阿部夢子、現在松原靖樹さんの超コンサルタント養成講座受講中です。
徒然や課題本の感想を書いています。
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塩狩峠 三浦綾子
この本はすべて異なるジャンル・異なる作家の小説30冊
という指定のうちの一冊です。
以前Facebookで「おすすめの一冊教えてください!」投稿をして、
いただいた一冊です。やっと読めた。
時代は明治の終わり頃。
当時迫害されていたキリスト教徒の永井信夫の一生を描いた作品。
いやーこれもまた面白かった!!!
私はいままで小説に疎かったので、三浦さんの本は初めて。
この時代背景の作品もあまり読んだことがない。
最初はついていけるのか?とちょっと不安に感じていたけど、
読み始めて不安なんて吹き飛んだ!
なんて柔らかくて読者の想像力を掻き立てる文を書く人なんだろう〜。
本当になんの違和感もなく最後まで読めた。
すんなり読めた。面白くてどんどん読めた。
主人公の永井信夫の母は、信夫が小さい頃、
キリスト教徒であることを理由に家を追い出されたんです。
信夫からしたら「母は自分よりキリスト教を選んだ」ことになる。
そんな理由からずっとキリスト教を毛嫌いしていたのですが、最終的にはキリスト教徒になるんですね。
その毛嫌いしていた時代から信仰するようになるまで、
信仰を始めてから真の信徒として事故で亡くなるまで、
時間の経過と信夫の心境の変化が非常に無理なく表現されてるんですよ。
ほんと、人一人の人生を本を通して学ばせてもらった感。
これはプラスになる本だった。
おすすめです。
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