大学院での研究技法を学ぶのにcourseraも活用しています | 女医の国際精神保健

女医の国際精神保健

精神保健および公衆衛生を軸に、韓国、ロンドン、ジュネーブ、ニース、フィジー、赤道ギニア、東京、インド。
他にも、旅行、馬術、音楽、写真などについて記載しています。

この7月から大学院の博士課程で学んでおります。

大学によりカリキュラムは異なると思いますが、私のコースでは下記にそれぞれ合格する必要があります。

1 教授の采配で過ごし方が決まるコマ

2 必須科目の中から選択するコマ

3 博士論文

 

1と2は3を支えてくれつつ、3だけではカバーできない研究技術を1を通じて学び実践します。

2はおそらくいくつ取っても良いのだと思いますが、私は統計学を1つ取ろうと思っています。

指導教授や教員が要所をついてガイダンスをくれますが、細かい研究手法などは自習することも重要です。

そこで私はコーセラ、教科書、文献、研究手法のガイドラインなどに目を通しております。

LSHTMで学んだ基礎があってよかった!って思うこともあれば、すっかり忘れているってこともあれば、理屈は知っているけど実施方法を知りたいってこともあれば、全く新しい知識ってのもあります。

 

コーセラは履修期間内に終えれば試験があったり討論があったり修了証が出たりしますが、それ以外の期間もビデオなどを中心に教材は聴講することが可能です。(修了証を得て、CVに書いている人もいるので、自分の技術をどう証明するかにも活用できます)

また、reading listからその分野で定番の教科書や研究を知ることができ、非常に質の高い教材を効率よく見つけることができます。

 

米国や英国にかぶれているって訳ではありませんが、研究や文献の発想も理屈の組み方も活用のされ方も米国・英国式である現状においては米国・英国式で教材を選び学んだ方が効率もよく、それはコーセラなどを活用したい要因となっています。

また、公衆衛生の基礎をLSHTMで学び、活用をWHO、フィジー、赤道ギニアで行ったという私の経歴もアングロサクソン式を快適に感じる理由かもしれません。

 

まだ、研究のコンセプトを組み立てている段階にあり、研究手法も模索の段階にあるため教材が手広くなってしまい「時間がない!」「把握しきれない!」状態にあり、もう少し選択と集中をしたいなとは思っております。

コーセラで現在聴講しているのは下記です。

どれも非常によく出来ているのですが、自分に合うものを選ぶのが大事。

 

質問紙デザインとシステマティックレビュー

https://www.coursera.org/learn/questionnaire-design

https://www.coursera.org/learn/systematic-review

 

論文の書き方と政策提言の書き方

https://www.coursera.org/learn/how-to-write-a-scientific-paper

https://www.coursera.org/learn/persuasive-writing

 

量的研究と質的研究(講師のノリが苦手で1割も見てない)

https://www.coursera.org/learn/quantitative-methods

https://www.coursera.org/learn/qualitative-methods

 

研究手法(概要が分かるけど私にはもっと具体的な実施法とかが必要と思って1割くらいしか見ていない)

https://www.coursera.org/learn/research-methods

 

 

大学院は「自分次第」ってのが自由でもあり怖い点で、興味に従って広がりすぎてしまったり、のんびりしてしまったり。

「選択・集中」及び「時間配分」に気をつけないと。

 

ちなみに、「海外の大学院ってどんな感じなの?」って場合もコーセラは一つの目安になると思います。おそらく多くの大学は「うちの学校でうちのコースを取ってくれたら、こんなことがこんな風に学べるよ」って宣伝に使っているんだと思いますし。

気になる大学、科目、講師を調べるのにも活用しましょう〜