログ

THE BATTLE OF FAITH 全曲解説

今回のアルバムは、4曲が既発曲のリメイク、残り8曲が新曲で構成されています。

1) Love Maker
Rayとの共作。メールでファイルのやり取りをしながら、イントロから順にコード進行、リフを組み立てて行きました。 便利な時代になったものです。最後にRayが乗せた歌メロに英詞をつけました。 詞は韻の踏み方等、結構考えて作りました
基本的にどの曲も詞は最後に考えますので、100%曲先です。
リフはリッチーが好きな割には、Gのキーで作ったのは初めてです。
ソロ前のキメ部分は、簡単そうに聞こえるかも知れませんが、意外と難しいです。
オルタネイトで1弦2弦を交互にピッキングしていくんですが、1弦をダウンで弾くインサイドピッキングで弾いています。
ソロは決めソロです。最後の上昇フレーズはエコノミーで弾いています。
エンディングで岡田君のハモンドソロが聴けます。

2) You'll Never Know
Rayとの共作。ストックしていたリフにRayが歌メロをつけて、完成に持っていきました。
ソロ前のブリッジ部分のみ僕が作りました。
ドリチェ・バージョンで既に2バージョン発表してますが、音質面でもプレイ面でもはるかに完成度が上がっていると思います。

3)Badness In My Soul
イントロのリフから組み立てていって、そこにRayが歌メロをつけました。
これもメールのやり取りで完成に持っていきました。
サビとソロ部分はマイナー7thを多用して、ランニングベースで雰囲気を
変えてみました。ブルージーな間奏はちょっとゲイリー・ムーアを
意識しました。

4) Over The Line
スローなブルース・ナンバーです。一度ボツになっていたのが、山中氏の希望で
アルバムで取り上げることになりました。Bの歌メロは一部書き直したんですが、
結局元のメロを採用しました。
この曲のコーラスアレンジはRayによるものです。
間奏のディミニッシュの上昇フレーズはアドリブで弾いたんですが、再現するのはちょっと難しいです。
後半のソロの出だしはスライドで弾いて、その後は普通にピック弾きです。
今回は隠し味的にスライドを多用してますね。

5) Don't Cry My Lover
元々日本語詞がついていたストック曲に英詞をつけて、
アレンジしていきました。フォースフィールドでは珍しいメジャー感の曲です。
シンプルに聞こえますが、分数コード、メジャー7thを多用していて意外に凝った作りになってます。
メジャー7thの使い方はポール・マッカートニーからの影響が大きいです。

6) Can't Escape This Feelings
これも日本語詞がついていたストック曲に英詞をつけて、アレンジし直しました。
バッキングギターは3本入っていて、初期のキッスのアレンジを意識しました。
ソロもエースっぽいフレーズが入ってます。

7) Somewhere In The Night
この曲も3度目のリメイクになると思います。ソロは確信犯的にブラックモアですね笑。
サビのコーラスは私とレイ3声でハモっています。

8) In The Midle Of The Night
昔初めてシーケンサーを買った時に、練習がてらシンセベース
とシンセのリフを打ち込んで出来た曲です。
今回はシンセのリフをギターのカッティングに変えてアレンジしてみました。
異色の曲ですが、アルバム中に1曲あってもいいかなと。
Rayのボーカルはいつものハイトーン・シャウトを押さえて、低いキーで歌っています。
コーラスは私が3声をダブルでやっています。
ホーン・アレンジは岡田君によるものです。

9) Shotgun In My Face
この曲は以前発表した3曲入りミニアルバム以降、ドリームチェイサーでもリメイク
していたんで、これが3度目のリメイクになりますが、基本的なアレンジは変えていません。

10) Show Me Your Love
元々あった曲にRayが新たに歌メロをつけました。
最初はもっとアップテンポでしたが、最終的に今のテンポに落ち着きました。
後半のソロでは、パープルのライブ・イン・ジャパンのフレーズが出てきます。

11) Someone Like You
この曲はフォース・フィールド結成時に山中氏と初めてセッションした曲です。
イントロのハモリはスライドで3本入ってます。
岡田君の格好良いハモンドソロが聴けます。
キメの分散和音フレーズは結構難しいです。
この曲のソロは出だしがブラックモア風に始まりますが、後半のややスピードを落とした
アルペジオはアップとダウンが交互に出てくるエコノミーで弾いています。

12)Love Is Blind
イントロのアルペジオのパターンを発展させて、組み立てていきました。
前からこういうスローでブルージーなバラードが1曲欲しかったんです。
この曲は間奏もエンディング・ソロも決めソロで、とても気に入ってます。


使用機材ですが、ギターは4本持っているストラトを万遍なく使用しました。
エフェクトは歪系にブースターとして、アイバニーズのチューブ・スクリーマーから
AKAIのオープン・リールを通って、68年製のプレキシマーシャル50Wをほぼフルボリューム
で鳴らして録音しました。
あとの空間系のエフェクトは、一部でMXRのフェイザーと、ボスのオクターバーを使用しましたが、
ほとんどミックス時にかけています。