今日は、2ヶ月に一度の定期検診。日赤広尾。
●今から3年前、知らない番号から電話が掛かってきた。その電話の主は、ミッドタウンクリニックの看護婦さん。
「先生からお話があるので来院下さい」
?
なんかドラマで聞いたことのある流れだ。
重病?
思い当たるところはある。
酒の量が多いので、毎年内臓系はD判定連発だった。あぁ胃があれているのかな?
そりゃそうだよなぁ。酒減らさなきゃ。
で、一応理由を聞いてみた。なにかありました?
「悪性リンパ腫です」

「そんなに気にしなくて大丈夫ですよ」
「で、来院日ですがちょっと空きが無くて二週間後に如何ですか?」
なるほど。病院も気にしなくて良いって言ってるし、まぁ忙しいし、2週間後でいいか。
快諾。電話を切った。
ところで、悪性リンパ腫って何だろう??
ネットで検索してみた。Wikipediaが引っかかった。しかも一番上。なにげに有名らしい。
どれどれ、、、悪性リンパ腫
「血液のがん(医学上、血液の癌は平仮名で「がん」と表記する)で、リンパ系組織から発生する悪性腫瘍である。」
・・・・ガン??俺が?
日本での発生率は、10万人に10人。。
宝くじですら当たらないのに・・・。
なんとなく自分の人生に関わる一大事だと分かったので、それから数時間ネットで徹底的に調べた。
原因
治療法
症状
そして、生存率・・・
調べれば調べるほど不安になる。でも病院は気にしなくて良いって言ってたし、、通院は2週間後だし。。とはいえ、こんな気持ちでは仕事にも集中できない。明朝に病院に行くことにした。
「予約していないのだけど、気になってきました」
そう伝えると、なにやら主治医に電話してごにょごにょやっている。
基本的に予約無しの面談はNGだが、時間を設定してくれた。1時間くらい待って、、、。
「てらしたさ~ん」
病状は分からないのだけど、余命宣告を受ける患者の気分。なんか重大なこと言われちゃうのかなぁ。。。
どきどきしながら部屋に入る
「だよね~。きちゃうよね。気になるよね~笑」
「でさぁ~、具体的な説明要らないでしょ?笑」
「もうネットで調べて俺より詳しいんじゃない?笑」
「で、セカンドオピニオンとか紹介してほしいでしょ?笑」
「でしょ笑」
「そういうと思って、紹介状は準備しておいたよ。」
「ほら検査用の血液のサンプルも用意しておいたから」
そういって、袋に入った検査用の血液を差し出してきた。
「で何処に行く??」
段取りが良すぎる・・・(^^;
先生って、、白髪混じりの整った髪型に、眼鏡。ぱっきぱきの白衣。
落ち着いた優しい声質。そんなのを想像していた。
なのに、、、、軽すぎる。しかし、おもしろすぎる。
と、突っ込んでも仕方ない。前日に色々調べて行く病院を決めていたので、その病院名を伝えた。
「あぁ~そこね。むかしいたけど、患者数が多い分事例があるだけで、検査依頼しても1ヶ月待たされたりするから他のところの方がいいよ。今時は、事例がデータベース化されていて何処行っても大差ないよ。」
らしい。結局近所の日赤広尾にした。
「でさぁ、正直言うと、2ヶ月前に胃カメラ飲んだときに、あっガンだって思ってたんだよね。違えば良いなぁ、とおもったけどやっぱりだったよ笑。でもさ、若いから大丈夫だよ(^^」
ノリノリだ。。
先生にこんな質問をしてみた。「この病気って結構多いですか?」。
人数が多いと聞けば、仲間がいる安心感と自分だけじゃない、がんばろう、そう思える気がしたから。
「ん~。長いこと血液内科やってるけど、年間、、2~3名かな」
・・・。正直すぎる。。ここは察して欲しかった。。私の気持ちを・・・。
そんなことを思いながらも、そのときの深刻に考えていた私にとって、その先生の会話術は気持ちを楽にさせてくれた。
良い機会だったので、一般的に言われいているガンの知識をぶつけてみた。
・ガンって遺伝があるんですよね?
この質問タイムから眼光が鋭くなった。
「その論文どっかにある?。良く考えてみてよ。その家族の方って、小さい頃から同じものを食べて、同じ空気吸って、おなじ環境で生活しているんだよ。だとしたら、空気や紫外線、その他の要因だって考えられるよね?そんな中途半端な事言っちゃ駄目だよ」
マジメか。素人なんだから、そんなムキにならなくても・・。
先ほどの軽い(優しい)感じから一気に雰囲気が変わった。なんだ、ちゃんとした先生じゃん。
・生存率って、10年後50%なんですよね?
「生存率って、赤ちゃんから大人まで、全年齢ひっくるめて算出している。病状も様々。当然若ければ体力あるし生存率は高い。年配の方であれば低い。だから、あまりあてにならないよ。」
たしかに。気休めなのか事実なのかわからないけど、ちょっと安心。
・アルコールって良くないですよね?
「ん~。飲み過ぎは良くないけど、我慢する方が良くないよ。何事も適度に」
そうなのか。でネットで調べてみた。がんの生存率は、同じ症状の人の経過観察。でこんなレポートがあった。
同じ症状の患者200人を10年間調査。100人は、適度なアルコールを摂取。残り100人は禁酒。
10年後の生存率をみると、微妙な差ではあったがアルコールを飲んでいる人の方が生存率が高かった。
微妙な差なので、どちらが良いかと判断出来ないが、あまり気にすることはなさそう。がんの原因は、ストレスだとも言われる。
・この診断結果ってほぼ確定ですよね?
「献体検査は専門の機関で行われている。何処の病院で検査しても、検査を行うのはだいたい大手の限られた機関なので、結果が変わることはまれ」
・ガンって何故なるんだろう・・。
人間はだれしもがん細胞を持っているそうです。>ネット調べ
人間は、60兆個の細胞でできています。これが毎日、10兆個以上無くなって、その分新しい細胞が生まれます。
これだけの細胞があると、たまにおかしい細胞がでてきます。通常であれば、この細胞は殺されます。
しかし、免疫力が落ちていたり、その他の理由により、殺し損ねる場合があります。これがガン細胞です。
この小さな細胞は、1年、3年、5年を経て大きくなります。そのスピードはゆっくり。
ガン細胞は細胞分裂を繰り返しているので、その成長スピードは加速します。
検査などで発見されるガンは、ある程度年数が経っていることが多く(初期は見つけにくい)、発見される頃には進行が早くなっています。
そうすると、治療も大変になります。
ガンは早期発見が重要です。
★私の病気・状況は、、、
・悪性リンパ腫は、名前の通り良性は存在せずみな悪性。なので期待しちゃだめ。
・悪性リンパ腫には色々種類がある。私がなったリンパ腫は「MALTリンパ腫」
・私のMALTリンパ腫は、ピロリ菌が悪さをしてがん細胞化したもの
・ピロリ菌を除去することにより、がん細胞が消える可能性がある。
・ピロリ菌除去で治る確率は、50%位。
・がん細胞が消えなかった場合は、抗がん剤治療が必用
・治った後も完治はない。完治ではなく寛解(症状が落ち着いて安定した状態)
ということで、ひとまずピロリ菌除去の薬をもらって帰宅。
●帰ってからも行ったこと
一つ目は、がんについての情報収集
まずは、ネットで情報収集して関連書籍を大量買い。食事療法や運動、やることが見えてきた。
食事療法は、
・野菜ジュース (生野菜を低圧ジューサーで作る)
朝晩2回、1リットルくらいのむ。
・食事
塩分が良くない、味の濃いものは良くないなど、色々制限がある。
とはいえ味がないと食事をしていても楽しくない。味をつけるために、良質な昆布や鰹節を買ったり、塩分無く美味しい料理を作った。
運動は、ジムに加入して有酸素運動。ついでに筋トレも。
どれも効果があるかどうかわからない。都市伝説に近いこともやった。
ただ、プラスにならなくても、マイナスの要素は消しておきたかった。あとで後悔したくなかったし、生を受けた責任としても。
二つ目は、家族のこと会社のこと。
会社を初めて13年の時で、会社の財務、事業戦略、決裁権、全てが私に集約していた。
私が居なくなったら完全止まる組織。万が一、入院になったら会社の機能が停止する。
権限委譲を進めなければならない。とはいえ、病気のことを公言するのには躊躇いがあった。
・病気の憶測による、対外的な信用不安
・従業員の不安
全ての状況を考え、公言すべきではないと判断した。
しかし万が一の入院も考え、状況を共有しておかないと権限委譲もできない。
そして、役員を呼んで状況説明。こんな話しを聞かせるのは、本当に申し訳なかった。
みな、自分、会社の先のことを考え不安だったに違いない。
自分の家族の事も考えなくてはならない。そのときに出来ることは、
無駄な心配を与えないこと、ポジティブに生きること、万が一のことを考えて書面を残しておくこと。
●セカンドオピニオン
セカンドオピニオンの日赤へ。
担当主治医は、日赤の副理事長の方。血液内科の経験も長い方。
イメージは、私が想像するタイプの先生。
「白髪混じりの整った髪型に、眼鏡。ぱっきぱきの白衣。落ち着いた優しい声質。」
安心(笑
その先生は、悪性リンパ腫の事例も沢山お持ちで、「まだ若いし大丈夫だよ」なんて励ましてくれる。
また、抗がん剤治療の話しもした。抗がん剤に関しては、事前に調べておいたのでそれなりに会話は成り立つ。
海外で結果のでている抗がん剤なんかも調べてあった。
その中で、先生に要望したのは、毛が抜けづらいもの、副作用が少ないもの。
この状況で毛が抜けづらいなんて不謹慎だと思いつつも、対外的なことがあって・・・と、
対外的なことを言い訳にして毛を死守しようとした(^^;
一通り話が終わった後にクリニックでもらった検体と紹介状を渡し、CT,MRIをやる事に。
~~ いつもの検査 ~~
●検査結果
後日検査結果をもらいに行くと、、、先生から、
「前回の結果に間違いは無いね。リンパ腫です。」
だよね。。
「ただ良かったね。ピロリ菌除去でがん細胞は消えているよ。油断は出来ないけど、ひとまず抗がん剤治療はしなくても大丈夫。経過観察しましょう。ただ、今後の検査で細胞に異常が認められたら次は抗がん剤治療になります」
長々と書いてしまいましたが、結果的に治療らしい治療をしなくて済みました。
●学んだこと
衝撃のがんを告知されてから3年。
同じ病気で苦しんでいる方がいらっしゃる中で、私の様な人間が意見するのは失礼ですが、病気から色々と学ぶ事が出来ました。
一番大きな学びは
「人生は無限ではない、必ず終わるがある。いまを精一杯生きる。」
良く聞く言葉ですし、私も言葉に出すことはありましたが、
楽観的に生きてきた私は、それを深く考えたり意識することはありませんでした。
人生の終焉は、病気だけじゃないですし、突発的な事故かもしれない。
ドキュメンタリーを見たり、災害をみると瞬間的に命の尊さを考える事はありますが、日常に戻るとその価値を忘れてしまう。
今回の経験で、常日頃からそれを意識できるようになりました。
私の様に適当(悪い意味で)に生きてきた人間には必用だったのだと思います。
もう一つ、感じたのは、経営者やってて良かった、と言うこと。
普段から様々な覚悟をしながら生きているので、今回の件も「なるようにしかならないし、出来ることを精一杯やってみよう」
その様に考えられました。これが自分を強くさせてくれました。
●定期検診の大切さ
企業した26歳位から35歳位までは人間ドックや定期検診には行っていませんでした。
ありがちな「おれ、不摂生だけど元気なんだよね。オールAだし」の様に、良くわからない自慢をするタイプです。
それから、35歳の時、周りからの勧めもあり人間ドックに行きました。結果は、もちろん?オールA。
でしたが、その翌年は怪しい結果が。内臓関係が、Dに。その翌年もD。その翌年も。まぁ、お酒も飲むし仕方ないしと、放置してました。
おもしろおかしく役員には話していたのですが、ある日「いやいやほんと、検査してくださいよ。」と言われ、再検診。
(経営者として、責任感が足りなかった)
病院にいって先生から
「やっときたか笑。いろいろありそうだから、全部検査してたらきりがないな。なにやる?とりあえず、胃カメラでもやる?」
そういわれて、胃カメラをやりました。検査が終わって、帰り際に先生から
「何かあったら連絡するから(^^/」 と言われたのを今でも覚えています。
それが、冒頭の「先生からお話があるので来院下さい」に繋がります。
もし、再検査していなかったら、きっと病気が進行して取り返しがつかないことになっていたでしょう。
病気をしてから同年代の方にお会いすると、人間ドックをオススメしています。
そんなこんなで、今でも2ヶ月に1回の頻度で検査に通っています。
再発するとなく元気に過ごしています。
●今から3年前、知らない番号から電話が掛かってきた。その電話の主は、ミッドタウンクリニックの看護婦さん。
「先生からお話があるので来院下さい」
?
なんかドラマで聞いたことのある流れだ。
重病?
思い当たるところはある。
酒の量が多いので、毎年内臓系はD判定連発だった。あぁ胃があれているのかな?
そりゃそうだよなぁ。酒減らさなきゃ。
で、一応理由を聞いてみた。なにかありました?
「悪性リンパ腫です」

「そんなに気にしなくて大丈夫ですよ」
「で、来院日ですがちょっと空きが無くて二週間後に如何ですか?」
なるほど。病院も気にしなくて良いって言ってるし、まぁ忙しいし、2週間後でいいか。
快諾。電話を切った。
ところで、悪性リンパ腫って何だろう??
ネットで検索してみた。Wikipediaが引っかかった。しかも一番上。なにげに有名らしい。
どれどれ、、、悪性リンパ腫
「血液のがん(医学上、血液の癌は平仮名で「がん」と表記する)で、リンパ系組織から発生する悪性腫瘍である。」
・・・・ガン??俺が?
日本での発生率は、10万人に10人。。
宝くじですら当たらないのに・・・。
なんとなく自分の人生に関わる一大事だと分かったので、それから数時間ネットで徹底的に調べた。
原因
治療法
症状
そして、生存率・・・
調べれば調べるほど不安になる。でも病院は気にしなくて良いって言ってたし、、通院は2週間後だし。。とはいえ、こんな気持ちでは仕事にも集中できない。明朝に病院に行くことにした。
「予約していないのだけど、気になってきました」
そう伝えると、なにやら主治医に電話してごにょごにょやっている。
基本的に予約無しの面談はNGだが、時間を設定してくれた。1時間くらい待って、、、。
「てらしたさ~ん」
病状は分からないのだけど、余命宣告を受ける患者の気分。なんか重大なこと言われちゃうのかなぁ。。。
どきどきしながら部屋に入る
「だよね~。きちゃうよね。気になるよね~笑」
「でさぁ~、具体的な説明要らないでしょ?笑」
「もうネットで調べて俺より詳しいんじゃない?笑」
「で、セカンドオピニオンとか紹介してほしいでしょ?笑」
「でしょ笑」
「そういうと思って、紹介状は準備しておいたよ。」
「ほら検査用の血液のサンプルも用意しておいたから」
そういって、袋に入った検査用の血液を差し出してきた。
「で何処に行く??」
段取りが良すぎる・・・(^^;
先生って、、白髪混じりの整った髪型に、眼鏡。ぱっきぱきの白衣。
落ち着いた優しい声質。そんなのを想像していた。
なのに、、、、軽すぎる。しかし、おもしろすぎる。
と、突っ込んでも仕方ない。前日に色々調べて行く病院を決めていたので、その病院名を伝えた。
「あぁ~そこね。むかしいたけど、患者数が多い分事例があるだけで、検査依頼しても1ヶ月待たされたりするから他のところの方がいいよ。今時は、事例がデータベース化されていて何処行っても大差ないよ。」
らしい。結局近所の日赤広尾にした。
「でさぁ、正直言うと、2ヶ月前に胃カメラ飲んだときに、あっガンだって思ってたんだよね。違えば良いなぁ、とおもったけどやっぱりだったよ笑。でもさ、若いから大丈夫だよ(^^」
ノリノリだ。。
先生にこんな質問をしてみた。「この病気って結構多いですか?」。
人数が多いと聞けば、仲間がいる安心感と自分だけじゃない、がんばろう、そう思える気がしたから。
「ん~。長いこと血液内科やってるけど、年間、、2~3名かな」
・・・。正直すぎる。。ここは察して欲しかった。。私の気持ちを・・・。
そんなことを思いながらも、そのときの深刻に考えていた私にとって、その先生の会話術は気持ちを楽にさせてくれた。
良い機会だったので、一般的に言われいているガンの知識をぶつけてみた。
・ガンって遺伝があるんですよね?
この質問タイムから眼光が鋭くなった。
「その論文どっかにある?。良く考えてみてよ。その家族の方って、小さい頃から同じものを食べて、同じ空気吸って、おなじ環境で生活しているんだよ。だとしたら、空気や紫外線、その他の要因だって考えられるよね?そんな中途半端な事言っちゃ駄目だよ」
マジメか。素人なんだから、そんなムキにならなくても・・。
先ほどの軽い(優しい)感じから一気に雰囲気が変わった。なんだ、ちゃんとした先生じゃん。
・生存率って、10年後50%なんですよね?
「生存率って、赤ちゃんから大人まで、全年齢ひっくるめて算出している。病状も様々。当然若ければ体力あるし生存率は高い。年配の方であれば低い。だから、あまりあてにならないよ。」
たしかに。気休めなのか事実なのかわからないけど、ちょっと安心。
・アルコールって良くないですよね?
「ん~。飲み過ぎは良くないけど、我慢する方が良くないよ。何事も適度に」
そうなのか。でネットで調べてみた。がんの生存率は、同じ症状の人の経過観察。でこんなレポートがあった。
同じ症状の患者200人を10年間調査。100人は、適度なアルコールを摂取。残り100人は禁酒。
10年後の生存率をみると、微妙な差ではあったがアルコールを飲んでいる人の方が生存率が高かった。
微妙な差なので、どちらが良いかと判断出来ないが、あまり気にすることはなさそう。がんの原因は、ストレスだとも言われる。
・この診断結果ってほぼ確定ですよね?
「献体検査は専門の機関で行われている。何処の病院で検査しても、検査を行うのはだいたい大手の限られた機関なので、結果が変わることはまれ」
・ガンって何故なるんだろう・・。
人間はだれしもがん細胞を持っているそうです。>ネット調べ
人間は、60兆個の細胞でできています。これが毎日、10兆個以上無くなって、その分新しい細胞が生まれます。
これだけの細胞があると、たまにおかしい細胞がでてきます。通常であれば、この細胞は殺されます。
しかし、免疫力が落ちていたり、その他の理由により、殺し損ねる場合があります。これがガン細胞です。
この小さな細胞は、1年、3年、5年を経て大きくなります。そのスピードはゆっくり。
ガン細胞は細胞分裂を繰り返しているので、その成長スピードは加速します。
検査などで発見されるガンは、ある程度年数が経っていることが多く(初期は見つけにくい)、発見される頃には進行が早くなっています。
そうすると、治療も大変になります。
ガンは早期発見が重要です。
★私の病気・状況は、、、
・悪性リンパ腫は、名前の通り良性は存在せずみな悪性。なので期待しちゃだめ。
・悪性リンパ腫には色々種類がある。私がなったリンパ腫は「MALTリンパ腫」
・私のMALTリンパ腫は、ピロリ菌が悪さをしてがん細胞化したもの
・ピロリ菌を除去することにより、がん細胞が消える可能性がある。
・ピロリ菌除去で治る確率は、50%位。
・がん細胞が消えなかった場合は、抗がん剤治療が必用
・治った後も完治はない。完治ではなく寛解(症状が落ち着いて安定した状態)
ということで、ひとまずピロリ菌除去の薬をもらって帰宅。
●帰ってからも行ったこと
一つ目は、がんについての情報収集
まずは、ネットで情報収集して関連書籍を大量買い。食事療法や運動、やることが見えてきた。
食事療法は、
・野菜ジュース (生野菜を低圧ジューサーで作る)
朝晩2回、1リットルくらいのむ。
・食事
塩分が良くない、味の濃いものは良くないなど、色々制限がある。
とはいえ味がないと食事をしていても楽しくない。味をつけるために、良質な昆布や鰹節を買ったり、塩分無く美味しい料理を作った。
運動は、ジムに加入して有酸素運動。ついでに筋トレも。
どれも効果があるかどうかわからない。都市伝説に近いこともやった。
ただ、プラスにならなくても、マイナスの要素は消しておきたかった。あとで後悔したくなかったし、生を受けた責任としても。
二つ目は、家族のこと会社のこと。
会社を初めて13年の時で、会社の財務、事業戦略、決裁権、全てが私に集約していた。
私が居なくなったら完全止まる組織。万が一、入院になったら会社の機能が停止する。
権限委譲を進めなければならない。とはいえ、病気のことを公言するのには躊躇いがあった。
・病気の憶測による、対外的な信用不安
・従業員の不安
全ての状況を考え、公言すべきではないと判断した。
しかし万が一の入院も考え、状況を共有しておかないと権限委譲もできない。
そして、役員を呼んで状況説明。こんな話しを聞かせるのは、本当に申し訳なかった。
みな、自分、会社の先のことを考え不安だったに違いない。
自分の家族の事も考えなくてはならない。そのときに出来ることは、
無駄な心配を与えないこと、ポジティブに生きること、万が一のことを考えて書面を残しておくこと。
●セカンドオピニオン
セカンドオピニオンの日赤へ。
担当主治医は、日赤の副理事長の方。血液内科の経験も長い方。
イメージは、私が想像するタイプの先生。
「白髪混じりの整った髪型に、眼鏡。ぱっきぱきの白衣。落ち着いた優しい声質。」
安心(笑
その先生は、悪性リンパ腫の事例も沢山お持ちで、「まだ若いし大丈夫だよ」なんて励ましてくれる。
また、抗がん剤治療の話しもした。抗がん剤に関しては、事前に調べておいたのでそれなりに会話は成り立つ。
海外で結果のでている抗がん剤なんかも調べてあった。
その中で、先生に要望したのは、毛が抜けづらいもの、副作用が少ないもの。
この状況で毛が抜けづらいなんて不謹慎だと思いつつも、対外的なことがあって・・・と、
対外的なことを言い訳にして毛を死守しようとした(^^;
一通り話が終わった後にクリニックでもらった検体と紹介状を渡し、CT,MRIをやる事に。
~~ いつもの検査 ~~
●検査結果
後日検査結果をもらいに行くと、、、先生から、
「前回の結果に間違いは無いね。リンパ腫です。」
だよね。。
「ただ良かったね。ピロリ菌除去でがん細胞は消えているよ。油断は出来ないけど、ひとまず抗がん剤治療はしなくても大丈夫。経過観察しましょう。ただ、今後の検査で細胞に異常が認められたら次は抗がん剤治療になります」
長々と書いてしまいましたが、結果的に治療らしい治療をしなくて済みました。
●学んだこと
衝撃のがんを告知されてから3年。
同じ病気で苦しんでいる方がいらっしゃる中で、私の様な人間が意見するのは失礼ですが、病気から色々と学ぶ事が出来ました。
一番大きな学びは
「人生は無限ではない、必ず終わるがある。いまを精一杯生きる。」
良く聞く言葉ですし、私も言葉に出すことはありましたが、
楽観的に生きてきた私は、それを深く考えたり意識することはありませんでした。
人生の終焉は、病気だけじゃないですし、突発的な事故かもしれない。
ドキュメンタリーを見たり、災害をみると瞬間的に命の尊さを考える事はありますが、日常に戻るとその価値を忘れてしまう。
今回の経験で、常日頃からそれを意識できるようになりました。
私の様に適当(悪い意味で)に生きてきた人間には必用だったのだと思います。
もう一つ、感じたのは、経営者やってて良かった、と言うこと。
普段から様々な覚悟をしながら生きているので、今回の件も「なるようにしかならないし、出来ることを精一杯やってみよう」
その様に考えられました。これが自分を強くさせてくれました。
●定期検診の大切さ
企業した26歳位から35歳位までは人間ドックや定期検診には行っていませんでした。
ありがちな「おれ、不摂生だけど元気なんだよね。オールAだし」の様に、良くわからない自慢をするタイプです。
それから、35歳の時、周りからの勧めもあり人間ドックに行きました。結果は、もちろん?オールA。
でしたが、その翌年は怪しい結果が。内臓関係が、Dに。その翌年もD。その翌年も。まぁ、お酒も飲むし仕方ないしと、放置してました。
おもしろおかしく役員には話していたのですが、ある日「いやいやほんと、検査してくださいよ。」と言われ、再検診。
(経営者として、責任感が足りなかった)
病院にいって先生から
「やっときたか笑。いろいろありそうだから、全部検査してたらきりがないな。なにやる?とりあえず、胃カメラでもやる?」
そういわれて、胃カメラをやりました。検査が終わって、帰り際に先生から
「何かあったら連絡するから(^^/」 と言われたのを今でも覚えています。
それが、冒頭の「先生からお話があるので来院下さい」に繋がります。
もし、再検査していなかったら、きっと病気が進行して取り返しがつかないことになっていたでしょう。
病気をしてから同年代の方にお会いすると、人間ドックをオススメしています。
そんなこんなで、今でも2ヶ月に1回の頻度で検査に通っています。
再発するとなく元気に過ごしています。

