父（86）が弱っているのを見て、放っておけず実家に戻り一緒に暮らすことにしたのが８年ほど前。
一緒に暮らすと、父は食欲も増し元気になりました。
散歩がてら花見
に行ったり、ビール片手に花火
を見に行ったり、疲れたらタクシーを呼んで帰宅
素直に喧嘩をして我が家のルールを決めたり、晩酌をして色んな話をすると「面白い」と喜んでくれたり、楽しいなって思っていました。
しかし、コロナが流行り出して、外出を控えるようになってから、散歩の時間も少なくなり花火や花見もなくなって、父の足腰は弱ってしまい、気持ちも弱ってしまったようです。
私も少しでも収入を得ないと老後の不安は増すばかり💦
でも、突然転んで動けなくなる父を置いて仕事に出ることができず、自宅で仕事が出来るように勉強しました。
とある起業塾の講座を受けている時に、「動けないことを父親のせいにしている」と言われたこともあり、とても悲しくて苦しい時期もありました。
父を病院に連れて行くと
「もっとちゃんと世話してあげてください。」
「お風呂で洗ってあげていますか？」
「血圧を朝布団から出る前、昼、夜、チェックして記帳してきてください」
「お薬は一日に4回塗ってあげてください」
「爪が硬くなっているので、毎日ヤスリをかけてあげてください」
でも、「ボケてもいないし、健康です。」で、介護認定は、ギリギリ要支援２。
デイサービスはお高め💦
一度通ってみたけど、本人は「つまらん」と行かなくなった。
ボケていないとは言われるけれど、
「財布がなくなった。あいつが盗んだ！」と言ってみたり、「〇〇が家の前まで来ていた」とくる訳のない人が来たと言ってみたり、お風呂を嫌がったり、着替えてくれなかったり、なんだりかんだり
倒れて起き上がれず、大も小も漏らしてしまっていることもあります。
服を脱がせて、シャワーを浴びさせ、お布団やカーペットを買いに行き交換。
経験のない人には理解できないんだろうなと気にしなくもなりました。
きっと、もっと大変な状況の方も沢山いらっしゃるんだと思います。
私は器が小さいから、「早くに家から追い出しておいて、私には甘えてくるんか～い」とイライラしてしまうのかも。
そう思うこともありました。
講座の師匠から、MLMを勧められ、始めてみたものの何をしていいのか分からない💦
そして、師匠の特別セミナーに参加しました。
参加者全員が、心の奥底にあるものに触れて、号泣するほどのセミナー。
私は、あるワークの時に、亡き母の顔が浮かびました。
「お母さん、ごめんなさい。やらなくちゃと思うけど、今動けなくてとてもツラい。」
浮かんだ母親に向かって、心の中で今の気持ちを伝えました。
すると、母親が優しく微笑んで「無理しなくていい。愛しているよ。」そう言ってくれたように感じました。
母が生きている間、愛していると言ってもらえたことも無く、「出ていけ」と言われたことしか覚えていないのに、「愛している」と聞こえたのは不思議で、その笑顔は何もかも分かっているという感じでした。
その「愛している」で私の中に浮かんだのは、「私は私の為に生きていい」でした。
周りの親しい人に言われるような「自分を犠牲にしている」つもりもありませんでしたが、イライラや落ち込みの原因になっているのは自分を大切にしていなかったからかもと思えるようになりました。
父は「もう直ぐお迎えが来る」とか「お前が居ないと何もできないから家にいてほしい」と言いますが、そう言っていながら８年が経ちました。
「お父さんは欲深いから、私たち娘より長生きする」
もしも姉たちの言うように、父があと20年生きたらと思うと、私の人生の方が先に終わることもあるかもしれません。
そう考えると、私は「このままで終わりたくない」と思ったんです。
父には父の、私には私の人生があると思いました。
私にも子供が居ますが、将来頼る気はありません。
死んでから処理してもらうだけでも大変だと思いますしね。
講座で学んだ「やる気ポイント」を使って、毎日父のやる気スイッチを押して、「できない」を「自分でやる」に変えていくことが、介護と私の人生を両立させることだと思います。
私のメインは、私の人生。
その中に、介護という経験があるだけ。
順番を間違うと苦しくなってしまう。
誰かのせいにしても苦しくなってしまう。
支え合って生きていけばいいけれど、片方が背負っていては歩けなくなることもあります。
ビジネスも、親しき仲でも、思いやりを持ってWIN-WINな関係を作っていきたいですよね