The Second、とても面白かったです。
滑り出しは会場の笑いが控えめで心配しました。
ですが試合ごとに熱気を増し、ギャロップの「パン」で最高潮に達した感がありました。
ただ、審査方法というか、得点方式が若干気になりました。

 

①完全トーナメントなのに、なぜ絶対評価?
各回戦ごとに勝敗を決める方式なら、審査員が勝者を選ぶ相対評価の方が分かりやすい筈。
審査員が奇数なら同点にもなりません。
大差がついて敗者が可哀想になることもありますが、絶対評価の今大会でも決勝は大差でした。
甲乙つけがたい時の選択肢を与えたければ、同点や棄権などの選択肢を設けてもいい。

好勝負ほど審査員が棄権した大会
得点が

とても面白かった 3点
面白かった 2点
面白くなかった 1点

だったので、実力伯仲の対戦では「3対3」が多くなりがちです。
実際、キャロップ対テンダラーの得点分布は、

  合計 3点 2点 1点
ギャロップ 277点 77人 23人 0人
テンダラー 272点 73人 26人 1人

でした。全員が少なくとも片方には3点付けたとすると、審査員の半数50人が3対3とした事になります(50 = 77-26-1 = 73-23)。
もし2対2の審査員もいたら、同点はもっと多くなります。
当たり前ですが、同点評価は総得点にこそ反映されても、勝敗には全く影響しません。
つまり、審査員の半数が審査を棄権したのと同じなのです。
その為、好勝負で決め手になるのは1~2点を付けた人数です。
事前の手紙や番組中のインタビューで、無責任な評価をするなとプレッシャーを受けていた審査員。
必然的に面白ければ3点を付けがちです。
なので結果的に、ツボにハマらなかった少数の低得点者が勝敗のカギを握ります。
あるいは、推しを勝たせたくて「3対1」とした少数の不埒者も趨勢を支配できます。

このように今大会は、本心からの、或いは意図的な「つまらない」という評価が勝負を決めました。
個人的には、どちらが面白かった?という相対評価の方がポジティブで、納得しやすい気がします。