ロンドンで写真展鑑賞をしました | 女医の国際精神保健

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ロンドンは写真の楽しさを私に教えてくれた街です。

写真を撮りたいという想い、写真学校通学写真展鑑賞など。

なので、ロンドンへ行くことが決まると写真展をググります。

Timeout Londonで検索したり、Photographer's GalleryやBarbicanを直接調べたり。

そして、今回は大好きMartin Parr氏がキュレートしたのが一つとご自身の写真展一つが行われていたので、両方行きました。

 

1 Barbicanで行われていたStrange and Familiar(Martin Parr氏がキュレート)

http://www.barbican.org.uk/artgallery/event-detail.asp?ID=17922

 

https://www.theguardian.com/commentisfree/2016/mar/19/strange-and-familiar-barbican-photographs-of-life-i-lived-are-eye-opening

 

http://www.newyorker.com/culture/photo-booth/great-britain-strange-and-familiar

 

 

1930年代から現代までの主に外国人の写真家が撮ったイギリス社会の写真展です。

イギリスに生活する人にとって「こんな視点が」「あるある」などを浮かび上がらせるためで、展覧会の名前もStrange and Familarなのかな。

社会的メッセージが強く、時にシュールで、時にコミカルで、さすがMartinさすがイギリス!

日本人の写真家はAkihiko Okamura氏とShinro Ohtake氏が入っていました。

街角のシャツの柄でシリーズを作っていた写真やHenri Cartier-Bresson氏も印象的でした。

それぞれの写真家の写真は5点以上あり、数十人分の写真があり、それぞれの写真家の特徴が非常によくわかります。

見るだけで「お!もっと観たい」と思う写真家は非常に特徴的で、歌手の声が特徴的なように、写真を見れば誰の写真か分かる感じです。

ここまで研ぎ澄まされた感じはどのジャンルでも素晴らしい。論文もサッカー選手も。

写真とはこうあるべき!写真展はこうあるべき!を感じました。

 

2 Guilhall Art Galleryで行われていたUnseen(Martin Parr氏写真展)

https://www.cityoflondon.gov.uk/things-to-do/visit-the-city/attractions/guildhall-galleries/Pages/Unseen-City-Martin-Parr.aspx

 

https://www.theguardian.com/artanddesign/gallery/2016/feb/19/photographer-martin-parr-eccentricity-city-of-london

 

http://www.thememo.com/2016/03/02/martin-parr-exhibition-martin-parr-unseen-city-of-london-guildhall/

 

City of Londonの皆が気づかない詳細や皆が入れない舞台裏(市長の式典準備など)を見ることができます。そういう点で展覧会の題名はUnseenです。

City of Londonは元々のロンドンで、歴史深く特徴的な行政体型を今でも残しています。昔も今も金融街としても有名。(↓に詳しい)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%96%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%B3

正確でありながらもコミカルに社会観察・風刺な題材を接近したり動きが多いけど軸のしっかりした構図で捉え、サチュレーションがかかったベタッとした質感で鋭さを持つ写真たちは健在!

この現実をシュールレアルに撮る感じは本当に大好き。

 

写真展を見た後は撮影を怠けていた私にも写真を撮る視点が戻ってきて、同じ現実も違って見えるようになりました。光を感じたり、周囲の動きに敏感になったり、構造を考えたり。いい感じ。

写真展は定期的に行きましょう!