バックパッカーやってて、僕はそうアグレッシブに動き回る事は少ない。飲んで騒いだり歌ったり踊ったりはよくするけど、例えばガチガチに予定組んで有名な観光地を一日でいくつも周ったりする人とか、「それ、楽しい?」と思ってしまってた。宿の同室(ルームメイトみたいなもん)と飲みにいったり、部屋でコーヒーでも飲みながら話したりする事の方が多かった。一人なら音楽を聴いたり小説読んだり。旅する時はいつも暇つぶし用にミステリーとかホラー、怪奇小説なんかをリュックに十何冊とか持ってたんだけど、普通バックパッカーってあんまりそんなことしないよね。それを入れてるだけですげー重いから。本は、重い。今ならラップトップとかタブレットとかがあるし、スマホでも充分だし。長編は面倒なのでほとんど読まないのに何冊も持ってた。エラリークイーンのXYZとか、読まないまんまずーっと持ってた。大概数冊の短編集を読み返してた。
ある日、夜中に一人でタバコ吸いながら部屋のテーブルで本を読んでたら、部屋で寝てた連中のうち二人が、
いきなり同時にガバッ!!と体を起こした。
その二人が顔を見合わせて苦笑いする。その二人は兵役終わったばかりのイスラエル人。彼らのうち一人が聞いてきた。
「スミ(僕)、今銃声聞こえた?」
「ん?。。。いや?」
「今『パン!』『パン!』と二回銃声がしたよね。」
もう一人が
「いや、『パン!』『パンパン!』って三回鳴ったと思う。」
「ああ、そうかもしれない。」
僕は、
「あ、そう。。?パンパンもパンパンパンも何も気づかなかったよ(笑)。」
三人爆笑。
彼らは軍隊の生活で、銃声で反射的に起きてしまう癖がついてしまってるとの事。
他の同居人はみんなぐっすり。
イスラエル人かっけーとおもった。
