以前メディカル向けの雑誌の特集で平林都さんという女性が
接遇の重要さについて語っていた。

要するに医療は患者様からお金を頂くサービス業なので、医師の給料を払っているのは患者様だ。
医師は少しでも多くの患者様に来て頂くために接遇をみがくべきだ
と。

一見非の打ち所がないように思える。
医療の世界が、接遇の面で遅れているのも事実だ。
病院という組織として患者さんに責任を負っているという意識が欠落している人が多い。(アメンバー限定記事参照)
病棟スタッフの電話応対など見ていても、お前は小学生か!と思うことがよくある。

だが彼女の論理(と彼女の笑顔)にはどうも違和感を覚えてならない。
(そもそも定額制の保険医療では、サービスの質を向上すれば向上するほど病院が損をするため、医療はサービス業の定義「サービスの(質の)対価としてお金を得る」を満たしていない。また、患者さんはお金に対してのサービスを求めているのではない。信頼に対しての結果を求めているのである。まぁその辺については話が逸れて長くなるので置いておく。)

勝間和代と同様、都会・ビジネス・お金といったキーワードに特化している感じ。
命・心・多様性などといった医療のキーワードとはあまりにもそぐわない。

彼女たちに共通しているのは、極めて一元的かつ排他的な狭い価値観のように思う。

平林都は「接遇できない人はダメ」、勝間和代は「起業できない人はダメ」

農家のおばあちゃんとかどうすればいいの?

そういう極端なことを広めることによって食いぶちを得てきた人達と言えばそれまでだが、そのような単純で底が浅い価値観(まぁ別に間違えたことを言っているわけではないんだが)がもてはやされる世の中って嫌だなぁ。
マスゴミがもてはやしているだけであることを祈りたい。


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