#グランメゾン東京  成功ストーリーは完璧なシナリオを描く!最終回は興奮!!

 

グランメゾン東京は、やっぱり王道のサクセスストーリーでしたね。

 

それも、しっかり「その後」も視野に入れて、ストーリーの構成を組み立てている見事な脚本でした!

 

「三ツ星やったね!バンザイ!」じゃあ、「あっそう、成功パターンね。」

 

で終わってしまうところを、最終回だけでも伏線をいくつか作り、回収して言ったので、最終話だけでも映画並みの興奮が伝わってきました。

 

では、この見事な最終話の組み立てで、良かったところをピックアップしましょう。

 

 

※TBSテレビ公式サイト「グランメゾン東京」から参照:引用

https://www.tbs.co.jp/grandmaisontokyo/

 

やはり、成功物語には危機が付きもの。峰岸が和ぜりを持ってグランメゾン東京に向かう先で渋滞に巻き込まれ、クスクスの料理が出せないピンチ。そこへ、gakuの丹後がやってきて、和ぜりを差し出す。

 

なんとか間一髪で間に合うことに。ハラハラさせるのもドラマの仕掛けのうちですね。

 

みんなグランメゾン東京が三つ星を取るだろうと期待しながら観ているので、ピンチの一つや二つないと、ドラマが盛り上がらないですからね。

 

 

またもう一つ、最後のミシュランの三つ星審査当日、尾花の三つ星を掛けたマグロ料理を出さず、倫子は自分のハタのロティを出すと言い出す。そして、尾花は、俺はもうこの店の人間じゃない。と言って店を去ることに。

 

あららぁとみんなが思うわけですが、ミシュランで発表されるのは、シェフ倫子。倫子も尾花も輝く筋書きは、最後で倫子が自らの手で勝ち取る三つ星というストーリーだったのですね。

 

でも、ここではあーやっぱりグランメゾンは、もう一歩で成功物語を描けない筋書きなのかなあとも思ってしまいました。だって、メインの尾花が出て行ったんですから。

 

木村拓哉って、そういえばこんな役柄とっても合ってないですか。

 

 

そして、いよいよミシュランの三つ星発表の日になるのですが、ここでもドキッとする筋書きを用意してましたね。

 

だいたい、ヒーロー物語は最初はライバルに一回負けるんです。で、最後にはライバルに勝って勝利を手にするのですね。

 

以前、トップレストラン50ではgakuに負けてます。トップ8に入ったgakuが、最後の最後で、一つ星も取れないなんてこと無いと思うのですが、ここは、クライマックスの成功物語のエピソードとして、グランメゾンがgakuに勝つシーンが必要だったのです。

 

後一つ、ストーリーが最後で繋がるからこそ、みんなそのストーリーの全貌を観て感動するのです。

 

それは、尾花と倫子が出会ってから、始まった三つ星のフレンチの挑戦で、失敗しながら試行錯誤した料理が、リンダに今までやってきた事を全て出すと言って、みんながリンダに提供した時の料理は回想と共に重なり、みんなが苦労してきた努力が必ず報われるはずという信念のようなシーンでした。

 

過去と現在が繋がるストーリーが未来をも繋げる。今までの努力は決して無駄ではなかったとみんなが思い、共有する場面はとても美しいですね。

 

ミシュランの三つ星を見事獲得することになるのですが、それは、倫子一人の実力じゃない、尾花一人の力ではなかったと思える倫子のスピーチ。感動セリフです。

 

 

今回の主題歌、山下達郎の「レシピ」とってもいい曲で、ドラマの抜群のタイミングで流れるので、涙ものなのですが、最終回も見事なタイミングで流れました!

 

ミシュラン発表会場で、倫子が尾花を見つけた時に、尾花が手で三つ星のサインをした時に、絶妙に流れました。ゾクゾクします。

 

 

この物語は、ハリウッド映画的なヒーロー物語。この最終回のエンディングの流れで行くと、グランメゾン東京2が普通にありそうなラストでした。

 

尾花が三つ星をとった後、静かにヒーローは帰還する場面で終わりかと思いきや、倫子に尾花が、二人で世界を取ろうと持ちかける。

 

何か振り出しに戻った感覚。

 

続編があるなら、gakuもパワアップするでしょうし、料理の勝負の世界も東京だけじゃなく、もっとフィールドが広がった世界で繰り広げられる物語ができそうなので、期待したいですね!

 

とにかく最終回は、ストーリー的には、グランメゾン東京が三つ星を取ったで括られるのですが、伏線も試練も危機もあり、ストーリーは結果だけじゃなく、その山あり谷ありの流れがいいんです。

 

こういうドラマは、何回観ても気持ちがいいですね!

 

すでに、3回観ました(^ ^)

 

 

ドラマはストーリー構成が卓越しているからこそ感動できます。

 

でも、私たち一人ひとりのドラマも、ストーリーは最高なのですよ。実は。