時は2009年4月ちょうど、世界的にインフルエンザがはやり始め、死者まで出だした頃、
空港のスタッフはマスクをしている人ばかりだった。
「じゃあ・・・」と、私も
格安航空券利用のため、わざわざ中国を経由していく必要があり、長時間飛行機に乗る必要があった。
マスクしててよかった~と後から思った。なぜなら、機内の乾燥がすごいからだ。
寝て起きたら、のどが痛くなるくらい乾燥の激しい機内。
マスクは・・・正解だった。
しかし、マレーシア内は違った。
着いたのは、夜の11時ごろ。空港から市内まではエアポートエクスプレスが走っていて(現地の人達は、高いのであまり利用していない)
エクスプレスに乗って、真っ暗で何も見えない外を見ながらいろいろと考えた。
約1年半ぶりの旅。
誰に出会うのかな。
何が起こるのかな。
どんなことを肌で感じることができるのかな。
不安2%ワクワク98%。
ふ~・・・と息をゆっくり吐いて、
そして吸って。
心の中で叫んだ。
「やってやる!!!」
約30分で、エクスプレスは市内に到着。そこからは、他の交通機関はしまっており、しぶしぶタクシーに。
ブッキビッタンという屋台街に位置するゲストハウスを探す。
「ここか。」と入った場所には2,3人の兄ちゃんがなにやらニヤニヤしながらこっちを見ている。
「なぜマスクをつけている??」
えっ・・・なぜって・・・
たしかに。。。
熱い!!!!!
マレーシアに着いた時から感じていたこの熱気は、マレーシアの熱気4割、マスク6割と言ったところだろうか。
ふ~とマスクを脱ぎ、兄ちゃん達に間違ったとさよならを告げ、実は隣にあった、正解のゲストハウスになんとかたどり着く。
時間は夜の12時。大人しそうなめがねのお兄ちゃんが番をするそのゲストハウスは、インターネットで見る限り、非常に期待できる場所。
部屋に入った時の、爽快感はたまらなかった。
す、涼しい~!
びっくりするくらいの東南アジアの蒸し暑さと、25キロの荷物を背負って、顔も背中も汗びっしょりになりながら、なんとか宿までたどり着いた私にとって、冷房をがんがんにきかせている部屋のベットに横になるその瞬間は、まさに至福の時だ。
2段ベッドの1段目に横になり、チラっと腕時計を見ると、もう夜中の12時をまわっている。
・・・そこからは、疲れているのに寝るわけでもなく、3分くらい無言で、ピクリとも動かず、2段ベッドの底をひたすら見つめる。
・・・・
・・・
そろそろ、寝る準備しよう。
薄暗い、でも心地いい感じのオレンジ色の明かりで、入ってすぐは気づかなかったが、目が慣れてくると、斜め向かいのベッドの1段目には散乱した一人分の荷物だけがおいてあり、他は誰もいない。
どうやら、荷物から見て、女性のよう。
グルグル・・
・・・・眠し夜遅いけど、おなかすいたな。
ということで、外に買い物に。
この街は、本当ににぎやかだなーと思ったのは、宿を出ても飲み食いしてる人やゲームしてる人、テレビに夢中になってる人を見た時。
夜の12時と言っても、とても明るい。街中賑わいが絶えず、住民が平日にもかかわらず、夜遅くまで大きな声で笑って話している。
夜の屋台の明かりが彼らの額の汗を照らしている。みんな、顔がピカピカしている。
蒸し暑い中、扇風機だけが、設置された屋台で働く人、そこで話をする人、夜なのに走り回る子供、餌を求めてうろつく猫と犬。
とても活気があった。
大通りに面したコンビにに入り、クラッカーを水を買う。5リンギットと表示されたものに、間違って50くらい払いそうに・・・
でも、店員さんは優しく、「ノーノー!」と言って、5リンギットだけ取った。
リンギットなんか始めて聞いたし、ようわからん!
ドームに戻ると、女性が一人。ナはスウェーデンから着た彼女の名は、ヴェーラ。
眼鏡をかけた一見大人しそうな、かわいらしい女性だ。
彼女、大学を卒業して、放浪の旅に出てきているらしい。
一言二言自己紹介を交わし、さあ寝ようかというところへ、ジャーマンの男性登場。
「hosdhjfiahl%'$&」
・・・ジャーマンの英語はここまでなまっているのか、と思うほど、失礼だけど、聞き取れなかった。
段々耳が慣れていくうちに、どうやら、私たちと一緒に酒を飲もうとしていることが判明。
へ~~・・疲れてるよ~
もう、ふとんもかぶり、眠る直前だったし、この人、酒飲んだら長くなる(・・・絶対長くなる!)と思った私は、横になり話しながら、気がついたら、寝てた。というシチュエーションを作るため、ベッドに横になる。
そして徐々に、ヴェーラとジャーマンの会話から抜けていった。
そして、ばれないように、目が合わないように、ゆっくり目を閉じる。
耳には、2人の会話がしっかりと入っていた。
(あ、どうやら、強引にヴェーラを誘っている。)
(ヴェーラ可哀想!)
うーん、でも寝たふり寝たふり・・・
そのうち、気持ちよくなり・・・・
本当に寝た。
そして、1日目が終わった。