これまでにもご紹介したこの本、
顧客が熱狂するネット靴店 ザッポス伝説―アマゾンを震撼させたサービスはいかに生まれたか/トニー・シェイ
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まだ全部読み終えていないのに(苦笑)、彼の子どもや学生時代のエピソードが書かれているページは何度も読んでしまいます。

というのも、1つには、こどもの発想と行動力って、本当に柔軟で自由だということが改めてわかるからです。
彼の学歴を見る限り、頭脳明晰で優秀だということはわかりますが、こども時代のエピソードを読む限り、いわゆる優等生とは違うといえます。

ピアノの練習がイヤだったので、両親には練習しているとみせかけるために、実際にピアノを弾く代わりに準備しておいたピアノの録音テープを流したり、バイオリンも同様の方法で練習しているフリをしていたそうです。

その代わりに、興味が向くことについては、すぐに行動に移すし、それゆえ失敗も繰り返します。でも、その失敗1つ1つから、それがダメだった理由を学ぶのです。

こういう起業家の本を読むと、こんなことの繰り返しばかり。
そして、年齢があがるにつれ、その規模や金額が大きくなっていくのですが、小さな失敗を重ねているから、気を付けないといけないことについての知識もどんどん積み重なっていきます(もちろん、それでも失敗はたくさんするのですが)。

翻って、自分のこどもがこんなふうに行動した場合、私はどこまでそれを黙って見守っていられるだろうと思いました。
しかも、特に最近のこどもたちは、習い事や塾に忙しくて、自分の発想のままに行動できる機会や時間がとても少なくなっています。

私自身は型にはめないように気をつけてはいるものの、娘の生活をみていると、やはり学年があがるにつれ、時間的な制約がとても大きいことは否めません。

でも、こういう本を読んでいると、トライ&エラーは、起業家になるならないは別にして、生きていくうえで不可欠だし、とても重要なことだと痛感します。なので、必要以上の制約はなるべくとっぱらってあげて、こちらもドーンと構えて見守る胆力が必要だと思う今日このごろです。