フラフラになって外に出ると近所の奥さんが近寄ってきて、妻が娘を幼稚園に迎えに行っている旨を伝えてくれました。その後家族と再会して無事を喜ぶものの付近一帯は完全に停電。暗くなる前に家を復旧しなければと思い片付け始めましたが、震度4クラスの余震が連発するので、恐くてそれどころじゃない。。。あっというまに暗くなってしまいました。
 とりあえず食べ物を確保せねば。。。隣の家の車内に妻と子供達をかくまっていただき、車でコンビニに出かけました。

1件目セブンイレブン
 「すいません、レジが使えないのでお売りできません。。。」
2件目セブンイレブン
 暗い店内で長蛇の列に並んでいたら、最後の非常用電源が尽きて、やはり買えず。

 そうだ!病院内にファミリーマートがあるのを忘れていた!
 しかし、すでに時遅し。。。弁当・おにぎり・パンは全て売り切れ。仕方がないので、お茶とウィダーインゼリーとヨーグルトと。。。あっハーゲンダッツ買っていったら隣のお子さんも喜ぶかなぁ。

 家に引き返すと、車内でこごえる嫁達。。。
 僕が買ってきたアイスを見て、嫁は「ちょっ。。。なんで。。。」と絶句。
 隣の奥さんは苦笑いしながら「隣町は停電していないみたいなので、うちの主人が牛丼とホッカイロを買いに行ってますから。。。」

。。。恥ずかしい。。。

 深夜になり車内に避難していた人の多くは暖房の効かない暗闇の屋内に戻ったようでしたが、我が家はガラスが散乱していて戻るどころではありません。ホッカイロを体に貼り、2時間おきくらいに車内暖房を全開にして寒さをしのぎながら、眠れない一夜を明かしました。

 翌朝停電復旧。テレビをつけ、津波による想像を絶する被害に息をのんだ次第です。

地震のとき、僕は病院の向かいにある食堂で同僚と遅い昼食を食べていました。
揺れが始まったときは、「結構揺れてるね。」などと言いながら食後のコーヒーなどすすっていたのですが、おさまるどころか激しさを増す揺れ。。。恐怖を感じて店のおばさんとともに外へ飛び出しました。

街が揺れている。。。明らかに人生で一番強い揺れ。
隣にいたおじさんが携帯ニュースで「仙台で震度7!」と叫び、店のおばちゃんが「私の息子仙台なんだけど!」と泣きそうになっていました。(息子さんは無事だったそうです。)

その時はそこまで深刻な事態とは思わず、普通に雑談をしながら医局に戻りましたが、医局員の机の上にある本棚の本が全て吹き飛んで足の踏み場もなくなっているのを見て(因みに僕の本棚だけ本を詰め込みすぎていたため本が飛ばず、ノーダメージ)、初めて事の重大さに気付きました。

うちのチビは大丈夫か?
軽い胸騒ぎを覚え、妻の携帯にかけたのですがつながりません。。。

偶然にもその日の手術が2件中止になっていたおかげで病棟は落ち着いていたため、病院のことは独り身の医局員に任せ、徒歩10分の家まで走って戻りました。
(実は前日から38℃後半の熱があったのですが、それどころではありませんでした。)

3階まで駆け上がり扉を開けると。。。足の踏み場もないほど散乱した部屋。。。
妻と3ヶ月の長男はいませんでした。(車があるかどうかチェックする余裕もなくしていました。)
少しホッとしてあらためて家の中を見回すと、冷蔵庫は1mほど動き、食器棚からは妻自慢のアンティーク食器が落ちて割れている。。。台所、洗面所のものは全て下に落ち、あぁ!コレクションボックスに入れていた恐竜模型がバラバラに。。。

ガックリした瞬間、2回目の地震!
さっきより明らかに強い!
(その後度重なる余震で気付きましたが、我が家は耐震がしょぼいのか、体感震度が発表より1多く感じられるようです。実際は1回目が6強、2回目が5強でした。)
周りのものにつかまりながら屋外に出ようとしましたが、ガチャンガチャンという音に振り返ると、食器棚から新たにどんどん食器が落ちている!
慌てて駆け寄り、落ちてくる食器を受け止めてはソファーの上に移していましたが、たっ立っていられない!!降り注ぐ食器。しっ死ぬ!
食器をあきらめ、命からがら這うように屋外へ脱出しました。

続く
今週は針糸不足のため全ての手術が中止になり、ガソリン不足のため火曜日の外勤も明日からの2日連続日当直もお休みさせてもらった。

手術のない外科医はこんなにも暇なのか。。。消化器外科は平日も休日オンコール体制にしたらしい。

本当は暇なはずはなく、やらなければいけないデスクワークが山積みだったのだが、地震の体験と津波・原発の映像に心が麻痺してしまい、twitterやUstreamをチェックしてばかりいた。

そろそろ平常モードに戻る時期。

とりあえず、地震で粉々になった恐竜模型を修復中。やっとここまできた。

$It's up to you!-模型修復

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原発が心配だ。。。
僕も反射的に妻と子供を避難させたが、果たして合理的だったかどうか自分なりに計算してみた。

まずテレビでよく使われる1 µSv/hrとはどういう値だろう。

1 µSv/hr x 24 hr x 365 day = 8760 µSv/yr = 8.76 mSv/yr

これは1年間に1回胸部CT (6.9 mSv) をとるのと同じくらいなので問題なし。

因みに今僕が住んでいる地域(福島の隣接県)は、約0.2 µSv/hr = 1.7 mSv/yr
自然放射線の平均 (2.4 mSv/yr) より低い。

ではどのくらいまでが許容範囲か。
放射線業務従事者の1年許容量が 50 mSv、すなわち 5.7 µSv/hr
毎年極量まで浴びる人はいないだろうが、一応これが目安。

そして昨日の福島県定点観測データ
http://bit.ly/hqhqzW
30km離れた地点における最大値は170 µSv/hr = 4.08 mSv/day = 1.5 Sv/yr
これはどう考えても非常に高い。少なくとも子供は全員避難すべきでは?
(同じ30kmでも、この観測点とその周辺だけ飛び抜けて高い。おそらく風で北北西に流れたことによるホットスポットなのだろう。)

ただ政府やテレビが問題ないと言っているのは、外部被爆による急性障害、すなわち放射性物質が出す放射線を短時間で浴びた場合の話。

問題は内部被爆による継続的な被爆。すなわち放射性物質を体内に取り込んでしまった場合。
半減期8日の放射性ヨウ素ならまだよいが、セシウムの半減期は30年、プルトニウムの半減期は24000年。。。取り込んだものによっては死ぬまで被爆することになるということか。

ただこの内部被爆に関しては、調べてもほとんどデータがない。

1 µSv/hrの場所でなんの防護もせず1時間いたら、どの程度の放射性物質を体内に取り込みうるのか?
取り込まれた種々の放射性物質は、どこに集積し、どのくらいで代謝されるのか?
(ヨウ素が甲状腺というのはわかるが、他の物質は?)
現在漂っている放射性物質の組成はどうなっているか?(特に3号炉はプルトニウムを試用しているので心配)
そして、継続的な内部被爆における局所の許容被曝量はどのくらいか?(短時間で1Svを浴びると急性障害が出るのはわかるが、自然放射線でも42年浴びれば1Svだ。)

その辺がはっきり伝わらないと、社会全体の漠然とした不安がなかなかなくならないように思う。
福島原発2号機格納容器損傷の一報を受けて、妻と子供達を横浜の実家に避難させました。
明日以降九州の妻の実家に避難させるかどうか検討中です。

海外サイトにおける放射能雲拡散のシミュレーション。
http://bit.ly/ep5I5K
(日本のマスコミは大本営の発表を垂れ流すのみで、このような情報が一切ない!爆発した3号機がプルサーマルだということにもほとんど触れないし。ジャーナリストを名乗るな!)

今日は関東方面に流れていたようなので、多少の被爆はしたかも知れません。
しかし、明日以降もっと深刻な事態が起きた場合にパニックが起きて脱出困難になると困りますので、健康に影響しない程度の被爆は仕方ありませんね。

150km離れていても気が気でないくらいですから、福島の方々、そして現場で作業中の方達は胃に穴があく思いでしょう。
なんとかこのまま踏みとどまってほしいものです。
電車が止まっていて上司2人が出勤できなかったため、緊急診療代表者会議に出席してきました。

病院を取り囲む現状は予想以上に深刻。

・必要物品の流通がほぼ完全に停止している。
・手術用針糸の備蓄があと1日分しかない。
・血小板がほとんど底をつきかけている。
・数日分の在庫しかない薬剤がある。
・病院食も今のところ週末までしか確保されていない。
・近隣全ての二次病院の手術室が閉鎖しており、地域の緊急手術を全て受ける必要がある。
・地域のガソリンが底をついており、このまま補給されないと、あと数日以内に6割の職員が出勤不可能になる。

結論として、今週の定時手術は全てキャンセルとなりました。
年間9000件のうちの1週間ですから、単純計算で180件が中止になることになりますが、状況が状況ですから仕方ありません。
手術用針糸の備蓄がないことは深刻で、現在近隣病院の手術室と交渉してかき集めているそうです。
コスト削減のために、在庫を減らすシステムが完全に裏目に出てしまったようです。

我々の地域でもこの有り様ですから、被災の中心地ははるかに厳しい状況になっているものと思われます。
このような時こそ力を合わせて、前へ進んでいきたいものです。
福島からそれ程離れていない地域に住んでいるため、ずっと情報を集めています。
煽るようなことは書きたくないのですが、報道であまりふれていない不安要素を列挙します。

不安その1
昨日の1号炉における爆発が発表通り水素爆発だとすると、その水素は炉心の燃料棒を覆っているジルコニウムの酸化反応で生じているはず。では炉心から水素はどうやって漏れた?閉鎖系に破綻が生じているのでは?

不安その2
水素爆発の危険が高まっている3号炉は福島原発唯一のプルサーマル、すなわちウランとプルトニウムの混合燃料を使用している。
プルトニウム239は半減期が非常に長く(24000年)一度体内に取り込まれると排出されない。
そのため万が一事故が起きたときの人的被害が、他の軽水炉と比較して甚大になる。
よって3号炉における水素爆発は、1号炉とは事情が全く異なる。

不安その3
高圧閉鎖系では高温による蒸発によって水位が著しく下がることはないはず。
冷却水の水位が低下した原因は循環系の破綻、だとすると海水を入れても漏れて。。。と思っていたら、やはり21時半に水位確保できずとの報道。メルトダウン→水蒸気爆発間近?

不安その4
なぜ福島県内の放射線モニターの更新が止まっている?
http://bit.ly/fdSBrU
本当に地震の影響?

調べれば調べるほど、かなりまずい状況であることがわかってきました。
格納容器の破綻と冷却系復旧のどちらが先か時間との勝負のような気がします。
津波の被害を見ていると涙が出てくる。。。

しかしそれと同じく心配なのが福島原発。

すでに、エンリコ・フェルミ、スリーマイル、チェルノブイリに続く世界4例目の原子力発電所のメルトダウンは確定でしょう。。。

検索能力を最大限開放して集めた知識だと、炉心冷却が不可能になった時点で、全ての措置は時間稼ぎで、メルトダウンは必然だったのではないでしょうか。。。

政府はどこまで本当のことを言っているのだろう。。。原発従業員の命をかけた時間稼ぎが無駄になっているような気がします。

詳しい方が計算した汚染範囲のシミュレーション。

http://bit.ly/fPVX4v

赤の範囲が致死的被爆。。。

僕の知識不足、シミュレーションした人の計算間違いであることを祈ります。。。

追記
先程の会見だと、最悪の事態は何とか回避できそうなのでしょうか。何が真実かはっきりしませんが、回避できることを願っています。
各地で甚大な被害が報告されておりますが、みなさんご無事でしょうか。
僕の住んでいる地域は震度6強でした。
我が家も冷蔵庫が1m以上動き、食器が(妻がアメリカで集めたアンティークを中心に)半壊してしまいましたが、正直そんなことはどうでもよく、無事でよかったという状況です。
先程まで停電が続いていたため、車内で一夜を明かしました。

皆様のご無事と、亡くなった方のご冥福をお祈り申し上げます。