物の陰陽は、まぁ何にでもあるわけですが、落語家などは手をこう前に出して、上を向けて、陽になりまして、これを下に伏せると陰になると言うことを言います。
 
 たとえば幽霊などは陰のものだから、手をだらんと下に下げている。手の平を上にあげるとまるで怖くない。
 
 またケンカなどは、あれは陽のものですから、仲裁の人がなだめるときは、手は下に「まぁまぁおさえて、おさえて」となります、これを上にすると、大変
 「もっとやれー」などと言っているように見えます。
 
 たとえば、ジャグリングなどは、これはボールなどに代表されるように、基本的には手の平を上に挙げますから陽のものです。
 空高くあげれば、それはそれは盛り上がる。
 これはまさに”陽”を象徴するものです。

 ところが大道芸の中でもどうも風船はもともとは陰のものであるようです。
 、”ひねる”という動作は手の平を上に向けるとかなり難しいんですね。実際にやってみればわかるというもんです。

 もともとそんなもんですから、気をつけていないと、どんどんと陰の力が強くなります
 目は風船をじーと睨み、だんだんと猫背になってきます。おまけに、他の大道芸とは違って動きが少ないもんですから、遠くからみると、芸をしているというよりは、いじけているようにしか見えない、そんな風になるわけです。
 
 だから、まぁ風船芸人は色々とするわけでして、本来下にある手を上に持ってきたり、あるいはこうわけもなく動いてみたり、奇声を発したり、色目を使ったりと、全くもって落ち着きが無いわけですが・・・ 
 

 などということを風船のショーの時に言ってみると、案外ツカミとして面白いのではないかということを風船プレゼントをしながら考えてました。