ソーシャルメディアとしてのニコニコ動画 | 一橋大学起業部

ソーシャルメディアとしてのニコニコ動画

どうもこんにちは。

福田です。



テストがしんどすぎて涙がちょちょ切れそうです。

さて、今日はmixi、GREE、mobageと並ぶ日本発のソーシャルメディアである

「ニコニコ動画」を取り上げようと思います。


ニコニコ動画(ニコニコどうが)は、ニワンゴが提供している動画共有サービス。愛称は「ニコ動」「ニコニコ」など。「ニコニコ動画モバイル」として携帯電話端末向けにもサービスを提供している。

(wikipediaより)



ニコニコ動画っていうと、皆さん「コメントがついてる動画」というところに注目しがちだと思いますが、

僕はニコニコ動画の真の強みは「ユーザーがコンテンツを創出」していく部分だと思います。

ソーシャルメディアの担い手の中でも「創造者」は最も重要な部分です。

無償の広告塔となるわけです。

(創造者のリンク先は、僕が以前書いた記事です^^; 創造者についての解説もあるんでご一読よろです)



僕もニコニコ動画(仮)だったときからニコニコには注目してますが、

いろいろな新しいムーブメントを生み出してきた姿を目の当たりにしてきました。

中でも初音ミクの成長はニコニコ動画がなければここまで到達することはなかったでしょう。


このあたりは、pixivと似ています。

ユーザーに依拠したシステムが、「悪ふざけ」的な形でバズ拡散効果を生む。

ソーシャルメディア時代の広告システムを体現しています。



さて、基本的にSNSは

1)広告出稿
2)ユーザー課金
3)データ提供


でマネタイズを行うわけですが、

このうち、ニコニコ動画は2番を主軸に展開しています。

プレミアム会員課金」と呼ばれるものです。

実は、ニコニコ動画は長い間マネタイズの問題に悩まされており、

世半期ベースで黒字化したのは2010月1~3月と、ごく最近です。

(サービス開始は2006年12月)

ここは、ユーザーの活動に依拠せざるを得ない動画サイトの厳しさでもあるでしょう。



以下では、プレミアム課金でマネタイズを成功させた理由について考えようと思います。



以下をご覧下さい。

$一橋大学起業部

(クリックで拡大)

YouTubeとニコニコ動画の参加者層を分類した表なのですが、

興味深いのは、創造者の割合はほぼ同じなのにも関わらず、

創造者のうち、ただ作るだけではなく、

「作ったものを広められる形にする人たち」(表内におけるコーディネイター)の

割合がニコニコ動画では高いということです。


この辺は、日本人に多い性質である

器用さ(器用貧乏ともいう)
オタク的盲目さ(好きなことに対し時間と費用をかけることを厭わない)
消極性、排他性

この辺に依拠するのではないのでしょうか。

そしてこれが、ユーザー課金制を成功させた要因の1つではないかとも考えられます。

つまり、日常生活でなかなか出す機会の得られなかった当人の持つ器用さが、

ニコニコ動画という排他的スペースで開花した、というケースが比較的多いものと見受けられます。

それを最大限活かすための方法として、「課金」せざるを得ないという状態というわけです。



何かしら新サービスを考える際には、

そういった国民性(特殊なターゲットの考え)を考慮に入れて動く必要もありそうです。







まあ、ハイスタに備えた簡単な予習にもなったのではないでしょうか笑

以上、福田でしたノ