おはようございます。
輝く笑顔の応援団♪
心理カウンセラーの〈ぼの〉です。
「小さな青空～〈ぼの〉のつぶやき」へようこそ。
生きていると、毎日、大なり小なり色んなことが起こります。
そのたびに、心の中は晴れたり曇ったり。（時には土砂降り？？？）
どんな一日でも必ずどこかに青空があるはず。
どんなに小さくても、こころの中に「青空」を見つけていきたい！ という願いを込めて、投稿しています。
今週は、イレギュラーな投稿で
申しわけありません。
前回のブログで、
新しいブログを立ち上げることをご報告したのですが、
『「小さな青空」はどうなるの？』
と、
いってくださる方がいらっしゃいました。
〈ぼの〉の言葉足らずで、
このブログが終わってしまうと
思わせてしまったのかも。
そんなふうに言っていただいて、
ほんとうに、
ありがとうございます。
ご安心ください♪
このブログは、
変わらず、
心理学のお話を続けていきます。
いままでどおり
かわいがっていただけると嬉しいです。
・゜・。・゜・。・゜・。・゜・。・゜・。・゜・。
…ということもあり、
さらに、
最近お会いした方から、
『マインドコントロール』って何？
と、素朴な疑問を投げかけられましたので、
急ぎ、まとめまして、
投稿しました。
今日は、
『洗脳』と
『マインドコントロール』
をテーマに
お話をしてみようと思います。
〈ぼの〉は、
この分野は専門ではないので、概略的になります。
ご了承ください。
（大体、8分程度でお読みいただけると思います。）
お時間のある時に、
ゆるりと読んでいただけると嬉しいです。
今日の内容は、こちら♪
・『洗脳』と『マインドコントロール』の違い
・マインドコントロールは、『こころの隙間』に入り込む
・マインドコントロールに対抗するには？
・人には『弱い』ところもあることを自覚する
『洗脳』と『マインドコントロール』の違い
ざっくりいうと、
『洗脳』も
『マインドコントロール』も
自分以外の誰かによって、
こころを変えられてしまうことです。
そのテクニックの違いは、
【洗脳】
長時間にわたって隔離するなどの精神的苦痛を与えることが基本。
物理的暴力や精神的圧迫によって、特定の主義・思想に変えてしまう。
【マインドコントロール】
精神医学的な原理を応用した高度なテクニック。
外部からの情報をコントロールしながら、特定の論理を与えることによって、個人の感情や思想を操作する。
となります。
『洗脳』で用いられる暴力とは、
虐待やリンチといった
肉体的攻撃のみならず、
暴言、尋問などの
言葉による圧力や
違法薬物の投与なども含まれています。
恐怖心を与え、
精神的に追い込むことで、
その苦しみから逃れる手段として
心を変えていくのが『洗脳』。
本人の意思に関わらず、
強制的に今までの自分を手放し、
『新たな自己』を
植え付けられてしまいます。
・゜・。・゜・。・゜・。・゜・。・゜・。・゜・。
『マインドコントロール』では、
手段に暴力は選びません。
一見、
親身なふりをして近づき、
信頼させることで
徐々に精神を支配していくのが
『マインドコントロール』。
本人も
コントロールされていると気づかないまま、
巧みに心を操作されて、
新しい人格にすり替えられてしまいます。
例えば、
・照明などを落とした部屋で（視覚を制限する）、
特殊な音楽を長時間聞かされ続ける（聴覚を制限する）
・軽い飢餓状態
・睡眠不足
などという条件が重なると、
与えられた論理に対して、
善悪や価値を評価することなく
受け入れてしまったりします。
テクニックをうまく使うことで、
たいていのひとは
マインドコントロールされてしまうといわれています。
マインドコントロールは『こころの隙間』に入り込む
過去のニュースでも、
マインドコントロールに
かかわるものはいくつかあります。
オウム真理教
統一教会…
記憶しているかたも
たくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
マインドコントロールは、
こころが弱っていたり、
自分探しにはまっていたり、
『変わりたい』
『幸せになりたい』
と、強く願っている人の
『こころの隙間』に入り込んできます。
マインドコントロールの厄介なところは、
他者の操作によって
『心のあり方』が変わった（変えられた）
にも関わらず、
『自分の意思だ』
と、信じて疑わないケースがあること。
マインドコントロールによる
『強い思い込み』を解き放つには、
専門的な知識や
一定の手順が必要な上に、
うまく解けたとしても
後遺症が残るケースがあります。
マインドコントロールに対抗するには？
毎日、
人として暮らしていれば、
仕事や
人間関係などがうまく行かなくて、
自信をなくしたりすることはあります。
マインドコントロールに対抗するには、
まず
誰にでも『弱いところ』
『弱っているとき』はある。
ということを再認識すること。
そして、
マインドコントロールに使われる戦術を知ること。
例えば、
心理学者のチャルディーニは、
『影響力の武器』という著書の中で
【説得の6原則】
・返報性
・コミットメントと一貫性
・社会的証明
・権威
・好意
・希少性
について語っています。
『説得の6原則』については、
次のとおりになります。
・返報性…人間は好意には返礼をして、借りを返す性質がある
・コミットメントと一貫性…人間は「一貫性があると見られたい」という深い欲求がある
・社会的証明…人間が他人と同じ行動を取ること。（大勢の方が安全だと思う心理。）
・権威…付帯的な要素、例えば仕事の肩書（〇〇博士）やユニフォームは権威の空気をまとうことで、一般的な人々にそうした人物の言うことを受け入れさせやすくする働き。
・好意…人を好きになればなるほど、その人の意見を聞き入れやすくなる。
・希少性…あるものが希少だと感じると、あなたはそれがもっと欲しくなる！（他者と競争する状況をつくる）
こういった原理を知ることによって、
受け手は対抗策をとることが可能になります。
・゜・。・゜・。・゜・。・゜・。
『説得の6原則』についての
対抗策は、こちら。
・返報性…相手に搾取的な動機があると判断した時点で、返報性の法則にしたがうことを拒否する。
・コミットメントと一貫性…自分の態度に反する行為を導かれていないか注意する。行為を実行する前に、時間をさかのぼることができれば同じ行為するかを考える。
・社会的証明…多くの人々が行う行動が正しいとは限らないことを理解する。影響の企てと、多くの人が行っているという情報を分離する。
・権威…本当に専門家であることを確認する。その人の立場からして、どの程度信頼できるかを評価する。
・好意…相手からの要請と、その人に対する好意を分離する。別の人から同じ要請をされたら承諾するか自問する。
・希少性…希少性が高まると急激に興奮することを認識する。希少なものや事柄が、必ずしも価値があるとは限らないことを理解する。
・゜・。・゜・。・゜・。・゜・。
人間は、
経験則や先入観（ヒューリスティック）によって
様々な判断を下します。
このような原理や、
錯覚などのメカニズムを知ることで、
マインドコントロールや
無意識の判断に
『ちょっと待った！』
をかけられる可能性を高めてくれます。
人には『弱い』ところもあることを自覚する
『マインドコントロール』ときくと、
『宗教』や
『悪徳商法』などが
イメージされがちですが、
実際には、
親しい人の間でも、
起こってもおかしくない現象です。
例えば、
DVだとか、
ブラック企業のサービス残業や
パワハラ問題とか。
相手の弱いところを
巧みに刺激して、
支配下に置かれている方も少なくありません。
俗にいう
『人の弱みに付け込んで』
という状態ですね。
なんにしても、
相手に対して、
敬意を感じられません。
もっと身近なところだと
テレビの通信販売などでは、
『今だけの大特価！』
『30分以内の注文に限り、○○をサービス！』
など、希少性を高めることばが
たくさん聞かれます。
しかも、
よく見ていると、
短い時間に
何度も同じフレーズを繰り返して、
ある種の
『暗示』効果も見られます。
仕組みがわかっていても、
つい
『この商品。いいのかな？』
と、
こころが誘われてしまいます。
このように、
こころを操作するものは、
意外と身近なもの…なんですね。😳
それから、
もう一つ言わせてください。
『宗教』というものが
どうしてもマインドコントロールと
イメージが結びつきやすいですが、
すべての宗教が
マインドコントロールを
しているわけではない。
ということも、
大事なポイントです。
仏教の禅の思想は、
今でも、普段忘れがちな
人として大切な多くの気づきを与えてくれますし、
座禅瞑想などは、
現在では、
『マインドフルネス』という形で、
多くの人のこころの癒しに役立っています。
どんな理論も道具も
使い方次第。
何事にも、
こころの距離をしっかり保ち、
その考えのいいところ、
そうでないところを
冷静に判断する。
そして、
弱い自分が刺激されて、
自分の意思に反したことを要求されていないか、
と、常に自分の気持ちを
スキャンすることが大切です。
〈ぼの〉も、
こうやってブログなどで、
『心理カウンセラー』として
たくさんの人に
自分の投稿を読んでもらうようになってからは、
発言する内容の
『影響力』をいつも意識しています。
マインドコントロールにならないように
可能な限り、『正しい』と判断できる情報を
お伝えするように心がけています。
とはいえ、
心理学の研究は日進月歩。
今、正しいと思われている説も
新しい説が発見されることで、
過去の産物になる可能性もあります。
この投稿を読んでくださる皆様には、
〈ぼの〉のお話だけでなく、
様々な情報も取り入れながら、
ご自身で
『これが正しい』
『納得できる』
という選択をして
人生のどこかで
役立てていただけたら嬉しいです。
今日は以上になります。
・『洗脳』と『マインドコントロール』の違い
・マインドコントロールは、『こころの隙間』に入り込む
・マインドコントロールに対抗するには？
・人には『弱い』ところもあることを自覚する
という内容で、お話しました♪
最後まで、
読んでいただいてありがとうございました。
「小さな青空～〈ぼの〉のつぶやき～」
でした。
では、また。
◆参考
・「洗脳」と「マインドコントロール」の違いとは｜人を動かす心理操作のメカニズム
http://rules-of-success.jp/technique/brainwashing/
「マインドコントロールに対抗する」安藤清志
https://www.toyo.ac.jp/file/hirc21/kokoro4_73-102.pdf
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