昨年の今頃のブログでは、毎週のようにNFLについて語っておりました。
最近は触れてもおりませんが、全ての試合は把握しております。
(近日レビュー掲載予定)

まぁそれはおいといて、本日の外来での出来事


「それではまた来週の午前中にいらして下さい。」

患者さん
「え!来週!?。。。あっ!あ~火曜日ね。あ~ビックリした!スーパーボウル(日本時間月曜午前)観られなくなるかと思った!」


「!!」「アメフトお詳しいんですか!」

以下5分ほど「ジャイアンツのパスラッシュをブレイディがかわせるかどうか」などといったマニアックなお話し。


「それでは、お大事になさって下さい。」「あ!あとお願いがあるのですが、来週月曜午前は僕は仕事で観ることができませんし、夜の再放送は研究会で観ることができないのです。ですから、来週火曜日の診察時にはまだ結果を知らない可能性があるので、くれぐれも開口一番スーパーボウルのことを口にされるのはやめて下さい。」

久しぶりに語りあえる人と巡り会えて、我を失ってしまいましたww


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みなさまご無沙汰しております。
2ヶ月以上も放置してしまいました。
11月から全麻手術フリーで体は自由になったものの、頭の中が忙しくてなかなかブログを書くまでに至りませんでした。

近況報告ですが、相変わらず1人PI (Principal investigator)、1人ポスドクのまま、頭の中で3~4つのプロジェクトを進めております。
んでもって、メインプロジェクトに関して、前回の最終ブログに書いたとおり、11月に勝負をかけたスクリーニング(200万円!)をしました。
結果は。。。かなりアツい。。。かも。。。
まだ空想の域を出ませんが、抗体の到着を待っている染色の結果が仮説通りなら、conditional knockout mouse(※注)をもらえるように海外と死ぬ気で交渉して、マジでNature狙うしかね~という感じです。

かつでどれだけ多くの研究者がこのような大口を叩いたのであろうか。。。
まぁもし外れでも、最低5-6点の所は狙える。。。はず。。。

あと2つのプロジェクトはまだ予備実験の段階ですが、そのうちの1つは今年中に仕上げて論文を出さないといけないのでややあせっています。
科研費は来年度もまだ1つあるのですが、来年度科研費に医局から4つ応募しました。
最低1つ、できれば2つ当たってくれ!

それにしても1人で細胞とネズミを飼っていると、まだ本格的に展開していなくても結構時間取られますね。今後やや複雑なconditional knockout mouseを作る(といっても購入して交配させるだけですが)予定なので、気合いを入れていかなければなりません。

それではまた~

(※注)conditional knockout mouse
時間や細胞特異的に特定の遺伝子を欠損させたマウスのこと。
一般的にはCre recombinaseという酵素が、ゲノムにおいてloxP配列で挟まれた配列を消し去る効果を利用することが多いです。
具体的な例を挙げると、特定の細胞に特異的なプロモーターの下流でCreを発現するマウスと、ノックアウトしたい遺伝子をloxP配列で挟んだマウスを交配させることによって作製されるマウスは、細胞特異的に注目遺伝子がノックアウトされるため、注目している細胞(例えば角化細胞や肝細胞)におけるその遺伝子の働きがわかります。さらには時間特異的、すなわち薬を投与すると遺伝子がノックアウトされるようなこともできます。
すごいですね!科学!
面倒なのは2種類のマウスを交配させて産まれた子供たちに目的の遺伝子が入っているかどうかを、毎回PCRで調べなければならないこと。これをジェノタイピングというのですが、留学中わたくし実に1500匹以上のジェノタイピングを行いました。。。ガクブル((((;゚Д゚))))


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退路を断った途端、狂ったように実験しております。
そして、私のインキュベーター(細胞培養器)、凄いことになっております。

It's up to you!-培養地獄

「自分の仕事量すら管理できず培養液を浪費する馬鹿」という誤解を解くために
言い訳をしますと、

全82皿のうち
50皿は、来週オーダーする勝負のマイクロアレイ解析用に薬剤処理中
20皿は、延べ12人分の検体から2種類の細胞を初代培養中
12皿は、ネズミちゃんに移植するために継代中
です。

いずれにしろ、恐ろしい勢いで培養液が消えていくことには変わりありませんが。。。なんか留学中よりひどいことになってきたな。。。


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ブログをのぞく余裕がなく、すっかりご無沙汰してしまいました。
日々楽しく生きてはいますが、今までより少しだけ余裕がなく、それがブログから遠ざかる原因となっていたようです。

実は4月以降、かなりフリーの時間を頂いて、研究をしております。
平日5日を5コマと換算して、1.5~2.0コマくらいフリーなので、臨床医の研究環境としては相当恵まれていると思います。

とはいえ消耗品の購入から全てを自分1人でやらなくてはならないので、なかなか思うようには進みません。購入する抗体を検索するだけで1日が終わってしまうこともありました。

そんなわけで、先日教授と相談して、来月から全麻手術フリーとしてもらいました。
形成外科医が手術から離れることにはかなり抵抗がありますが、基礎研究で真面目に結果を出そうとするなら、その方がよいかなと。

臨床は、やればやった分だけの経験が身につき、少しずつネタもたまりますが、研究は、論文が出なかったら、ただの時間と金の浪費。
正直かなりのプレッシャーがありますが、もう臨床の忙しさを言い訳にできないので、自分としても覚悟が決まりました。

とりあえず今月中に、ここ1年かけて集めた検体を用いて、スクリーニングの解析をします。
年内にはcongenital knockout mouseを購入して、新たな系も立ち上げるつもりです。
(また留学中と同じgenotyping地獄か。。。)

いくでいくでいくでいくでいくで~


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娘の通っている幼稚園の運動会。
父兄対抗リレーに出場した。
負けず嫌いの私はこの日のために土日走り込み、
アメフトの芝用スパイクまで買って、レースに臨んだ。

結果は。。。。。
ビリでバトンを受け取った後、
全員をごぼう抜きして1位になったと思った瞬間、
最終コーナーでまさか(予想通り?)の転倒。
おいしいと言えばそれまでだが、眼鏡は破損し右顔面に擦過傷を負った。

娘には、今回の件のどこが「おいしい」のか理解はしてもらえなかった。


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NFLの第2週が終わりました。
全体の展望はどうせ当たらないので来週以降にしますが、ここまでで印象に残ったことを挙げてみたいと思います。

Patriotsは強すぎる。
Tom Brady, 2試合でパス獲得940ヤード。16試合で4000ヤード超えれば、かなりの一流プレイヤーなのに、このままいけば7500ヤードを超えます。
2試合で45点失点しているディフェンスには穴がありそうですが、オフェンスをは1試合平均563ヤード。
優れたDB陣を擁しているEagelsとJetsくらいしか彼らを止めることはできなさそうです。

Lionsの強さは本物。
2009年と2010年の2年間で2勝30敗という驚異的な弱さだったおかげで、Mathew Stafford(QB: 2009年ドラフト全体1位)とNdamukong Suh(DT: 2010年ドラフト全体2位)を獲得できたことが、今大きく花開こうとしています。Packersの牙城を崩すのは難しいでしょう、Bearsを喰う可能性は高いと思います。個人的には今年のSuperbowlの超大穴。

Billsの強さは本物?
下馬評はかなり低かったのに、2試合で79点は目下全体1位。
それにしても今週のRaders戦は凄かった。第4Qに入って、両チーム交互に計5本のTD。(ラスト5分で3本。)Billsが逆転したのが残り14秒。Radersのラストプレー、Hail Mary(全員をエンドゾーンに走り込ませて、ほぼやけくそに投げる超ロングパス)も惜しかったけどIntercept。
Patriotsは無理でしょうが、ひょっとしたらJetsを喰って、AFCワイルドカード争いの台風の目になるかも知れません。

Cam Newtonは凄い。
昨年collage football界に彗星の如く現れ、Auburn大を全勝優勝させた実力は本物。
荒削りだが光るものがあるという評価だったが、目下パス獲得ヤード854ヤード。開幕2試合のパス獲得ヤードとしては歴代2位だそうで(1位は先程のBrady)、いきなりの超大物ぶりを見せつけています。
ただし気になるのは、うまく行かなかったときの表情や態度に精神的な幼さが垣間見えること。
もともと素行不良の過去(Florida大でTim Tebowの控えだったのだが、窃盗で退部になり、転校を余儀なくされている)や唯我独尊的なキャラが問題視されていただけに、いつかVince Youngのように問題を起こしそうで心配ではあります。

AFC北地区の混迷。
まぁBrownsがいるから注目しているだけではありますが、鉄板と思われていたSteelersが開幕戦でRavesにボロ負け。一躍優勝候補に躍り出たRavensも前評判が低かったTitansにボロ負け、開幕戦でBrownsにインチキ勝ちしたBengalsも前評判最低に近いBroncosに負け、今週BrownsはPayton ManningがいないColtsに勝ち、と目下4チームが1勝1敗で並んでおります。SteelersとRavensの2強時代にもそろそろ陰りが。。。と期待してみたりして。。。まだ無理かな?


毎週毎週目が離せませんね!

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 渡米中遊んでばかりいたわけではありません。前半はお仕事メインで、留学中のボスに今の自分の研究についてのプレゼンを行いました。留学前半はボコボコにやられた相手にプレゼンして協力要請するとは偉くなったものです。。。

 因みにアメリカでの研究者は、5年に1度RO1という200万$規模のグラントに通り続けるしか生き残る道がない厳しい世界。近年財政難が著しいアメリカでは、CNS(Cell, Nature, Science)クラスの論文を出さないと更新がかなり厳しい状態になっているそうです。

 僕が留学中に所属していたラボは、今年いっぱいでRO1グラントが切れるためリニューアルの必要がありました。最近立て続けにImpact factor10点クラスが出たとはいえ、存続できない可能性もあったのですが、ここにきて留学中に僕の作ったcell lineのおかげで企業からの新たな研究費が獲得でき、しばらくは継続することができるとのこと。さらには来年度のグラントも、僕が志し半ばで置いていったネタで出したそうで、ひょっとして僕様々?

 というわけで、抗体の提供を含め、僕の研究に対する協力も快くして頂けることになりました。

 それにしてもボスの家に招待されて振る舞われた、厚さ4cm!のヒレステーキ。今までの人生で食べた肉の中で一番おいしかったです。


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いよいよ開戦です。
第1Qはダメダメ。こちらの攻撃はほぼ3&out、相手QBはプレシーズンでプロの洗礼を浴びまくっていた新人のAndy Daltonだったにも関わらず、13点先制されてしまいました。(因みにこのAndy Dalton。昨年までTCUのQBで、昨年の観に行ったFiesta bowl (Boise state vs TCU) の試合にも出ているんですよね。かといって当時もBoise stateを応援していたので、敵ですがww)

しかし第2Q以降はBrownsの攻撃がでるようになり、17点連取して逆転。そして第4Q残り4分、自陣に攻め込まれるも3rd down 3。止めれば大きく勝利に近づくプレーがこれ。。。



有り得ん。。。試合中はなぜあんなにドフリーになったのかわかりませんでしたが、単なる気の緩みですね。。。因みに、完全に裏返った「おーい!」という声は私のです。。。

このあとダメ押しの1本を追加されて17-27。。。下馬評では下だった同地区対戦にホームで負けたのは痛すぎます。。。

この試合の感想としては
1: Colt McCoyが悪い!
Short PassをつなぐWest coast offenseで、パス成功率50%以下では話になりません。しかし、彼以上にWR陣に責任があるように感じられました。とにかくFreeになっているReceiverがいない!毎年ドラフトでトレードダウンしてお買い得の選手を沢山仕入れるのもよいですが、そろそろ大物WRが欲しいところです。

2: Joe Hadenは良い!
彼は昨年のドラフト1巡選手、Florida大出身のCBです。シャットダウンCBまではいっていないですが、この試合5パスディフェンス。かなり良い選手だと感じました。

3: Punterが悪い!
真の戦犯はBrownsのPunterだったと思います。10ydくらいの有り得ないようなミスパントが覚えているだけで3回あり、そのほとんどが相手の得点につながっていました。

4: ルール変更が悪い!
今年からのルール変更でKick offの位置が5yd下げられたのは、Brownsにとって大きかったです。スーパーリターナー Josh Cribbsを擁するBrownsは、常にKick returnで有意なフィールドポジションを得てきましたが、ほとんどのKick offがタッチバックとなってしまい、リターンができませんでした。敵としては当然の選択ですが、アメフトの醍醐味を奪ってどうする?という感じです。

とにかく早くも、今年もダメか。。。感が濃厚に漂うBrownsなのでした。。。


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更新が遅れてしまいました。
これから数日間、Cleveland訪問中の記事を順次アップしていきたいと思います。

まずは先週日曜日、わざわざOhio州Clevelandまで行って観てきたNFL開幕戦Cleveland Browns vs Cincinnati Bengals戦のレポートです。

同じOhio州の(AFL北カンファレンスの2弱だけど)ライバルチーム同士の開幕戦かつ9.11の10周年の日というだけあって、開戦前の場内は異常な盛り上がり。
USAコールがひっきりなしに起こっていました。



そしてBrownsの選手入場。



僕の好きなColt McCoy、そして昨年大ブレークしたPayton Hillisにはひときわ大きな声援。
Payton Hillisの大人気には、やはり数少ない白人のRBということもあるのでしょうか?

そして楽しみにしていた国歌斉唱。



開幕戦かつ9.11の10周年なので大物の登場を期待していたのですが。。。かなりいまいちなコーラス。。。そして予想していたジェット機によるFly overもなし。。。Browns、相変わらずお金がありません。。。(Cowboys vs Jetsではグラミー賞歌手+ステルス戦闘機によるFly overがあったのに。。。)

何はさておき、試合開始です。

Part 2に続く


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