巷で「五代ロス」の日と言われている本日、
(NHKのあさドラ「あさが来た」をご覧になっていない方、ごめんなさい。赤丸急上昇のディーン・フジオカ演じる大阪の父、五代友厚がお亡くなりになる日なのです)
私ももれなく喪失感に包まれていますが、それはそれ。
本日もマジメな話題です。

昨日の記事 の続きのようになりますが、今、日本という国を変えてしまうという意味で、本当に恐ろしい自民党の改憲草案について、わかりやすく書かれた記事 をみつけたので、ここでご紹介します。

ぜひ上記のリンクの全文を読んでいただきたいのですが(そんなに長くありませんので)、
かいつまんで書いてみます。

昨年、安保法が可決される前に参院平和安全縫製特別委員会が開いた中央公聴会をご記憶でしょうか。
その際に、公述人の1人として出席した浜田元最高裁判事。

その公聴会では、皮肉たっぷりに「今は亡き内閣法制局」と言い放ち、

「集団的自衛権の行使を認めるこの立法は合憲の範囲内ですか?」という質問に、たった一言、「違憲です」と返答。

安保法制の妥当性については、「正当性はないと思います」と断言し、、

新3要件が満たされれば事実上、武力行使ができるようになる法案にもかかわらず「いささかも専守防衛は変わっていない」と安倍首相が言い張ることについては、「詭弁だと思います」と一刀両断し、

最後に「司法をなめたらいかんぜよ」と啖呵を切ったあの方です。


この方が、今週20ヶに参議院議員快感で開かれた憲法カフェで、
会見の重要項目に掲げられている緊急事態条項について、

「正気の人が書いた条文とは思えない。親切されてしまえば、世界に例をみない悪法になる」


と厳しく批判したそうです。

たとえば、「内閣は法律と同一の効力を有する政令を制定することができる」

つまり、これは「国会の承認がなくても法律を作れる」ということです。

また、「緊急事態が発せられた場合、何人も公の機関の指示に従わなければならない」というのも、

つまり、「個人は組織に従わなければならなくて、憲法上の基本的人権も全く無視される」ことになります。
協力しなければ、どんな罰則が待っているかわかりません。

これは緊急事態条項という名のもとに、緊急事態になれば、法律がなくても首相が法律を履行できるというとんでもない内容なのです。
これが、「ナチスの全権委任法」と同じだと言われる所以です。

こういうことをニュースで流さないため、今何が起きているかを国民がリアルタイムで知るには、SNSに自分で情報を取りにいくしかありません。
芸能界のゴシップネタばかり流れている裏では、こんなことが着々と進められています。

私が事の重大さに気づいたのは決して早くありません。
でも、気づいてからは、この周辺の本を読みあさっています。
もちろんSNSでいろんな情報を追いかけています。

今年の選挙で与党が勝てば、こちら方向にまっしぐらです。
フツーの日常など、砂上の楼閣となってしまいます。
手遅れになってしまう前に、こういう認識を1人でも多くの人たちと共有できればと願います。

★おまけ★

私が今の危うさに気づいたとき、手にした本はまずこれです。
ニュースで第○条と耳にするたびに、そこに目を通すと、当たり前ですが、ものすごく理解が深くなります。
日本国憲法 新装版 (講談社学術文庫)/著者不明
¥432
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そして、ちょうど安保法案が可決されたとき、ヒゲの隊長に殴られた議員さんの著書がこれ。
私たちの平和憲法と解釈改憲のからくり ―専守防衛の力と「安保法制」違憲の証明/小西洋之
¥1,620
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私は憲法についてはド素人ですが、それでも挫折せずに読み進めることができました。