髪は茶髪
耳にはピアス
制服は着崩し
腕にも多数の装飾品
腰にはウォレットチェーン
そんな彼に私は惹かれていった……
ただ今はまだその時ではない。

ごく普通な高校ではないとは思う。
公立高校には珍しく可愛い制服。
袖を通すだけでモデルにでもなったような高揚感でさえ感じられてしまう。いやアイドルかな?
自由な校風でもあり、部活動、学園祭、体育祭、学校行事は全力でまた派手に開催している。
一昨年なんて花火士を呼んだそこら辺の夏祭りに負けない花火祭りが行われた。
そのわりには偏差値は高く有名大学に数多くの学生を輩出している。
部活動でもプロになる人が数名でてくる。
近辺では一番有名な学校でもある。
私はそのが、風明治館の校長の孫娘である。それは自慢だが皆には秘密にしている。色々面倒でもあるからだ。
お嬢様って自分では柄では無いと思っている。ただ皆が囃し立てるだけ、他人の評価はありがたいが、時折疎ましい。
そんな自分は空虚なのか、性格が曲がってるのか自分ではわかりない。
ただ、この学校の友人は皆好きであるのは間違いなかった。
二年生の春に始業式で一人上の空になりお祖父様の話を聞いていた。

「……新学年になっても体には気をつけて色々な経験を積んで素晴らしい人格者になってください。長い退屈な話は終わりにして皆盛り上がって青春たのしめーー!!」

『校長さいこー!!』
『いぶしぎーーん』
『だいてーー笑』
『かっこいぃー♪』

またお祖父様は………
こういう所もあるから秘密は守り通したいと思う………。

「萌衣ー♪」
ふと名前を呼ばれあきれ顔を整える。
「朱里また同じクラスになれたね。一年間よろしくね。」
浜松朱里。一番の友達。
だが私と違いギャルっぽい。
可愛くて抱きしめたくなるのは私だけの秘密。
「メイメイもテンションあげぽよしちゃいなよーー??」
「美咲はその変なアダ名変えてくらたら私も名字であえて呼ぶのはやめるわよ。」
秋吉美咲。朱里とともに可愛いらしい、いやキレイかな?すらっとした手足とモデル並みの体型を持ち合わせているが、少し、、、いやだいぶ天然なところがたまにきず。
「萌衣ちゃんにしとくーー(>_<)」

友人とは春休みに会ってたりしたが、私が2日前まで海外に居たので久しぶりに会うことになる。
二人には秘密を打ち明けている。最初は疑われたが家に招いた時の表情は今でも脳裏に浮かびあがってくる。あの表情は思考が停止したら起こるものなんだなと私は思った。

クラスでは以外に顔馴染みは少なく、男子は2~3人、女子は5~6人といったところだった。
人数が多い学校でもあるからかなとも考える。
クラスは大体40名、それが10クラスもあれば会った事のない人も居ており、新学年はなかなか刺激的でもある。因みに風明治館は2年生から文系と理系がはっきり別れるそのなかでも特進、強化、標準、就職、特殊に別れる。特殊は部活動のいわばスポーツクラス。それでも理系・文系にそれぞれに興味がある子達が進む。将来的な事も考え、文武両道がモットーでもあり目標でもある。意外に就職は多く、就職に向けた礼儀作法、言葉遣い、小論文、面接技法などなどを行っている。
就職率も100%になっているほどである。
と解説をしていたらいつもならあいつがつっかかってくるはず…………
こない?!
あっクラス変わったんだった。
あいつと学校で一番目立ち、学校で一番チャラく、学校で一番アホな波風 晋也。クラスに一人いるお調子者のレベルを越えたチャラい奴。生徒会の風紀としては見逃せないのだけど。
「ってあんたいつから上に乗っかってんのよ?!」
「萌衣ちゃーーん♪ドォーモ♪ナイスツッコミ♪」
やっぱりきやがったか…あっこんな言葉遣いはしたらダメ。あいつに感化?汚染?されすぎたわ。
「早くどいてくださる?重たいのですけど?」
「つれない萌衣ちゃん萌えーー♪やっぱかわいぃわ」

クラスのやつからの野次が飛びかう
コイツ本当に……。
普通にしてたらかっこいい……いやいやそんな事はない…はず。
「ねぇ晋也、早くいこぉよー」
「晋ちゃんーー?待たせすぎ!!」
またまたキャバイ女を連れて……
「お友達が呼んでいらっしゃるようですけど?速やかに退去してくださるとありがたいんですけど?」
「うぉっ?!こぇーー」
「晋也もいぃかげんおとなしくなりなよ?」
朱里、あなたもね。
「晋也君だめぽよだね♪」
あなたは時折悪魔よ美咲。
「ほなねー、朱里ちゃん、美咲ちゃん鬼からの金棒飛んでくる前にいくよ♪」
誰が鬼よ誰が?
「め、萌衣様男子が引いてる引いてる」
『あっあの萌衣様があのようなお顔を?!』
『しっかりしろしっかりと気をもつのだ!!傷は浅いぞ!!』
『これは夢だこれは夢だ』
言いたい放題言うわね男子は……
「萌衣せんぱーーい♪朱月参りました☆」
「あらもぉそんな時間なの?朱月待たせたわね。」
「いえいえ★先輩のいい顔みさせていただけたのでokです(*≧∀≦*)」
この娘は……(-o-;)
一年生の朱月 詩織。
中学からのもちあがり。
この高校は公立なのに中学校の生徒会、しかも校区内の生徒会を集めて様々な会議を月に一回は行う。
そこで朱月と知り合った。詳しい話は番外編で。
「先輩どうかしましたか?新学期の校風取り締まり委員会の第一回目の議長が遅れるわけにはいかないですよ☆」
「そうね。それじゃあまた明日ね。朱里、美咲。」
『ばいばーい♪』
校風ねー、自由な校風それが唯一無二…お祖父様は本当に…
「…ぱい。せんぱーーい♪あっこれは抱きつくチャンス?!ではふしょう不肖朱月いただきます☆」
「何がいただきますよ朱月?」
「ふぇふぇんぱーい?!気づいてんですか?」
本当にこの娘は……
「で、あなたは何で校風の委員会が必要と思う?」
「それは自由という中にも限られた制約、いわば約束事はありますから、、、遅刻しないとか?笑」
お祖父様、自由が一番不自由というのはやはりわからないものです。規律を自らの手で作っていかなければならない。いやそれとも、もっと深い理由があるのですか?
『それでは明日から週がわりで校門前にて挨拶運動、放課後の校内清掃活動、部活動の勧誘行為の注意点を各部活動の主将に明後日の昼にでも伝達する旨で議会を終了したいとおもいます。』
『お疲れ様でした。』
校風というよりもただの規律ね。
最低限を守らせそこからは自ら考えさせ実のある人間に育っていって欲しいって事なのか。お祖父様の思量深さにはまだまだ私には知識が経験が足りないわね。
「朱月、明日の挨拶私も出るわ。確かめていきたいは、私の可能性と私という人間を。」
「わかりました。せれでは先輩あれに袖をとおして参られてください。本日はお疲れ様でした。」
このメリハリが出来るこの娘には見習わないといけないわね。


今日は色々疲れたな。
はぁー、波風。あなたの中身をみせていただきます。