毎日猛暑が続いています。私も避暑のため、ちょっと山にこもり、今日帰ってきました。私は山が好きですが、高山病にかかりやすいので、すごく気をつけています。皆さんの暑さを吹き飛ばすために、ここでひとつ、怪談をご紹介しましょう。


皆さん高山病(Acute Altitude Sickness)にかかったことってありますか?それは、それは、身の毛のよだつほど、恐ろしいものです。


それは、忘れもしない去年の春。


私も、高山病なんて、大げさな、と結構高をくくっていたが、昨年の春スキーで24時間の間に標高ゼロからいきなり14,400フィート(算数の好きな人、ちゃんと換算して。多分4,300 メートルくらいだと思うけど)の、ロッキーマウンテンでも一番高い町というわれているALMAというところまで、一気に上ってしまうという(車でたよん、念のため)大それたことをしてしまったのであった。


まあ、ついたその夜は結構疲れ果てていたので、あまり気にもならなかったんだけれど、いい気になってそこでワインを飲んでぱた、と寝てしまったのが悪夢の始まりでした。


翌朝起きたら、


が~~~~ん!


頭をかなづちで殴られたような痛み。(いや、あの、かなづちで殴られたことはないので、想像で言っているだけですが。) 一方からじゃなく、あちらこちらから、殴られ続ける感じ。 とにかく、辛くて、目も開けられない。 はっきり言ってこんな辛い思いをしたことは、ちょっと覚えてないくらい。一緒にいた友人は、もともとが山男のため、ぜーんぜん平気。 心配して、アスピリンを通常の倍の量飲ませてくれた。 


それでも全然回復に向かわず、せっかく作ってくれたスープも全部戻してしまった。洗面所のシンクでやっと顔を洗い、自分の顔をみると、


ぎゃあああああああ。


はっきり言ってお岩さん。


鏡に映ったその姿はとてもこの世のものとは思えない妖怪。 私は比較的目が大きいほうなのだが、目蓋は3倍に膨れ上がり、顔は紫色、髪ものた打ち回ったため乱れまくっている。


ドアの外で心配そうに待っていた友人は、その悲鳴を聞いてあわててバスルームに飛び込んできた。が、私の顔を見るなり、一言も言わず、Uターンしてバスルームを飛び出し、救急車を呼んでくれた。


病院の緊急医療室で肺の機能を調べてくれた、看護婦は、私の肺の機能が通常の50%しかない、ということで、


「きゃあ、これじゃあ苦しいわけだわ!あなた、大変だったでしょう。」


おまえ、苦しいのがわかってるなら何とかせんかい!と通常なら怒る私だが、相当弱りまくっていたので、すっかり弱気になった私は、看護婦がそれから10分ほどして酸素ボンベをくれるまで、苦しいのと吐き気を、待合室で、じっと我慢していたのだった。アー、この顔が元に戻らなかったらどうしようー。他の患者が恐る恐るこちらを見ているのがわかる。


それから30分ほどして、すっかり顔の腫れは引きました。 どうも、私は殆ど窒息状態状況にあったらしい。 窒息死ってこのぐらい苦しいんでしょうね。 わたしはそれ以来絶対窒息死だけはしたくない、と思っています。 あとで、イロイロ調べたのですが、高山病にかかった人間に最も悪いのは、お酒とアスピリンだそうです。皆さんも高い山に登られるときはくれぐれも気をつけてくださいね。


それ以来私は病気もせず、元気にしてます。 あれ以来、私の顔が紫色になったのは、その緊急病院からの$800ドル(約9万円)の請求書が届いたときくらいのものでしょうか。。。