西柳ヶ瀬でフィリピンパブをいくつか転々とした。といっても、会社をやめて他に移ったのは一回だけ。だいたいオーナーがいくつも店持ってて、どこかの店でスタッフが辞めたからそっちへ行けとか、新しい店が出来たからそっちへ行けとか、こっちの連中と合わないから他へ、とか。異動だね。最終的に、居酒屋というスタイルの店に落ち着いた。ここは、安くて、洒落ていて、若い連中が騒ぐ場所だった。当時、界隈で一番流行ってた店の一つだったんじゃないかな。僕は若かった事もあって、クラブ、ラウンジ、スナック。。。の様な店では、どうも向かなかった様だ。色々な闇を目の当たりにしたり、いわゆる怖い人も良く来てた。一般の同い年に比べれば腹は据わってたと思うけど、やはりそういう闇の色々に対応する能力は無かったと思う。そういう大人の店よりも居酒屋の方が働いててずっと楽しかった。
そこでは、以前に別の店の厨房にいたリト(Lito)という同年代のフィリピン人の男がいた。その他に、すぐにその店をやめた子で、どう見ても女の子にしか見えないフィリピン人の、いわゆる「おねえ」の子がいた。かなり可愛い子だった。(下は未舗装との事。性感が無くなるのが怖いって言ってた。)子供の頃から女の子として育てられた子との事で、最初にその子が「実は男だ」と聞いた時は驚いたけど、その後も普通に女の子としか見られない位、女の子だった。
居酒屋で働き始めてすぐ、僕は店の向かいの家で寝泊りし始めた。2階にリトが住んでて、1階が僕。別のフィリピン人が住んでたり出てったり新しい顔が入って来たりしてた。そんな中で、フィリピンパブ等のホールや厨房で働くフィリピン人の男の連中と知り合った。フィリピン人が詰め込まれてるアパートでよく一緒に飲んだりもした。その連中の中に、ロベルトっていう奴がいた。がフィリピン人は皆、何故か彼をロベルタと呼んでいた。ある日リトが、彼はホモなんだと教えてくれた。それで僕に気があったらしい。そういえば、数日前に荷物を彼に渡す様に頼まれて彼のアパートに持っていった時、別れ際のハグが妙にねちっこかったと話したら、みんな爆笑してた。(さてはお前ら。。。笑)
そんな中で知り合った?らしい(ごめん)、マイケルというフィリピン人がいて、2~3年前、西柳ヶ瀬で声をかけてきた。もう30年も前の事なんだよね。こちらは全く覚えてなかったんだけど、向こうは「林さん」とか、「イスラエル人とつるんでた」事を良く覚えてた。マイケルは、もうずーっとこっちのフィリピンパブで働いてる様だった。
今はめっきり人が減った、(コロナ前の)西柳ヶ瀬のアーケードで、
「もう30年経ったんだなぁ。。。」と、マイケルの顔を眺めた。(んーーー。。。???ごめんマイケル。)