今回の出張もそうだったけど、イギリスで車を借りたのは女の私のみ。タクシーがめちゃめちゃ高いし、会議をする場所か郊外なので、車がないとすごく不便なのに、他の皆は車を借りない。どうしてアメリカ人の男というのはこう、右側運転に関して度胸がないんでしょう。空港のレンタルカーのカウンターでも、私の前の客の男4人組が誰が運転手になるか、で相当もめていた。私が、

「女の私が運転できるんだから、心配するほどのことないのよ。いったん走っちゃえば、あとは他の車についていけばいいんだから。」

というと、彼らは不安そうにうなづいた。

昨年の夏、親友のアンディ君(彼じゃないよ)といっしょにアイルランド1週間、ドライブの旅というのを計画したのはよかったのだが、ダブリンの空港で待ち合わせて、レンタルカーのカウンターに行くと、レンタルカー会社で働くお兄さんが、

「すいません、オートマチックで予約されてたようなんですが、マニュアルシフトの車しかないんですよ、其れでもいいですか?」

ときく。わたしは、「え、そうなの、めんどくさいけどまあいいか。いいよね、アンディ?」と彼のほうを振り返ると、

「おれ、マニュアルダメなの」

は?マニュアルだめ?アンタどうやって運転免許取ったのさ。

まあ、ちょっと教えてやればなれるだろうと思い、そのままマニュアルシフトの車を借りたのだが、走り出した瞬間,今度は、

「走ってる方向が違うよ。」

あのね、違わないの。ここはアイルランドなのよ。右側通行なの。聞いたことないの?車は左、人は右って。日本だったら三歳の子供でも知ってるで。

間もなく、例のランドアバウトにぶつかった。ヨーロッパにお住まいの方、東海岸の北東部にお住まいの方はなれてらっしゃると思うが、信号の代わりにあるロータリーのことである。アイルランドは、殆どといって信号がない。

アンディくんは見る見る真っ青。

「あの、何時入っていけばいいのかどうすれば判るの?」

そんなもん、勘にきまっとるがな。

まあ、皆さんも想像が付くでしょうが、1300キロ激走ツアーの間、かれは結局一週間の間一メートルも運転しませんでした。アー疲れた。まあ、夜は肩もんでくれたけどさ。まあ、全部が全部こうじゃないとは思うけど、もちょっとしっかりしてくれよ、アメリカ男性。