【サトシのつぶやき】

「『自信がない』ことに自信がある(?)」

 

並木良和さんの「新しい人間関係のルール」(PHP研究所)にこんな内容があった。

 

「会話が苦手、雑談が苦手と悩んでいる人は思いのほか多いものです。(略) 苦手意識を持っている人は『話すことが苦手であること』に自信を持っているのです。(略) つまりは、自信をどちらに使っているのかだけで、自信がない人は一人もいないのです。」

 

 

この話から思い出したことがある。

わたしは「よろしくお願いします」という言葉に苦手意識がある。

 

それは、ある会で紹介されたときに「よろしくお願いします」と言おうとして、言葉にならなかったときがあったからである。

それからは「お世話になっています」とか「こんにちは」とかなるべく違う言葉を使うようにしていた。

 

 

先日、お招きいただいたお祝いの会で来賓として紹介された。

あまりに久しぶりの公的な場だったので、とてもアガッていた。

 

心の準備が整わずに挨拶をしたが、案の定、口がうまく回らずに言葉にならなかった。

恥ずかしい思いはしたのだが、最近は面の皮も厚くなって「どうせ他人のことなんて誰も気にしていないだろう」と、何事もなかったかのように振舞ってきた。

 

 

改めて並木理論を当てはめてみると、「『よろしくお願いします』とうまく挨拶をできないことに自信があった」ということになる。

 

 

考えてみると、そのときの自分は「うまくできない」ことを怖れ、「うまくできない」イメージで頭がいっぱいになっていた。

「うまくできない」ことに「自信があった」ので、そのイメージどおりに「体が動いた」のである。

 

 

どうせ「自信をもつ」ならば、「ネガティブな自信」ではなく「ポジティブな自信」をもちたいものである。