山形旅行1日目、
千歳山こんにゃくさんで、
昼食をいただいたあとは、
山形駅前から路線バスに乗り、
硫黄の香りが漂う蔵王連峰へ。


奥州三高湯の一つと数えられる蔵王温泉は、
開湯1900年と伝えられるほど、
古くからの歴史があり、
全国二番目の強酸性のお湯が特徴。


バスターミナルからは、
公衆浴場や、足湯、お土産屋さんや、
味のあるお宿がいくつも並んでいて、
昔ながらの温泉街の情緒を感じます。


源泉かけ流しが大好きなので、
チェックインを済ませたあとは、
ミネラルウォーターを握りしめながら、
楽しみにしていた温泉巡りへ。


すずのやさんの目の前にある上湯さんは、
湯上がりのお客様がいらしたので、
まずは下湯さんを目指します。


こちらには足湯などもあり、
若いカップルが談笑を楽しんでいて、
ほのぼのしますね。


さくらんぼ祭りで、
山形市内の七日町などは混雑していたので、
よりいっそうのどかさを感じました。


この日は湯治宿を選んだため、
蔵王温泉共同浴場の無料券のサービスが
宿泊者にありました。


宿の主人の何回でも入ってねとの、
ありがたいお心遣いにほっこり。


ひとり旅をしていると、
旅先での触れ合いのあたたかさを感じますね。
大切に使わせていただきました。


蔵王温泉の3つの共同浴場は、
源泉温度がかなり熱め。


下湯さんは、井戸水を加えているので、
他の共同浴場よりも、
初心者には入りやすいとききましたが、
それでもお湯は熱々です。


共同浴場では石鹸の使用が禁止で、
身体を洗えないと聞いていたので、
宿で先に身体を洗ってきました。


右側の湯だまりは源泉そのものらしく、
かなり激熱だよと、
地元の方に教えていただいたので、
湯船から直接かけ湯をして、
徐々に身体を慣らしていきます。


3〜4人ほどの小さめな湯船ですが、
強酸性ということもあり、
長湯をする方はおらず、
皆さんさっとあがられるので、
ひとりの時間も楽しめました。

 
風情のある雰囲気と、
美しい青みがかった乳白色のお湯に、
気分が高揚とします。


普段は半身浴で、
のんびりとお湯を満喫しますが、
今回はわたしも、
肌を擦らないように気をつけながら、
3分ほどで早めにあがりました。


立ちくらみを起こさないよう、
湯上がりはゆっくりと休みましたが、
身体の芯から温もるため、汗がとまりません。


短い入浴時間ながらも、
保温効果は極めて高いですね。


角質をとってくれたのか、
お肌がつるつるになった気がします。


下湯さんの源泉は、蛇荒川折口・
インキョ・上の川混合源泉だとか。


衣服への匂い移りしやすかったので、
お洗濯のしやすい部屋着で正解でした。


しばらく宿でごろごろと微睡む
しあわせのひととき。


まったりと涼んだあとは、
お宿の目の前にある上湯さんへ向かいます。


源泉の豊富な蔵王温泉。


共同浴場は200円と、
リーズナブルなお値段で利用できますが、
泉質は様々です。


上湯さんも源泉の温度が高いため、
下湯さん同様加水されており、
どちらも43℃と記入されてましたが、
上湯さんの体感温度は、
44〜45℃くらいかなぁ?


この日は確実に、
上湯さんのほうが熱かったので、
小さなお子様には厳しいかもしれません。


こちらの公衆浴場は、
建物をリニューアルしたのか、
3つのなかではいちばん広く感じました。


木のぬくもりが素敵な浴場。
淡緑色の宝石のような
美しさをたたえたお湯の中には、
うっすらと小さな湯の花も確認できました。


肌にぴりぴりとした痛みを感じるので、
なるべくお湯を動かさないよう、
じっとしながら堪能します。


すっきりと気持ちいいのですが、
先程より熱めのお湯だったので、
1〜2分と更に短めで切り上げましたが、
お肌は真っ赤な茹でたこさん状態。


最初は温泉が熱いためかな?と、
思っていたのですが、
どうやらこちらのお湯は、
敏感肌のわたしには刺激が強かったよう。


通常湯治のさいは、
1日1回程度などとありますが、
小さな頃から温泉に親しんでいたり、
家でも湯の花を使用しているため、
今までははしごをしても大丈夫でしたので、
体調も関係していたのかな?と、
再度確かめてみることに。


翌日、チェックアウト後に、
再訪問してみましたが、
やはりこちらの温泉にお肌は反応するよう。 


上湯の源泉は、大湯1号とありましたが、
蔵王温泉の効果は抜群ですね。


むきたての玉子のように、
つるりんとした美肌になれるお湯なので、
いつかリベンジしたいなぁ。


最後は、川原湯共同浴場へ。
こちらもリニューアルされたのか、
綺麗な外観ですね。


お隣にあるかわらやさん同様、
足元から温泉が沸きだしている
蔵王温泉の中でも珍しいお湯ということで、
楽しみにしていました。


手で触れてみましたが、
上湯ほどではありませんが、
なかなかの熱々です。
この日は43℃くらいかな?


UPにしましたが、
透明感のある美しいお湯の中には、
たっぷりの湯の花が 
沈んでいるのがわかります。


すのこの無数の穴の中から、
直接源泉が噴出しているということで、
新鮮な温泉を楽しみたい方には、
たまらない環境ですね。


オーバーフローした温泉が、
惜しみなく床に流れており、
艶々と輝いているのが印象的。


こちらは、川原共同浴場源泉。
東北の夜は涼しく、
特に標高の高い蔵王温泉の朝晩は、
ひんやりと冷え込みますが、
こんなにあたためてくれる温泉があるのは
うらやましいですね。


こちらでも赤みが出てきたので、
さっと楽しみましたが、
入浴時間は短いながらも、
ひとりきりの贅沢な時間になりました。


川原湯共同浴場の楽しみは、
温泉に入浴するだけではありません。


湯上がりにベンチで休息したあとは、
こちらの細い路地へ。


共同浴場のまわりには、
真っ白な小川ができていました。


源泉かけ流しのため、
先程の浴槽から溢れた湯の花の吹き溜まり。



温泉好きにはたまらない
夢のような光景です。


この環境は自然のもたらす豊かな恵みで、
本当に素晴らしいですね。


転勤族だと好きな土地に暮らすのが、
なかなか難しいのですが、
こういう温泉街に
いつか住んでみたいなぁ…。


 
主人へのおみやげは、
やはり湯ノ花に。


今回はよねや百貨店さんと、
蔵王温泉大露天風呂さんで購入しましたが、
純白の繭玉のようなシルエットが、
ころんとして可愛らしいと、
たいへん喜んでいました。


おうちで使ってみましたが、
硫黄の香りが強く、
どろっとした乳白色のお湯に浸かっていると
湯治気分が気軽に味わえていいですね。


平原綾香さんのコンサートのまえに、
のんびりとしたいなと、
立ち寄った蔵王温泉でしたが、
想像どおり癒される雰囲気でした。


日帰りの温泉施設もたくさんあるので、
新緑か紅葉の季節にでも、
また訪問できたらいいな。