次はUPOINTの2番目、のP(心理社会学的面 psychosocial)です
症状(表現系)はうつ症状、無気力、絶望など
この病気はあまりの辛さに抑うつも高い確率で合併すると言われます。中にはあまりの苦しさに自殺する人もいると聞きました。
本当何も楽しめなくなりますし、自分もかなり絶望した時期がありました。
おそらく辛い原因は
①痛み(どれもきついのですが勝手に推定するに、排尿時痛、睾丸痛、会陰痛=下腹部痛、陰茎痛、肛門痛、腰痛の順くらいにきついのではないかと思います)
②周りにわかってもらえない苦しみ
③先行きがわからないこと
あたりだと思います。
①に関しては排尿時痛、睾丸痛、下腹部痛は、なってないのでその苦しみは正確には分かりません。
しかし自分が苦しんだ会陰部痛、陰茎痛も仙骨神経硬膜外ブロックをうまくしてもらうことで、一時的ですがかなり痛みが取れました。
特に3回目のブロック注射では、その後しばらく安静にしておくことでそのまま会陰部痛がほぼ消失しました。
ブロック注射は確かに一時的な要素がありますが、それを機に痛みの閾値が変わる可能性があるので、あまりの痛みに悩まれている方は検討しても良いのではないかと思います。
②は正直この病気になった人でしかわからないと思います。
なのでこういうブログで同じ病気の人と繋がれるのは大きいことと思います
(しかしそれでも症状が人によって違うので完璧には難しいのかもですが)
③は重症の人でもほとんどの方は増悪と寛解を繰り返しながら、どうにか症状が軽くなり日常生活やりくりできている経過(中には完治する人も)を知ることも大事なのかもしれません。ちなみに自分も一時はCPSI20超えの重症でしたが、現在は日常生活は送れている状況まで回復してます。
さて、P(心理社会学的面 psychosocial)が、この病気の原因になるかどうかということですが、関係しているとされています。
思い当たるストレスがなくなったら、完全に治ったと言われる方も散見されましたし、一部ストレスが原因でなっている人もいるのだと思います。
あとは、ストレス単独ではなくストレスで骨盤底筋群過緊張(つまりTの要素)で血流が悪くなり、発症のきっかけになっている可能性もあると思ってます。
自分自身は急に発生したストレスで病状が悪化することはないのですが、慢性的なストレスの積み重ねで呼吸も浅くなり骨盤底筋群(というか全身の筋肉)は過緊張となり、発症自体に関与した可能性はあると思っています。
さて、1980年の古い文献ですが、神経症群、心身症群に分けて、心身症群に対してのアプローチで症状消失または改善(なんと92.5%の奏功率)の報告がありました。
神経症はいわゆる、不安神経症がその代表ですが、この病気になりやすいとも言われてます。不安が強いと常に筋緊張があるからではないかと思います。ただ、楽観的な人がこの病気になったりする事例も聞くので、神経症じゃなくてもなるのだと思います。
心身症はストレスなどが原因で実際に体に症状が出てくるもので過敏性腸症候群、喘息、リウマチなどがその代表疾患です。
慢性前立腺炎の中に、実は心身症の方はそれなりにおられると思ってます。(特に悪化要因とか治らない要因として)
私自身が、原因不明の疾患を診断・治療する「総合診療」を専門としているのですが
色々検査してもはっきりしない原因不明の症状で難渋されてて、ご紹介いただく患者さんの約7割(あくまで体感です)が心身症というかストレス関連です。また、心身症に限らず、うつ病でも同様に痛みなどの身体症状をきたす患者さんを時々見かけます。
こういう心身症の要素がある場合、抗うつ薬が効く場合が多いと思います。
心身症の要素がなくても、痛みがある人なら、痛みにもエビデンスのある、トリプタノール(尿閉に注意)、サインバルタ、レメロンあたりでしょうか。あとは抗不安薬(デパス=エチゾラム、レキソタン)です。デパスやレキソタンは筋弛緩作用もあるので、骨盤底筋群の過緊張が問題の人なら、疼痛に対しても効果が結構あると思います。
自分はなぜか筋弛緩作用は軽い睡眠剤であるアモバンで疼痛まで取れることが多いです。