ニューヨークヤンキースの田中将大投手が、東北楽天ゴールデンイーグルスに8年ぶりに復帰することが決まりました。杜の都に最強のクリムゾンレッド18が再び降臨します。
田中将大投手といえば、2006年甲子園決勝でのハンカチ王子との激闘、そして2013年の楽天イーグルスを初の優勝に導いたシーズン24勝0敗という成績がファンの間で語り草となっています。実際にシーズン24勝0敗という成績は近代野球史の中でも伝説級で、あのイチローさんがメジャーリーグで放ったシーズン262安打の記録に近いか、見方によってはそれ以上に難しいアンタッチャブルな記録であると思います。
そんな物凄い田中投手ですが、今回の日本プロ野球界復帰については相当に悩まれたようです。新年を迎えた頃から紙面には「田中、アメリカ大リーグに残留」「マー君日本プロ野球界に復帰」というニュースが日々交互に踊り、最近ではいい加減どっちやねんと思ってしまうほどでした。最終的には「来年以降の大リーグ復帰も視野に入れた上での日本プロ野球界復帰」という形で決まりました。
メジャーリーグでも大活躍だった田中投手ですから、どちらの選択がよりベストなのか、ご自身でもかなり判断が難しかったことでしょう。
そんな、「非常に悩む局面」というもの。麻雀にも存在します。
例えばそれは、俺が先日遭遇した、下のような局面です。
東風戦 東4局(オーラス) 0本場 供託なし 北家 18700点 (実戦譜です)
東家29000点 (10300点差)
南家29400点 (10700点差)
西家22900点 (4200点差)
ルールは一発赤裏アリの、一般的なフリー麻雀ルールです。
5巡目で、を切れば聴牌という局面ですが、点数状況が悩ましい。
役無しドラ1のドラ表示牌カンチャン待ちという手で、リーチをするか、しないか。
(聴牌を取らないという方もいらっしゃるかもしれませんが、今日はこの手で聴牌を取るという前提で話を進めます。)
何が悩ましいって、リーチをしたところで現状の保証打点は出和了りで2600点。
和了れても、4着のまま終了になってしまうケースが結構多い。
かといってダマにしても、有効な手変わり牌はと
1枚があるが…
手替わりしたとしても、待ちの悪さや手牌の安さの何れかの課題は残ってしまう。
即リーチを打つべきか、手替わりを待つべきか。
これは瞬間的な私見ですけれど。
3着狙い以下で素点上昇すれば満足という人は即リーチ、2着以上を強く狙うという人はダマにするのが正着なのかな、と思いました。
どちらが正しいということは一概には言えません。ただ、判断基準があることは大切かなとは思います。
判断出来なくても、「分からない場合はリーチ」みたいな特別基準でもまあOKでしょう。
リーチって、実際強いです。
様々な困難な状況を、瞬間的にですが可能性ゼロでは無くしてくれる力があります。
でも、もっと正解を突きつめて打つ場合、リーチとダマ、どちらが正解なんでしょうか。
そのへんを、この手牌を基にザックリとですが検証しておきます。
まず、5巡目のドラ表示牌カンチャン聴牌(捨て牌0見え)ですが。
リーチすれば、55%くらいの確率で和了れます。
裏ドラが乗る確率は一般的に30%くらいです。
リーチしない場合は役が無いので、その時はツモ以外では和了れません。
というか、ダマツモではラス確なので、基本ダマで和了る価値がないのですけれど。
まあ、リーチしてもしなくても、ツモ和了り率については、30%くらいです。
ダマの場合、前述した手変わり有効牌を9巡目までに引く確率について。
これは、40%くらいです。
9順目というのは、俺が思う手変わり待ちのリミットです。
俺の場合、手替わりを待っても9順目、(多分もっと早く)リーチすると思います。
この順目リミットは俺の基準なので、人によって違うかと思います。
9巡目でドラ表示牌カンチャン待ちでのリーチは、ざっくり和了率40%です。
結論的に言えば
前述手牌を即リーチした場合の、3着以上への上昇率は…①
和了55%*裏30%*±α…=40%
ダマで手替わり待ちして9順目リーチした場合の、3着以上への上昇率は…②
手替わり40%*和了40% (*裏30%)*±α…=35%
みたいな感じになります。
ラス抜けを目指すなら①が有利そうですね。
逆に、2着以上への大まくりを狙うなら②が良いかもしれません。
その他、数字に対する細かい説明がなくてすみません。
本気で細かいところは自分で計算してねっていう気持ちもあって…。
ただ最低限、以下の数字は覚えておくと何かと役に立つかと思います。
06順目リーチ/リャンメン待ち/和了率…70%(ツモ和了率55%)
06順目リーチ/カンチャン待ち/和了率…55%(ツモ和了率35%)
12順目リーチ/リャンメン待ち/和了率…50%(ツモ和了率25%)
12順目リーチ/カンチャン待ち/和了率…35%(ツモ和了率15%)
麻雀て、センスもありますけれど意外と知ってる者勝ちゲームで、牌理や数字に詳しい人が勝ちやすいゲームでもあります。感覚的な部分でわからなかったところは、数字で整理しておくのも良いかもしれません。