Go toキャンペーンもあってか、JR西日本がこのシルバーウィーク限定でひかりこだま半額切符を販売していました新幹線前 福岡でのコロナウイルス第二波もやっと落ち着いてきたことですし、高松から尾道までの輪行旅行を計画しました自転車 1日目は香川でうどん店巡り、2日目はしまなみ海道走破が目標です

 

 

 うどん巡りは、別府に単身赴任していた時から、知り合いといつかしたいねと話していました。その頃はまだ太ってて、フェリー船で四国に渡り、車車で香川県内のうどん屋さんを巡るつもりでした。まさか、その計画を自転車で実行することになるとは!! やせたことで、中の人まで変わったのかというくらい、考えることも変わってます
 
 どの店に行くかを考えるにあたり、短期間ですが香川に住んでいた弟、さぬきうどんの修行を現地で受けた叔父にアドバイスを求めました。弟は、「街中の普通の店にふらっと入ったら美味しくて感動したが店名は覚えていない。丸亀の山の中に小さな店があり、客がネギを裏から取ってくるのだか、そこがめちゃくちゃうまいらしい。行ったことないけど」。叔父は、「修行はしたが、食べに行く暇はなかった。しかし恐るべきさぬきうどんという本があり、それが参考になるはず」。求めていたような答えではなかったけれど、大いなるヒントをもらいましたカギ
 
 サイトをいろいろ調べると、弟の言ってた店は「なかむら」という店であるようでした。ここにはぜひ行きたいラブラブ 叔父の教えてくれた「恐るべきさぬきうどん」にも、件の裏のネギの話が載ってました。発信源はきっとここですねおねがい
 
 「恐るべきさぬきうどん」、参考になるばかりかめちゃくちゃ面白い🤣 情報誌の編集長を隊長として、何人かのうどん好きな隊員たちが香川県のいろいろなうどん屋さんに赴き、食べてレポートするという内容です。もとは月刊タウン情報誌に連載されていたコラムだったようです。①お店ごとの独特なスタイル、②山奥や路地裏などアクセスの悪いお店の立地、③そこで楽しくいただくうどんの美味しそうなこと、3つが合わさり、どのお店の紹介を読んでも大笑いしてしまうという、素晴らしい本ですキラキラ それらのエピソードから、うどんは香川県民の生活に根付いていて、他県の常識とは違ったディープな文化があることがわかりました。
 「恐るべきさぬきうどん」、香川で食べ歩きをされたい方だけでなく、さぬきうどんが好きな方、香川県やさぬきうどんに興味のある方、ハイセンスではないけど後味の良い大笑いをされたい方などなど、そんな皆さんにとてもお勧めです! 既に食べ歩きのバイブルと呼ばれているそうですから、私がお勧めする必要はないのですがアセアセ
 食べ歩きをしている人たちは自らを「麺通団」と称しておられるのですが、福岡の薬院駅近くの西鉄高架下にも隊長がプロデュースされた店舗があり、以前は「麺通団」の名前が入っていました。ああ、あのお店はそういうお店だったのか! 福岡では珍しく(?)腰があるさぬきうどんを提供してくれるお店です。糖質制限をする前に、明太釜玉(釜玉に福岡名物の明太子とバターがトッピングされている)やぶっかけうどんにはまって通ってました。メニューの説明文が面白いと思っていたのですが、あの軽妙なコラムを書かれた団長が説明されているのに違いない! またセルフサービスだったり、天ぷらを提供されてるところなんかも、なるほど、本場さぬきのスタイルだったわけですニコニコ 今は屋号が変わり、「讃岐うどん大使 雷鞭」となってます。経営者も変わったのかな?

 
 高松をスタートして、なかむらを通って今治に至る道程で、途中途中にある行きたいお店をピックアップしました。恐るべきさぬきうどん、麺通団のサイトに加え、新しい店や一般店を見逃さないように食べログを参考にしました。なかむらは昼ごはんどきの混む時間より少し後になるように計画。休業、定休、立地の具合で、東西の雄と言われる、わら家に始まり長田に終わる、そうそうたる顔ぶれの6軒に絞られました。
 行きたかったお店を経路順に書くと以下の通り。番号を付けたのが実際に回ることに決めたところ。連絡船うどん(休業中)、1わら家、2手打十段うどんバカ一代、松下製麺所(日曜定休)、竹清(11時開店だが、その時刻には通り過ぎていないとなかむらに間に合わない)、3一福、田村(日曜定休)、4なかむら、5山下うどん、がもううどん(日曜定休)、6長田in香の香。今回は経路から外れたけど、いつか行きたいと泣く泣く諦めたお店は、おか泉、山越うどん、谷川米穀店。
 おすすめのうどんは、①⑥が釜揚げ、②が釜玉のバター入り、③④が冷かけ、⑤がぶっかけとバランスもとてもよいお店が選べたと思います。
 
 ちなみに香川のほとんどのお店では、うどんの他に天ぷらが提供されていて、うどんと天ぷらをセットで食べることが多いみたいです。そのため、うどんは福岡より小さめの一玉から注文できます。なので、釜揚げやかけなら、一軒200kcalくらいと概算できますグッ
 天ぷらがない製麺所のようなお店もたくさんあり、そんなところではふつう二玉以上食べる人が多いようです。小さめの一玉ずつ注文できるスタイルは食べ歩きには嬉しいシステムです照れ
 自転車で150km走ると約3000kcal消費するので、二玉ずつ食べてもカロリーオーバーにはなりません。天ぷらも食べたいし、一玉ずつ注文することに決めました。熱中症にならないようにスポーツ飲料も飲む必要がありますが、それでもきっとカロリー収支はマイナスです。ダイエッターにとっても安心安全!?な計画です。
 福岡のうどんは基本的に柔らかく、食べているうちに出汁をどんどん吸って、さらに柔らかく、太くなるため量的に多くなります。一人前もラーメンと比べると多めのところが多い気がします。おそらく、通常替え玉がない(お店によってはある!)からだろうと思います。食べ歩きにはあまり向きませんブー しかしさぬきうどんは腰があり、福岡のうどんのように伸びません。その点でも食べ歩くのに適していると思いましたルンルン お椀も小さいので、たとえスープを残さず飲んでもお腹がたぷたぷとはならないでしょう。
 
博多駅〜高松駅
 6:00発ひかりで岡山まで。そこからマリンライナーで高松駅へ。9:38着。マリンライナーは初めて乗りましたが、瀬戸内海にかかる鉄橋を通ります。両側が海となり、左右の車窓から見下ろす青い海と緑の島々がとてもきれいでしたキラキラ


 
1わら家
 高松駅で自転車を組み立てて最初に目指したのは、釜揚げうどん東の雄、わら家。高松駅から瀬戸大橋通りに入って東へ。港の施設を左側に見ながら、自転車で四国一周するためのガイドである青い線に沿って快適に走り出します。3kmほどで屋島西町を右折して南へ、1kmほどで国道11号線に左折して入り更に東へ。矢島を左折して、屋島スカイラインに入ったところ、四国村の中にわら家はありました。坂道はきつい勾配でしたが四国村までならそんなに長くなく、自転車でも楽に登れました。
 四国村のほかの建物同様、わら家も古民家を移築してお店としたそうで、いい雰囲気の店構えです。建物に感動すると同時に目に入ってきたのは10mの行列! 観光地と併設されていて、しかも有名店。10:30と朝早い時間帯から大人気です。並ぶこと約15分、お店入口のレジに到着。たのんだのは、もちろん釜揚げうどん(並470円)。なんて言ったって、釜揚げうどん東の雄ですから。
 店内は広く、いくつかに仕切られていて、お客さんの入り具合によって順次開放していくシステムのようです。その時で120席くらいあったのではないでしょうか。 
 最初に出汁の入った大きな徳利型の陶器と薬味(ねぎ、しょうが)が出てきました。出汁が熱いので陶器には直接触れず、徳利の首に巻いてある麻ひもを持って机の上で傾けてそば猪口に注ぐと説明を受けました。本当はうどんが来てから注ぐのでしょうが、恐るべきさぬきうどんで美味しいと書いてあったネギを味わいたくて、注いで試しにネギを食べてみました。出汁が美味しい!昆布といりこ(だそうです)の芳しさ。ネギも美味しかったのですが、私が驚きと共に味わったのは出汁でした。
 お冷の2杯目を注ぎに席を立ったくらいでうどん到着。黒い容器から湯気がたちのぼり、その向こうに手打ち手切りらしい少し太さの不揃いな麺が見えます。ネギはたっぷり、しょうがは少なめにしていただきました。本場さぬきうどん最初の一口は感動的。ふくよかな麺に香り良い出汁がよく合います。ぬるんとした表面、噛むと柔らかな弾力があります。柔らかいだけでなくちゃんと弾力があるのがやはり本場なのでしょう。噛みごたえはあまり感じられません。優しい感じの麺です。私が釜揚げうどんで好きなところは、麺の細い部位ふよふよした部分と太い部位しっかりした部分がひとすすりのうちに味わえるところです。熱々のうどんを熱い出汁につけてふーふーしながらいただき、5分もせず完食しました。このお店では、たらいに入った4~5人前の釜揚げうどんを鍋料理のようにみんなで囲んでいただくのがお決まりのスタイルみたいです。そのようにされてる3世代ご家族がいらっしゃいました。いつか私も家族と来たいなと思いました。恐るべきさぬきうどんには、同僚とたらいうどんをシェアする模様が書かれていましたが、早くコロナが終息して、その日常が戻ることを願います。

 
2手打十段うどんバカ一代
 釜玉うどん(釜揚げ麺があつあつなうちに生卵と醤油を混ぜ合わせて半熟に仕上げたうどん)にバターと胡椒をトッピングした釜バターうどんが有名なお店。新しいお店のようですが、食べログでの評価がとても高いお店だったため、楽しみにしていました。坂を降りて国道11号線を西へ。4.5kmほど進んで左折。住宅地の中にお店を発見。しかし、お店の前の道路に入ったらすぐに車で混雑していました。そのまま進むと案の定、店の前には50m以上あろうかという行列。この時すでに11時前。30分以上予定時刻をが過ぎていたので、なかむらに間に合わせるために、泣く泣く断念。写真だけ撮影してそのまま直進、県道33号線丸亀街道を丸亀方面に向かいます。途中、長い行列のお店がもう一軒。のれんを見ると、行きたいと思っていた竹清でした。11時を少し回っており、お店は開店していました。行列はバカ一代さんと同じくらい長かったです。2つのお店は比較的近くにあるとわかりました。バカ一代と竹清は、いつか続けて訪問したいと思いました。
 
3一福
 県道33号線を南西に進んで行くと、予讃線の線路が並行してきます。線路沿いを気持ちよく走っていると、高松駅から約10km左側に次の目的地、一福発見。端岡駅の手前1kmとなります。11:40到着、遅れを取り戻し予定通り。
 お店の前に広めの駐車場がありましたが、満車で何台か入り切らず、出入口で待っていました。お兄さんが交通整理をしています。お店の前の行列は10mくらい。昼の一番暑い時間帯でしたが、日差しの下でしたし、回転が早かったので助かりました。10分ほどで店内へ。
 40席程度の店内は満員。ここは冷やかけととり天がおすすめと食べログの投稿にありました。ほとんどのお客さんが冷かけをたのんでおられました。釜揚げに比べると冷かけやぶっかけは準備が早いです。それでここの行列は短く、待ち時間も少なかったのだと思います。
 行列は進み、入口でお盆とお冷やを取って、次にお箸と薬味用のスプーンを取ります。コロナ対策だそうです。そこから天ぷらエリアです。大皿を一つとって、その上に自分のお箸で天ぷらを載せます。私はとり天と半熟卵の天ぷらをチョイスしました。
 次にうどんの注文。大学生かな?というお姉さんがにこにこ愛想よく注文を聞いてくれました。そのお姉さん、注文が冷かけだと、右手でテボ、左手にどんぶりを持って、両手を上から下に素早く2、3回動かして水切りをして、右手のテボから左手のどんぶりにうどんを移して、どんぶりをお客さんに渡してくれます。しかし、いったいなぜどんぶりも振っていたのでしょうか?洗い立てでまだ濡れているから水を切っていたのですかね。元気に両手を翼のように振る姿がとても可愛らしく、「湯切りの天使」天使と勝手に名付けました。恥を忍んでお願いして、動画を撮らせてもらえば良かったと後悔してます。きっと、あの湯切りを見に通っている常連さんも相当数いるだろうと思います。それほど可愛らしかった。Instagramのメッセージを通じて動画をあげてくださいとお願いしたのですが、「恥ずかしいのでご遠慮させていただきます。」「迫力のある湯切りをお店で実際にご確認ください。」とのことでした。残念ぐすん
 会計を終えて、薬味(ネギ、しょうが、天かす)を好きなだけ入れて、空いてる席へ。麺は細めです。さぬきうどんに細麺を導入して広めたお店なのだそうです。細い麺だからでしょう、よく冷えた出汁がよくからんで、暑い道をこいできた体に沁み渡ります。つるつるっとすすった後に噛むと、ほどよい弾力を感じた後、がっしり受け止められるような腰を感じます。釜揚げの優しい麺もいいけれど、これくらい歯応えと腰を感じる方がさぬきうどんらしいと思いました。とり天はかなり大きく、さくっと揚がっていました。割と塩胡椒(だと思います)の味が効いてます。まずはそのままさくさく衣でいただき、そのあとうどんの出汁に入れてしみしみ衣でいただきました。半熟卵はとろっと黄身が流れるくらいの私好みの仕上がり。
 湯切りの天使天使、美味しい天ぷら、しこしこの麺、どれを取っても大満足でした。
 楽天でこのお店の商品を発見しました。リンクを貼っておきます。

 
4なかむら
 さて、次に目指すは、今回の麺地巡礼のハイライト、なかむらです。ネギがなくなったら客が裏から取ってくるお店。わくわく♪ 県道33号線を南西に約5km、讃岐府中駅手前で左の道を選んで県道18号線に入ります。高松自動車道をくぐる辺りで峠があり、暑い季節にはきつい坂道を登ります。ちょっと疲れましたが秘境への難関と思えばむしろ嬉しいくらい。私は自転車で峠登るの好きですし。峠を下ると田んぼがきれいな飯山の集落に入ります。そのまま18号を進むと右側に小さな山が見えてきます。特徴的だなと思って記憶に残ってましたが、後で調べると讃岐富士富士山と呼ばれる標高400mの飯野山でした。写真を撮ればよかった。その山を過ぎたあたりから左折するとなかむらに着きました。時刻は12:30。
 住宅地の中にあるお店で、入る道に標識などはありません。しかし、店の東側の駐車場は満車。南側に70mの行列がありその脇の駐車場も満車。北側の土手にある駐車場には交通整理のおじさんがおられました。少なくとも25台のお客さんの車。大分ナンバーもありました。食べ終えて北に向かった時に臨時駐車場を見つけ、そこに店員さんが駐車しているらしく何台か車を発見。秘境のうどん屋さんだったのでしょうが、すっかり開拓されて4カ所の駐車場を持つ有名店になってました。
 行列に並ぶと程なく、売り切れの看板が出されて、駐車場を整理していたおじさんが列の最後尾に移動されて、その後並ぼうとされるお客さんに売り切れを告げておられました。数えたら、私の後ろには8人しかおらず、道にちょっと迷っていたらアウトでした。そしてバカ一代と竹清はスルーして大正解でした。
 行列に並んで1時間後、店内へ。5人の店員さんがおられました。入口で注文して麺をもらい、向かいで天ぷらを取って、レジに進みます。私は冷やかけ(一玉230円)をたのんで天ぷらはスルー。レジ横でお土産の生麺(5人前で680円くらいだったと記憶します)を取り、お金を払いました。プレハブのような食事スペースに進み、スープをセルフでポットから注いで、その横の薬味(ネギとしょうが)を入れて、席に向かいます。
 先ほどの一福さんと麺の細さは良い勝負。しかし、麺の食感はまったく違います。つるっと入るのですが、少しだけ伸びるような不思議な吸い心地。その後噛むと、比較的均一な軽くはね返る弾力を感じます。腰があるという表現ではないと思うのですが、柔らかいわけではありません。麺通団のサイトでは軟体腰、恐るべきさぬきうどんではグミのようなと評される独特な食感。グミほどぶにぶにねちねちはしていません。実際に食べていただかないと伝わらないのではないかと思います。いや、私の表現力が足りないだけなのですけど。出汁もいりこ(だと思います)の香りが気持ちよく鼻に抜ける美味しさ。麺を味わうというか、分析するというか、なんか夢中になって食べてたら一杯終わっちゃった感じでした。不思議な麺でした。
 お店が有名になり開けていましたし、小屋も増築されて立派になっているのでしょう、40席くらいはありそうでした。楽しみにしていた秘境感は薄れていましたが、うどんはたいへん面白く楽しめて、満足させていただきました。

5山下うどん
 なかむらの東側の道を南に下ると県道195号線と合流します。195号を1kmくらい南に進んで右折、県道22号線に入ります。2km進んで与北の信号を左折、1kmほどで山下うどんに着きました。時刻は14:00。時刻は田んぼの中にあるお店で、前を走る県道4号線の両側に大きな駐車場がありました。
 行列は15mくらい。このお店はなぜか子供連れが多かったです。私の前のお客さんは2歳くらいの女の子を抱いたお父さんとお母さんでした。少し後ろのご家族は、近くの田んぼで小学生の男の子がアメリカザリガニさそり座を捕まえてきたと、盛り上がっておられました。列に並んでたおばちゃんが、お店に頼んで「天ぷらで揚げてもらい」と笑ってました。
 15分程度で店内へ。50席くらいの店内で、お土産の麺を売っているレジがうどんのレジと逆側にありました。
 お盆をとってお冷やをコップにいれると、正面におでんコーナー。ちょっとそそられましたが、他のお客さんもあまり取っていなかったので我慢。暑かったし。次に天ぷらエリア。ちくわとかぼちゃ以外売り切れてました。こちらは人気の様子ですがスルー。このお店はぶっかけうどんが有名で、メニューの最初に並んでいるのは普通はかけだと思いますが、この店ではぶっかけでした。ぶっかけ小(1.5玉300円)を頼みました。
 一口目、私のさぬきうどんイメージにぴったり合ってて、さらにそれを超えてくる美味しさ!前2つのお店より太くて角ばった麺。すするとすっと入りますが、つるっと感はそこまでなし。噛むとがっしりとした噛みごたえ。強い弾力でぶにっという食感。一般的に腰があるというのはこういう麺のことなのだと思います。ぶっかけの濃い出汁(たぶんいりこ)と無骨とさえ感じる麺から、かなり野性的なうどんでした。レモン🍋を搾ると爽やかさが増し、冷たい清涼感がアップ。今回まわった中では、麺が群を抜いて男性的でした。たいへん美味しくいただきました。



 
6長田in香の香
 今回のツアーの〆となる香の香へ。先ほどの与北の交差点まで戻り左折。2kmほど進んで金倉川の橋を渡って国道319号を右折して北上。3kmほどで原田東の交差点を左折して県道33号線に入ると500mくらいで左側に大きな看板が見えました。14:40到着。
 当初の予定では、ここに14:30到着14:50出発のつもりでした。まずまず予定通りでしたが、ここで問題発生!広い駐車場を取り囲むような大行列です。今日一の100m以上の行列。並ぶかどうかとても迷いました。これまでの経験から1m1分の待ち時間。釜揚げは冷やかけやぶっかけより少し時間がかかるかもしれない。暗くなる前に今治に到着するのを優先するか…。迷いましたが、釜揚げ西の雄で有終の美を飾りたいと決心して行列に並びました。
 入口近くのお客さんにどれくらい並んだか尋ねたところ、1時間くらいと仰いました。思ったより早いかも。しかし、1時間経ってもお店の入口まで行かず。きっと行列が長くなっていたのでしょう。1時間半後16:10やっと店内へ。しかし入口からレジまで店内にも10m以上の行列。レジに着いたのは16:20でした。100席くらいの店内は満員で、前のお客さんが出るまでレジの前でも待ちました。注文を受けてから麺をゆでるスタイルはしっかり守られていて、やはり釜揚げは冷たいうどんよりちょっとだけ回転が遅いようです。
 ここに私は、さぬきうどんの行列:冷やかけやぶっかけ1m1分、釜揚げ1m1.2分の法則を提唱します!
 釜揚げうどん小(300円)を注文。番号札を持って案内された席へ。先に徳利型の陶器に入った出汁が出てきました。首の麻ひもを傾けてそば猪口に注ぐスタイルはわら家と同じ。定番のネギとしょうがに加え、こちらにはごまと一味唐辛子が置いてあります。今回は熱々の出汁でいただくため、うどんが来てから注ぐことにしました。
 暑い中長く並んだのでお冷やを3杯いただきました。待つこと5分、白いお椀に入って釜揚げうどんがやってきました。麺はふくふくしていて、わら家より少し太め。麺は太いだけ少し腰を感じます。でも、冷たいうどんの押し返すような弾力ではなく、噛むときにすこし抵抗を感じる程度。釜揚げうどんは基本的に優しい食べ心地です。出汁は温かい方が香りをよく感じます。こちらの出汁もわら家と同じく、香り高くとても美味しかったです。

香の香〜今治
 16:40香の香を出発。残り110km。ノンストップで行けば4時間かからない。調子良く飛ばせば鈍川温泉入湯受付終了20:30にもしかしたら間に合うかもと思いながらスタート。
 しかし、四国中央市で瀬戸内海に夕日が落ちて行くのを綺麗だなと見ながら走って18:00に写真を撮ったところまでが楽しく走れた最後。その後はいくつも峠があり、それを越えるたびに疲労が蓄積されました。今、思い出してもちょっと辛いくらいですガックリ

 すっかり暗くなって星空19:00過ぎ、ファミリーマートでスポーツ飲料の補給。ホテルにチェックイン20時には間に合いません、21時ごろになりますと連絡。20:30頃ふらふらになってきて寒気を感じローソンでエクレアコッペパンの補給。ハンガーノック直前だったらしく、食べたら少し元気が出ました。コンビニはロングライド自転車にとって力強い味方です。遅くても開いてて、全国同じ品揃えがあり、トイレも借りられる。
 エクレアでもらった元気を使って山道を走り、道の駅今治湯ノ浦湯温泉でストレッチ休憩。そこから最後の気力を振り絞って21:33今治駅前のホテルに到着。
 鈍川温泉♨️どころか、夕食に今治名物を食べる予定だった居酒屋さんさえ閉店していました。今治観光は全くできませんでしたけど、うどんの食べ歩きはしっかりできたし、暗い中でも事故なく宿に辿り着けたのでよかったですおねがい

今回のうどんツアーまとめ
麺は冷やが歯応えがあり、私は好きドキドキ
出汁は熱い方が香りを感じやすいようだ
③だから、冷やは麺を楽しむもの、釜揚げは出汁を楽しむものだと私は思う
④食べ歩きを計画するときには、行列の時間も考えなければならない!!
⑤行列は冷や1m1分、釜揚げ1m1.2分秘密
一番好きだったのは一福麺も出汁もよく冷えてて、出汁をよく絡めるちょっとねじれた細麺かがするっと唇を過ぎ、しっかりとした腰を持った噛みごたえがあり、出汁は控えめで麺を引き立て、細麺のため喉越しがよかった。午前中で打ちたて茹でたてだったろうこと、ここだけ天ぷらを食べたこと、そして何より湯切りの天使天使の存在が大きな加点になっているかもしれないけれど。
⑦後から調べたところ、回った冷やのお店はどこも細麺だったようです。男らしい麺だと感じた山下うどんさえ、平均的なさぬきうどんより細めらしい。次回は太麺を回りたい。山越、小縣、山内、宮武あたり。行ってもないのに、どんなうどんかは知っているという。次回も一福にはきっとまた行きますけど。
 

おまけ
7讃岐うどん大使 雷鞭
 うどんバカ一代の釜バターうどんが食べられなかったことが悔しくて、どうにもあきらめがつかず、明太釜玉を食べようと、福岡に帰って9/22薬院駅近く高架下の「雷鞭」に行きました。入口横のメニューの説明は以前訪れた「麺通団」の時と同じもの。経営母体は変わってないということかな?明太釜玉もありました。
 店に入って明太釜玉を注文して天ぷらコーナーに行く途中で新メニュー発見!なんと、カルボターマ(小470円)というメニューができていて、釜玉に生クリーム、チーズ、黒胡椒というものでした。これ、うどんバカ一代のメニューに限りなく近いのでは!明太釜玉をキャンセルしてたのみました。注文した時に「時間をいただきます」と言われました。もちろんこれは、釜揚げだから今から茹でますよということですよね、わかります。むしろありがたいラブ
 10〜15分くらい待つと出てきました、カルボターマ。黒胡椒の香りがまず期待を高めてくれます。釜揚げですけど、湯だめになっていないからか角がしっかりしてます。カルボターマなので、唇をするするとは抜けず、もぐもぐいただきます。麺は弾力と伸びがあり、釜揚げにしては腰をしっかり感じます。ここの麺は食べログの評価がそんなに高くないのですが、私が思うに釜揚げうどん本場の東西の雄と比べても、麺はいい勝負ではないかと思いました。湯だめと釜玉は麺の感じが違うでしょうからなんとも言えませんが。丸亀製麺も美味しいけれど、私はこちらの方が好きかな。今度は冷やかけを食べに行きたいと思います。