『同席対面五百生』
私が採用担当をしていたころ、常に心がけていたこと、
それはとにかく人(学生)と会い、話をすること。
一見何でもないようなことに思えますが、そうでもないんです。
今の時代、何でも効率化が進み、書類やメールだけのやり取り、
もっとひどいのは就職サイトなどWeb上だけで就活が進行し、
やっと対面できるのはそれなりのハードルをクリアしたものだけ。
こんな採用活動をしている企業のなんと多いことか。
勿論大企業の担当者であれば希望学生の数も半端じゃないでしょうから
一々悠長な…と仰るかもしれません。
しかし、人には色んな個性があるし、話てみないと分からない所も沢山あります。
せっかくこれだけの会社がある中で、これだけの人間がいる中で、
接点があるってことは想像してみるとものすごいことだと思いませんか?
だからこそ私は、例え効率の悪いやり方だとしてもとにかく個別面談にこだわり、
時間の許す限り、学生と会って話をすることを大切にしてきたのです。
・・・と、
こんな話を、随分前にある方にお話したところ、
その方はことのほか感動してくださり、そしていろいろ調べているうちに、
それはある言葉の意味と同じだということを発見し、私に教えてくれました。
それが今日のタイトル『同席対面五百生』です。
これは同じところに座って、同じように顔をあわせるご縁は五百回生まれ変わって、
初めてここにある出会いがあるという仏教の教えだそうです。
つまり、何気ない対面や同席は五百回生まれ変わってやっと実現できた、
実はかけがいのない瞬間、出会いであるという意味です。
いやぁ、すばらしい言葉ですね。
仏の教えとは恐れ多いですが、それでも改めてその言葉の意味を深く噛み締めました。
やはり人との出会いは軽いものではないんだと。
それから、お話したその方はその言葉を名刺に刷り込んだり、
わざわざ言葉を刻んだ判子を作ったりとかなり気に入っていたみたいですが、
ついには、なんと独立起業し、立ち上げた会社の社是にまでしたそうです。
今更ながら『縁』というものは、人の力ではどうしようもないような神懸ったものであると同時に、
本当に必要なときに訪れ、何かを教えてくれる大切なものであると思えてなりません。
今日、ふとしたことでこの言葉を耳にし、昔を思い出したのでブログにも書き残しておきます。
本当に人との出会いは大切にしたいものです。
【今日の付箋】
『同席対面五百生』
同じところに座って、同じように顔をあわせるご縁は五百回生まれ変わって、
初めてここにある出会いがあるという仏教の教え。
そしてこれまでの出会いに心から感謝します。