9月入学当たり前の大学を出たこともあり、制度そのものに違和感はない。
問題なのは、導入タイミング
オンライン授業の格差を解消したいってのが動機づけみたいだけど、その対策での9月入学は2つの意味で間違ってる。

1. 9月入学にしても、広がった格差は埋まらない。
私立はオンライン授業が充実してるのに、公立は追いついてないのが不安。
気持ちは分かるけど、9月入学にしたら、私立が今現在オンライン授業で学んでいることをチャラにして、9月から1からやり直すとでも思います。
そんな訳がない。
ともすると、9月入学への以降が決まったら公立はオンライン授業を完全放棄する一方で、私立は準備した資料で学習可能にするだろうし、なんなら宿題として課すかもしれない。
その結果、公立は9月からは1からスタートするのに対し、私立は大分進んだ立ち位置からスタートするだろう。
つまり、今付いてしまった差は、9月入学を導入したからって、恐らく埋まらない。

2. 留学しやすくて得するのは、富裕層。
9月入学のメリットの1つに、留学しやすが挙げられる。
ただ、この恩恵を受けるのは、費用を負担しやすい富裕層。
富裕層ほど、私立に通っていたり、オンライン授業のインフラが充実していそう。
なので、貧困の差は、ともすると9月入学で広がるかもしれない。

9月入学で、雪が降る時期の入試を避けられるって話もあるけど、日本の夏に台風来るの憶えてます。
豪雨が予想される場合、新幹線止まるけど、大丈夫ですか?
とにかく、あまり性急に制度設計すると、思わぬところに不備がでて、その煽りをくうのは、結局学生な気がする。
9月入学への以降は反対しないけど、今年は止めときません?