カウンセリングって、そもそもどんな人が受けるの?
「カウンセリングって、心に問題がある人が行くところなんでしょ?」
日本では、そんなふうに思われがちです。実際、「そこまで深刻じゃないし……」「行くほどではない気がして」と、なかなか一歩を踏み出せない方も少なくありません。
けれど、ちょっと立ち止まって考えてみてください。
たとえば、体調が優れないとき、私たちは病院に行きます。風邪でも、肩こりでも、少しの不調でも。誰かに相談することで「たいしたことなくて安心した」「もっと早く来ればよかった」なんてこともあるのではないでしょうか。
カウンセリングも、まったく同じです。
むしろ、「心が折れてしまう前」に話すことこそ、もっとも大切だと心理学では考えられています。
欧米と日本 ― カウンセリング文化の違い
欧米、特にアメリカやカナダなどでは、カウンセリングはとても身近なものです。
「話すこと」で感情を整理する、自己理解を深める、よりよく生きるための「定期的な心のメンテナンス」として活用されるのが一般的です。
企業や大学、学校などにもカウンセラーが常駐しており、「悩みがあるから行く」というよりも「生活の一部として話しに行く」感覚が根づいています。心理学的にも、早期介入はその後のストレス耐性や問題解決力に好影響をもたらすことが多数の研究で示されています。
一方で日本はというと、「人に悩みを話すこと」や「助けを求めること」に対して、いまだ抵抗感の強い文化です。
「迷惑をかけてはいけない」「自分のことは自分で何とかしなければならない」――そんな価値観が、心の声を飲み込ませてしまうのかもしれません。
カウンセリングって、「特別な人」が行くところ?
いえいえ。カウンセリングは決して「心に病がある人だけ」のためのものではありません。
・将来のことで不安になったとき
・人間関係でモヤモヤしているとき
・自分に自信が持てなくなったとき
・理由はないけれどなんだか涙が出てくるとき
――そんな「ちょっとした違和感」こそ、カウンセリングの出番です。
心理学では、こうした小さなサインを**「未分化な感情」**と呼びます。言葉にできないまま心の奥で渦巻いている思いを、誰かと一緒に言語化していく作業。それがカウンセリングの核心です。
カウンセラーは、あなたの代わりに答えを出す存在ではありません。
あなた自身が「本当はどうしたいのか」を見つけていく旅の伴走者です。だからこそ、あなたのペースで、あなたらしく、話して大丈夫なんです。
「話すだけで変わるの?」――実は、それが変わるんです
最新の心理学研究では、「話す」という行為そのものが脳内の神経ネットワークを再構築する働きがあることが分かっています。
感情を言葉にすることで、脳の扁桃体(感情を司る部分)の過活動が落ち着き、前頭前野(理性・判断力を司る部分)が活性化します。これにより、気づきが生まれ、視点が変わり、少しずつ心が整っていくのです。
あなたの「声にならない声」を、私たちが受け止めます
「みらい相談室」は、そんな想いを持った方のための場所です。
うまく話せなくても大丈夫。
まとまっていなくてもかまいません。
涙が出てしまっても、沈黙が続いても、それも大切な心の表現です。
人にはなかなか言えないことも、ここでなら言える。
そんな安心の場でありたいと願っています。
「カウンセリングって、自分にも必要なのかも」と少しでも思われた方は、ぜひこちらをご覧ください:zoom対応可です
👉 福島県いわき市 みらい相談室のご案内