Journal Clubとは日本語で言うと抄読会、すなわち順番に論文を読んできて参加者にプレゼンする集まりのことだ。
以前からJackie先生とたまにしていたのだが、4月になって基礎研究に興味がある同僚がもう1人増えたので、正式に始めることにした。

論文といっても形成外科関連雑誌ではなく、Natureやそれに準じた雑誌を対象としているので、人にプレゼンできるくらい読み込むのは楽ではない。
基礎研究の経験がない2人にとってはかなりしんどいと思われるが、まぁ僕もアメリカで通った道だし、頑張ってもらうか。

因みに次回僕が発表する論文はこれ。
A role for pericytes as microenvironmental regulators of human skin tissue regeneration.
J Clin Invest. 119: 2795-806, 2009


いつかこんなん出せればよいのだが。

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中学1年1学期の国語の授業は「回文を作ろう!」だった。
久しぶりに回文が懐かしくなり、ネットで調べてみると回文の投稿サイトがあった。
ランキング上位の回文はとんでもなくレベルが高い。
以下トップ10入りしている回文。


泣いたけど、遠いあの子にこの愛を届けたいな

ないたけどとおいあのこにこのあいをとどけたいな


待避で保安員ゼロ。全員アホで引いた

たいひでほあんいんぜろぜんいんあほでひいた


ロリコン外科医、いい加減懲りろ!

ろりこんげかいいいかげんこりろ


世の中ね、顔かお金かなのよ

よのなかねかおかおかねかなのよ


イタリアでもホモでありたい

いたりあでもほもでありたい


仲居しかお箸割らない慣わしはおかしいかな

なかいしかおはしわらないならわしはおかしいかな


などなど。

僕も触発されて作ってみました。


テメーな、朝おいで僕。ボディをさあ舐ーめて!

てめーなあさおいでぼくぼでぃをさあなーめて


。。。失礼しました。


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ご無沙汰しております。
4月から自由時間が増えたため、研究を本格的に始めました。

複数名の患者さんから頂いた検体から、特定の細胞を分離していたところ、あっという間に50皿くらいになってしまい、久しぶりにアメリカでの培養地獄ダウンを思い出しました。

$It's up to you!-培養

しばらくは退屈な作業が続きますが、今は辛抱の時。
一発当てたるで~


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ドイツに留学していた先輩が帰国した。

彼の代わりに1年間頭頸部再建のほとんどの症例を受け持った。
(頭頸部再建とは、舌癌や下顎歯肉癌などといった腫瘍を切除した後に生じる欠損に対し、体の別の部分から採取した皮弁という組織の塊(皮膚・筋肉・骨など)を、顕微鏡下血管吻合の技術を用いて移植する手術のことだ。)
トラブルが起きたときの責任問題もあるので、この1年は皮弁挙上、縫い付け、血管吻合のほぼ全てを術者として執刀させてもらったが、手技以外にも本当にいろいろなことを学ぶことができた。

1つはトラブルの対処について。

頭頸部再建ほど、0点がはっきりでる手術は少ない。
顕微鏡下で吻合した血管に血栓ができれば、皮弁は壊死して再手術、それもまた新たに体の別の部位から組織を採取しなければならない。
この1年それだけはないように望んでいたが、やはりそうはいかなかった。
(統計的にも2-5%は必ず起こる。)
そんな時はただ謝り、そして粛々とできることをするしかないことを悟った。

幸い患者関係を大きく損なうことなく1年を終えることができたが、それは単に再手術になっても「ご迷惑をおかけしてすいません」と謝ってくるような県民性によるものだったのかも知れない。


もう1つは「死」について

形成外科医が死と直面する機会は少ない。
今の臨床研修以前の世代である僕は、他科をほとんど回っていないのでなおさらだ。
当直バイトで、療養病棟の寝たきりの方をおみとりすることはあっても、自分が1から診て手術をした患者さんが亡くなったことはほとんどなかった。

しかし、頭頸部癌で形成外科の再建が必要な患者さんの予後はそれほどよくない。
切除後に再建が必要なほどの欠損ができるということは、それだけ癌が進行しているということだからだ。
実際、多くの患者さんが手術後社会復帰された一方で、何人もの患者さんが術後あっという間に再発して亡くなってしまった。

多くの患者さん達が、癌に立ち向かい克服する姿、死に直面して全てを受け入れる姿などは、一人の人間として非常に考えさせられるものがあった。
(1年限定だからよかったのであって、これを長年続けていくと麻痺してくるのかも知れない。)
もし自分が癌になったり死に直面したとき、今なら1年前の自分よりも、もう少し落ち着いて振る舞えるのではないかと思う。


さらば、そしてありがとう、頭頸部再建。

さぁ新年度が始まる。


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卒業式の季節ですね。
みなさんはどのような卒業式の思い出をお持ちでしょうか?

大学時代、僕の属していた臨床実習の班(朝全員が揃うと [←極めて稀] 急遽実習をサボって温泉旅行に行ってしまうような班でした)では、卒業式に際してある「とり決め」をしました。
それは。。。卒業証書授与の際に一発芸をすること!
当初は4~5人で企画していたですが、地道な勧誘活動が功を奏して、10人あまりの参加者を確保することができました。

そして当日。。。素顔をみせることなく馬のかぶり物をして授与を受ける人、ここでは書けないシモネタを炸裂させて会場を凍り付かせる人。。。次は僕の番だ。。。

名前を呼ばれ前に出て行くのと同時に、会場に持ち込んだラジカセを友人がスイッチオン。
証書を読む学部長の声をかき消して、会場に響き渡る「INOKI BOM-BA-YE」
学部長から卒業証書をいただいた後、懐からマイクを取り出しおもむろに振り返る僕。。。
「お元気ですかーー!!」
「お~~」(あらかじめ仕込んでいた10人)
「それでは東京大学医学部の栄光と発展をいのりまして。。。いくぞ~」
その時驚くべき事が起こりました。
卒業生とその父兄(200名以上)全員が立ち上がってくれたのです。
(もちろん仕込みなし)

「1,2,3,ダァァ~!」×200


感動。。。MVPもらった。。。

しかし、真打ちはその後に待っていました。

おかっぱ頭で無口なO君。
朝から女性もののカツラを付けていましたが、普段から真面目であまりふざけたことをするキャラではなかったので、皆「ああカツラね。。。」という感じで、ほとんど注目していませんでした。
名前を呼ばれて学部長の前に行き証書を受け取るO君。
するといきなり学部長に思い切り一礼!
学部長に命中するカツラ!!。。。そしてその下はなんと丸坊主!!

6年間おかっぱ頭を貫き通した彼が。。。場内は大爆笑の渦。
完全に持って行かれました。

最後に学部長から一言。。。
「今まで10回くらい卒業式に出ておりますが、このような学年は前代未聞です。これが吉と出るのか凶と出るのか、20年後を楽しみにしています。」

とりあえず国試の合格率は前代未聞に低かったです。


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細胞を培養しているディッシュ内でカビなどが増殖してしまうことを「contamination」、略して「コンタミ」といいます。

大気中に漂っているカビの胞子が培養ディッシュ内に入るとコンタミを起こすので、ディッシュの蓋を開ける操作は陽圧のフード内で行います。
そして、蓋の開いたディッシュの上を決して腕などが横切らないようにする(カビの胞子が落ちないように)のが、研究者の常識です。
しかし今回の地震後、僕の細胞ちゃん達のディッシュを見に行くと、培養液が蓋の裏についたり、外にこぼれてしまっているような状態でした。

数日後、案の定コンタミの嵐。。。
ここ2ヶ月ほどの間に患者さんから集めた初代培養細胞の半分が失われました。。。(´д`)
まぁ天災なので仕方がないですね。。。


そういえば留学中にこんなこともありました。

留学して4ヶ月がたってもよいデータが1つもなく、かなり追い込まれていたときのこと。
複数種の遺伝子改変マウスから分離した細胞から、Cell sorting(複数の蛍光抗体で細胞を標識して、一定の蛍光条件を満たす細胞のみを分離する実験のこと)によって世界初の幹細胞群を分離する実験を行いました。

うまくいけば起死回生のチャンス。うまくいかなけばますますラボ内における立場が悪くなる状況。
早朝から準備をして昼食どころか水も飲まずに夕方まで実験をして、疲れ果てた状態で得られた細胞をディッシュにまいて、無事終了~と顕微鏡をのぞいたら。。。どのディッシュにも細胞が1個もない。。。

疲れていたのかピペッティング(試験管の底にたまっている細胞をピペットで培養液全体に分散すること)を忘れていたのです!
まさにありえない初歩的ミス。。。
慌てて底に細胞がはりついているであろう試験管を回収しましたが、全て蓋を開けたままゴミ箱に投げ捨てた後。。。危うく過呼吸をおこすところでした。

絶望的な気分の中、ダメもとで拾い上げ、改めてまき直したのですが。。。結局コンタミを起こすことはなく大丈夫でした。

そのような経験があったので、今回も大丈夫かなと楽観的に考えていたのですが、やはり普通はダメですよね。
まぁ気を取り直して前に進むしかないです。

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昨日灯油が尽きた。
エアコンは故障中。

外勤の帰り、ガソリンスタンドに1時間ちょっと並んだが、その先に待っていたのは「灯油品切れ」の文字。(まあガソリンは、5時間並んで10Lだけという話も聞く中で、1時間並んで満タンにできたからよしとするか。)
店員に聞くと、入荷は未定で、入ったとしても午前中のうちになくなるとのこと。

妻と子供達を帰省させて、しばらく独り身の自分にとっては「灯油入手不可」と言われているに等しい。
慌てて3駅離れた閉店間際のヨドバシカメラに駆け込んだが、暖房器具の在庫ゼロ。

万策尽きて凍える夜を過ごした。
被災地の人は。。。という意見もあろうが、寒いものは寒い。

今日は午後こっそりと病院を抜け出して1時間ほどガソリンスタンドを回ったが、どこも全然ダメ。
灯油を買うために貴重なガソリンを消費するという意味不明の展開。

灯油をあきらめたその足で、少し離れたケーズデンキに行ったら、最新のセラミックヒーターが売れ残っていた。
高かったが、値段分の機能はありそう。
少なくともこれ以上無駄な時間を消費しなくて済む。


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地震以来初めての外勤。
大学以上に計画停電の影響を受けていて、電子カルテは使えず、CTの結果なども見ることが出来ない。ガソリン不足の影響か、患者さんもあまり来ないので暇だ。。。
器具を滅菌する機械が震災で故障したため、しばらくは急を要する手術しか受けないとのこと。形成外科の場合、外傷以外に急ぐ手術はほとんどないので、必然的に後回しになってしまう。
しばらくはこの(暇な)状況が続きそう。しわ寄せがこわい。


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