セキトバ、清水の舞台に立つ!その3
6回表。
第2のターニングポイント。
西岡ヒット、清田が送り、井口のフライ~タッチアップで2アウト三塁。
西村監督、テギュンに何と代打を送る…
その頃、サード草野の横をとっとこ、ベンチに走り戻る男がいた。
内村であった。
草野が声をかける。
「オイオイっ!ウッチー、どこ行くんだよっ!ちゃんと守備につけよっ!」
「え?だって、呼ばれちゃったから…」
「は?誰に?」
「西村監督にっ! ヘイ!ウッチー!って!DJ古田さんも叫んでましたっ!」
代打、へいうち、塀内…(¨;)
内村も定位置に戻り、(ホントか?) 結局塀内はセカンドゴロに倒れ、チェンジ。
7回表。
セキトバさんは再度車椅子を押し、トイレへ。
「いーまーえっ!」
の熱い声援が通路まで響く。
うあーっ!という声援に変わり、あ、ヒットだな。
山村、打たれたな…
きちんと掃除された車椅子用トイレに入り、(これ大事。球場のトイレは 掃除が間に合わない事が多い)親父が転ばないように後から支える。
さて、と扉を開け、個室の外に出た瞬間、あーっ!というスタンドの悲痛な叫び。
間髪入れず やったっ!という歓声に変わる。
なんだ、なんだ、何が起こった?
近くのモニターを確認すると…
第3のターニングポイント。
レフトを襲うサブローの大飛球!
大の字の格好のまま飛び上がる内村、好捕。
牛若丸みたい…
既に二、三塁間に達していた今江、必死の形相で戻るも、アウト。
チェンジ。
立ち上がったまま茫然とするライトスタンド。
間違ってテギュンの代打に出そうになった(嘘)内村のプレイが流れを引き寄せた。
7回裏。
2アウトながら直人を二塁に置いて3番高須。
少し首をかしげながらボックスに入る。
ロッテ薮田と火花散る勝負。
一閃!
タイムリー!
楽5-6ロ
これが9回の伏線となるとは誰が想像したでしょうか…
野球は怖いです。
高須のリプレイを部屋のモニターで見ていたセキトバさん。
コンコンというドアノック…
入ってきたのはホテルマン風の従業員。
「本日のお会計です。」
お、そうか。
オーダーは7回までだったね。
妻はトイレ行ってるし、みんな外にいるし、立て替えとこ。
えっ?1まん7せんえん?
そんなに食ったのかっ!
(゜▽゜)
伝票を見ると、ウーロン茶、ソーダ、ピザ、ウーロン茶、おにぎり…
延々と続く。
せっかくソファーで大富豪気分だったのに あっという間に大貧民。(。。;)
戻ってきた妻も30センチはある伝票を見て口をあんぐり…
8回。
トイレに行ってきた子供達。
「廊下にブラウン監督のお父さんがいたっ!」
「え?何でお父さんて分かったの?」
「だって、名札にマーティって書いてあったっ!」
うーん、マーティは名であって、姓じゃないんですけど…
部屋から出てみるとマーティ・キーナートさんでした。
イーグルス初代GM、スポーツ評論家で大リーグ至上主義の方。
故に当時のフルスタでは大リーグ同様鳴り物禁止。
子供達は、
「サインもらおうっ!」
「オー、ミナサン、キョウハアリガトゴザイマース」
にこやかにサインと記念撮影に応じるキーナート氏。
「カードアゲマース、クサノ、スキナヒト、テアゲテクダサーイ」
誰も手を挙げず。
「ジャ、テッペースキナヒトー」
ハイッと手を挙げたのはK君。
「アゲマース。コレ、ドコニモウッテマセーン!プレミアムナカードネ!」
「ハイッ!ツギ、シーマ!」
Jr.①がゲット。
「テッペー、モウイッカーイ!」
Jr.②がゲット。
マーティ・キーナート氏、とても怪しい外人でした。
写真はJrが帽子に貰ったサインとカードです。
そして…
9回表。
既に異様な雰囲気がスタジアムを包んでいます。
歓喜と祈りが渦巻く中、小山が抑える。
9回裏。
マウンドには小林宏之。
前半のロッテ快進撃を支えた男。
前日にサヨナラを喰らっても、ロッテはこの男を信じてマウンドに送る。
内村、粘る。
ファウルを重ね、ライト前に運ぶ。
ノーアウト1塁。
聖澤、送る。
ワンナウト2塁。
直人、気持ちで内野安打をもぎ取る!
ワンナウト1・3塁。
スタジアム全体が期待で朦朧とする中、
登場。
その名は…
3番 セカンド 高須洋介。
地鳴りを伴う歓声。
昨年の負傷を乗り越え、得点圏打率3割5分を誇る立ち姿。
小林宏之、2-1と追い込む。
ロッテファンの
「頼むぞ」
の念がライトスタンドから ぐいぐいと押してくる。
高須、振り抜く!
レフトスタンド中段に突き刺さる!
小林、崩れ落ちる。
楽8×-6ロ
子供達、妻、両親、歓喜!
セキトバの目に涙。
ロッテの選手達、ゆっくりとベンチに戻る。
膝をついたまま力尽きた小林宏之。
ライトスタンドの歓喜がモニターに写り、続いてレフトスタンド。
茫然、悄然、号泣…
こうしてロイヤルボックス観戦は幕を閉じました。
楽天、ロッテとも素晴らしい応援でした。
来年は是非、マリスタに行こうと思います。
以上。
セキトバ、清水の舞台に立つ!その2
続き。
さて、試合開始。
1回表、ダレル・ラズナーいきなりの2アウト満塁。
ロッテファンで真っ黒なライトスタンドが揺れる。
「サーブロっ!サーブロっ!」
必死のコールが渦巻く中、
サブロー、糸を引くようなセンター前。(>_<)
2点先制される。
ところが1回裏、聖澤の初球先頭打者ホームラン。
打球が飛ぶようになりましたね。
正面のレフスタの歓声が爆発。
ダイレクトにロイヤルボックスに届き、ガラスがビリビリと震える。
何だこの雰囲気?
(¨;)
すでに仙台市内で ここだけ異空間になりつつありました。
3番高須。
フルカウントからインハイにズバリと決められ、凡退。
クルリとベンチへ踵を返す。
2回表。
2アウト2塁。
清田の打球、鋭くライト方向。
ロッテファンの歓声が上がった瞬間、横っ飛びのグラブに吸い込まれる。
ライト 牧田。
この日、彼の背中には女神が降臨し、超人的な活躍をする事となります。
3回裏。
負傷退場の中村ノリに代った宮出タイムリー。
楽3-2ロ
マリーンズ、ピッチャー吉見から川越にスイッチ。
4回表。
「きーよーたっ!」の熱いコールに後押しされて清田、3ラン。
楽3-5ロ
この男、Kスタと相性が良い。
ライトスタンド、連敗ストップの予感に歓声、轟く。
4回裏。
女神が宿った 牧田。
振り抜いた打球は黒く染まったライトスタンドへ、猫一直線。
3号ソロ。
ぐっと堪えるライトスタンド。
黒い軍団の無言の圧力。
「だから、どうした。俺達は勝つ!」
ピッチャー川越から内にチェンジ。
楽4-5ロ
ここで親父殿、トイレタイム。
はいはい、ゆっくりと車椅子に乗ってもらい、閑散としたガラス張りの廊下を押していく。
ガラスの向こうはいつもの仙台。
Kスタ外周は人もまばら。
内側は熱狂と興奮の異空間。
ふと親父が「野球はいいな。久しぶりに楽しいよ。」と。
うん、うん、その言葉だけで嬉しいよ。
チケット取って よかったな。
5回表。
ゲームの流れを決めた一つ目の分岐点。
今江、サブロー、大松と連打され、1アウト満塁。
そして、この男。
代打、福浦。
「ふっくうらっ!」
黒い軍団は全てをこの野武士に託す。
バット一閃!
しかし、牧田、再度のダイビング女神キャッチ!
タッチアップの1点のみでチェンジ。
「1点だけかよ…足りねぇよ…」
ライトスタンドの雰囲気がはっきりと伝わってきました。
楽4-6ロ。
しかし その後、ロッテの内投手に抑えられます。
それまで子供達がトイレに行くと何故か点数が入る、という状況でした。
Jr.①とK君の会話。
「楽天の攻撃の時はみんなでトイレ行こうよ。そしたら点数入るよ、多分。」
「ダメだよぅ。得点シーンが見れないじゃん。」
「あ、そっか。」
アホですか?君達は。(-.-;)
続く。
セキトバ、清水の舞台に立つ!
どもっ!

セキトバですっ!
更新が遅れに遅れてます。
2010.9.19
楽 8 - 6 ロ
生涯、忘れぬであろう試合となりました。
この日、セキトバ一家はロイヤルボックスからの観戦でした。
へ?ロイヤルボックス?何で?
話をすると長くなるので手短かに。
私の父が仕事中に倒れて10年チョイ。
何とか寝たきりにならずにいるものの、突然の病魔でほとんど歩行は不可。
元気な頃には戻れない事を悟り、沈む毎日。
自分はこのまま一生を終えるのか?
もともと熱烈な野球ファン。
草野球では主将で4番、キャッチャー。
何とか野球を見せる事はできないか?
気温差に弱く、屋外の観戦は不可。
階段なんて絶対無理。
車椅子用観戦スペースもダメ。
車椅子に乗りっぱなしで30分以上は体がもたない。
必然的にロイヤルボックスしか、ない。
という事で…
今回は私の両親、セキトバ一家、Jr.①@小六の親友、K君~物静かだが芯の強いナイスガイ~の7人での観戦となりました。
さて当日、K君を途中でピックアップしてKスタへ。
専用入り口から係員に誘導され、2台のクルマはKスタ敷地内。
「専用駐車場」は室内練習場の隣、ちょっとショボい。
親父を車椅子に乗せ、ゴロゴロと移動開始。
専用通路でもあるのかと思いましたが普通にスタジアム外周を移動。
雨が降ったら困るなぁ…
専用入り口でチケットのチェックを受け、エレベーターに乗り、4階へ。(荷物の中身チェックは無し)
扉が開き、ガラス張りの廊下(下から見上げるとホテルマン風の人がウロウロしているアソコ)を個室へ向かいます。
廊下の壁には選手達のパネルが貼られています。
Royal Box No16の扉を開け、入室。
広さは6畳位?
L字型にソファーが置いてあり、液晶モニターに無料のビールサーバー。
ガラスの扉を開け、外に出るとテーブル付の4席2列計8席の椅子。
清水の舞台に立った気分。
前席は子供達。
セキトバ両親を後席に座らせる。
セキトバさんは部屋のソファーでモニターを見つつ、
「苦しゅうない、好きにいたせ。」
と思ったのもつかの間、
妻と飲み物、食べ物のオーダーやら何やら。
ちなみに持ち込みは不可。
前日まで予約のホテルケータリングサービスもありましたが、高い割にはなーんかイマイチ。
これがこの値段?
悩みつつ当日メニューのポテトやカレーや蕎麦を頼みました。(テキトーに頼んでたら後で愕然としました)
さて、みんなが落ち着いたところでスタメン発表。
ん?3番 高須?
そっか。鉄平は怪我しちゃったもんな。
しかし、この時点でドラマは運命の9回裏へと始まっていたのでした。
誰知るや?
続く。




