#ノーサイド・ゲーム 再放送イッキ見。感動再び!
年末年始のテレビの露出は、何と言ってもラグビー日本代表でしたね。目立ってました!
流行語大賞でも、「ONE TEAM」が選ばれ、昨年の最大の話題であり、功績だったラグビーワールドカップ日本代表は、一気にブレイクしてました。
そんな中、連ドラでラグビーワールドカップを盛り上げたのが、TBS日曜劇場の#ノーサイドゲーム
池井戸潤作品は、社会派ビジネスドラマで人気ですが、これをスポーツとビジネスで感動作品を作り上げました。
ドラマ人の年間ベストドラマは、#グランメゾン東京 でしたが、この放映時期が#ノーサイドゲームと逆だったら、年間は#ノーサイドゲームになってたかもしれませんね。
TBSも視聴率稼ぎの趣向がなかなかうまいので、この年始#ノーサイドゲーム の感動を再び。イッキ見で、第一話から最終話まで通しで再放送してました。
改めて観て、いいドラマやん!感動をもらえる〜 と再び見入ってしまいましたね〜
この再放送には観点があって、#ノーサイドゲーム の放映自身はラグビーワールドカップの開催前でした。しかし今回の再放送はワールドカップ後。
ドラマのラグビーの戦いぶりにワールドカップ日本代表の熱闘シーンも重なって、さらにラグビーの面白さと共に、感動が増した人も多かったのではないでしょうか。
本物のラグビーを観た後、ドラマのラグビーはちょっと嘘くさく見えてしまうかもしれない事も考えられますが、今回のワールドカップの日本代表の活躍が分かっていれば、ワールドカップとドラマの放映が同時か後にしていたら、もっとドラマの視聴率は伸びていたのかもしれませんね。
実際のスポーツは、筋書きの無いドラマなので、結果がどうであれ、選手の頑張り、奮闘に心打たれる事は多いですが、ドラマは作られた筋書きなので感動を呼ぶ為にちょっと工作しますから、ドラマのスポーツものは観ないよって人も中にいそうです。
だからか、現実でもスポ根ものってあまり最近は流行らないようなので、スポーツのドラマは少ないような気がするなか、あえて今回はTBSと池井戸の合作の様な企画で、ラグビーワールドカップを盛り上げる企画でもあった様な、#ノーサイドゲーム は、ビジネスの正義派ドラマと重ねてめちゃ面白いドラマでしたね。
人の心を惹きつけるのは、今も昔もヒーローもの。そのヒーローはそう簡単には成功に到達しません。ヒーローがあるきっかけで、夢の目標・ゴールに向かって新たな旅路に出て、そこで、苦境、試練を経験しながら仲間を得て行き、最大の試練を乗り越えた後、成功に到達する物語です。
TOKIWAのラグビー部が、廃部の危機に遭遇しながら、TOKIWAの存続を賭けて、ラグビー部の大改革と共に、TOKIWAの幹部による企業工作を見破りながら危機を脱し、優勝を見事勝ち取る物語は、ヒーロー物語そのものでした。
自分たちは、そんな単純で分かったストーリーであったとしても、その場面シーンで、登場人物の苦悩、奮闘ぶりを画面で目の当たりにすると、人が感情移入するのは人なので、ストーリーが分かっていても感動できるんです。
そういう意味で、良いドラマって、何回観ても感動できるんだと思います。
また、ドラマじゃなくても、感動したスポーツっていつ見ても感動できるのも同じ理屈なんだと思います。
久々に観て、感動が蘇った#ノーサイドゲーム でした!
※TBSテレビ公式サイト「ノーサイド・ゲーム」から参照:引用
https://www.tbs.co.jp/noside_game_tbs/
#グランメゾン東京 も良かったドラマですが、#ノーサイドゲーム と何が違ったのでしょうか。
#グランメゾン東京 も、ヒーロー物語でした。
キムタクのドラマって、キムタクのヒーロー物語で綴られる事が多いのですが、今回多くの胸を打った感動シーンには、最後の倫子(鈴木京香)が輝くシーンに、感動を覚えた人も多かったのではないでしょうか。
本物のヒーローは、主人公を成功に導く先導役なのでしょうか。主人公を盛り立てながら、自分自身も輝くポジションは、かっこいいんです。
とてもクサイ役回りになるのですが、キムタクはそこのポジションが圧倒的に似合っている俳優の一人です。
ヒーローは、仲間と共に成功を勝ち取り、静かにその場から後にする。ヒーローは、役目を終えて、帰還していくのですね。
その点では、#ノーサイドゲーム の君嶋(大泉洋)が取った行動も、まさにヒーローズポジションで同じでした。
見事に、TOKIWAラグビー部の優勝を果たし、自らはGMの役目を終えて次のステージに行くといったところ。
これは、#グランメゾン東京 の尾花もグランメゾン東京を三つ星に導いた後、次のチャレンジの為のステージに行くという所と重なります。
では、一番の違いは、何だったのでしょうか。
それは、ドラマ人の観点ですが、視聴者にとっての感動ポイントは、如何に主人公に自己投影できるかどうかと言ったポイントだと思います。
自分たち一般人にとっては、ラグビー部のスポーツは観るスポーツで、君嶋のポジションも、企業人にとっては、取締役会で物申す立場が少し縁遠い存在。
頑張りには、感情移入できますが、誰かに自己投影するには適当な人物がいなかったのではないかと思います。
その点、グランメゾン東京の尾花と倫子の二人には、一流のシェフであった尾花がどん底を味わい、自分の腕で必ず浮上できる、三つ星を取れるんだと、チャレンジ的な立場の人物だった事は、多くの現実のチャレンジシーンで頑張ってる人と重ねる事ができたのだと思います。
それと、倫子の立場が多くのゴールを勝ち取りたい女性チャレンジャーの共感を得て、自己投影できたのではないでしょうか。
自分に自信があるんだけど、その結果を実際に出せていないので、どちらかというと引き気味、二番手で最高に輝けない存在。
そこが最後のクライマックスシーンで、見事自分の自信の無さを克服し、自分を信じて栄光を勝ち取る姿に、私たちも勇気をもらえ、とても身近に感じられたところが、#ノーサイドゲーム の感動とは違う、自分に近い物語として評価された #グランメゾン東京 のドラマだったと思います。
そして、次の「エピソード2」を期待したいのは、もちろん#グランメゾン東京 だなと感じるのは、次も自己投影して、自分も頑張りたいという気持ちが高ぶるからなんだと思いました。
さて、年始は昨年のドラマの再感動から始まりましたが、今年もすっごく素敵なドラマたちをたくさん観る事ができるでしょうね。
とても楽しみです!