日本代表が、予選を突破した事自体は、嬉しい。
実力的には、ベスト16の中で最弱であっても、1つでも多く勝って、予想を覆してほしいと願う。

それでも、日本代表がポーランド線後半10分にみせた戦略は酷かった。
長谷部が投入されて、消極的なパス回しを始めた瞬間、チャンネルをコロンビアvsセネガルに替えた
それほど、観ても意味がないプレーだったし、見るに堪えない姿だった
自宅でTV観戦していた者にとっては、チャンネルを変えるという選択肢があるけど、高い旅費とチケット代を払って現場にいた観客は耐えるしかなかった。
日本から来たサポーター以外がブーイングするのは当然。
特に、失点後も諦めず追いついた過去2試合で、日本を応援するようになった外国の聴衆は、裏切られたし、落胆しあだろう。
日本以外のチームが同じことをしたら、日本人も大いにブーイングしていたはず。

2012年のロンドン五輪で、バトミントンの中国代表や韓国代表が、同様の戦略をとった。
予選を突破が決まったチームが、決勝トーナメントで有利な位置に入るために、わざと敗退するために、あからさまに無気力な試合をした。
このニュースは、日本マスコミでも、スポーツマンシップに悖る行為として、呆れ顔で報道された。

もし、ルール違反じゃないから、日本代表を讃えたいという人がいるなら、ロンドン五輪の中国・韓国代表も、是非讃えてほしい。
甲子園で、松井秀喜を全打席敬遠した対戦チームも、両手を挙げて讃えるべきだ。

試合直後、監督も選手も語ったように、ポーランド戦後半10分のプレーは「不本意」なものだし、「見るに堪えない」ものなのだ。
イエローカードを加算させない賢い計算であろうが、セネガルがコロンビアに追いつくリスクを負った大勝負であろうが、日本が無気力プレーを選択し、10分を残し負けることを選択したのは事実。
応援しているチームでも、いや応援しているからこそ、見苦しいプレーにはブーイングしよう。
こんな酷い選択をしなくていいくらい、日本代表が強くなることを期待して。