#ニッポンノワール
ちょっと捏ねくり回しすぎた感のある #ニッポンノワール
複雑にしたら良いってもんでも無いですよね。ストーリーって。
伏線を大量に流したら、一気に回収しないと行けなくなる。
そして、最終回で一気に回収のシーンが描かれる。
でも、それは視聴者にとってスッキリするかしないかは、その量と内容によるんだと思います。
今年の日テレ、「3年A組」は、最後の最後で、「本当の真犯人」をみんなは知りたかった。だから、飛びつきました。結局は、「え!?」という結末で、これはこれで今の時代を生きる自分たちにも、深く刺さるラストだったと思ってます。
そして、#あな番 前半戦は、とにかく訳がわからないまま、広げるだけ広げたので、エンディングは、「え!?主人公が殺される?」という衝撃のラストで、ここは後半戦に繋げるための演出でした。ここから、一体どうなるんだろうという憶測が読んで、一気にブレイクした「考察」ブームに発展。
#あな番 後半戦は、最後とにかく「謎解き」というよりも、「誰が真犯人か」の当てあい合戦みたくなり、とにかく最終回は観なくちゃという動機付けができたラストでした。案外あっけなかったですけどね。
で、今回の#ニッポンノワール 10億円強奪事件の真相を追及するのか、碓氷薫(広末涼子)殺害犯人の特定なのか、闇の巨大組織「ニッポンノワール」の闇を暴くのか、ガスマスクの男は誰なのか? 人体改造の実験台にされた遊佐清春(賀来賢人)は、最後どうなるのか? と知りたい内容が多すぎました。
これを一気に、50分で解き明かすには、パンパン状態でしたね。
実際に最終回を観たオーディエンスは、消化不良状態だったんじゃあないでしょうか。
※日本テレビ公式サイト「ニッポンノワール」から参照:引用
この消化不良の内容をスッキリさせる為に、もう一回TVerで復習しようと思わなかったこの#ニッポンノワール
何が、良くて何が良くなかったのでしょうか。
まずは、「巨大裏組織」的な、良くわからないけど、背後に存在する大きな組織と言った設定の場合、往々にしてクリフハンガーと呼ばれる、物語がはっきりわからないまま終わってしまう、中断してしまう状態の事を言いますが、このクリフハンガー状態で、視聴者はフラストレーションが起こります。
これは、まさに「ニッポンノワール」の真相が良くわからないまま、そして、主人公の遊佐も「え!?」という結末になった事で、混迷状態に戻ってしまった事でみんなが感じた状況でしょう。
また、殺害犯人やその意図、動機などが明らかになっていくシーンが進んで行きましたが、「ニッポンノワール」の出先犯人が、最終回で明らかになり、
そもそも、遊佐の周りは敵だらけ状態を締めくくるには、バチっと決めた様に思う日テレですが、ここには、あんまり期待感も衝撃もあまりなかったというのが印象です。
なぜ何でしょうね。遊佐の身近な所に犯人がいるという設定で、「ああやっぱり」となったからでしょうか。
人体改造実験台とされた遊佐が、パワーを発揮する事で、真犯人とのバイオレンスシーンが展開されましたが、ちょっとくどかった様にも思いました。
この流れの中で、真相が明らかになっていくシーンをスムーズに描きかったのでしょうね。
でも、視聴者としては何を一番期待していたのでしょうか。ここが本筋だと思いました。
清春と克喜の命運が如何にだったのではないでしょうか。
最後のオチは、それに繋がる落ち着いた静かなラストシーンだった様に思います。
ヒーローズジャーニーはそれでいいんだと思うのですね。アメリカ映画は、一捻りを加えないのが、ラストに気分良く終われるので、ワンパターンではありますが、おきまりのパターンに気持ちよくなって帰るオーディエンスの構図ができています。
日テレ制作は、ちょっと意地悪ですね。
最後のラストシーンの先に、あの最後では、みんなが消化不良になってしまいました。
闇組織が真相が闇のままっていうのは良くあるので想定できます。
だから、闇の真相が究明されないクリフハンガー状態でもよかったのです。
でも、主人公までいじっていくと、納得できずに混迷状態を引きずり続ける事になるので、この#ニッポンノワール 続編か、スペシャルドラマとしてあるのなら、良いのですが。このままだと、日テレ意地悪。で終わっちゃいますよね。
人って、最後には、オチ、結末があってほしいと願う生き物何ですよ。
ってドラマ人は、良くなかった方に入っちゃいました。
このドラマの良かった方は何でしょうか。
謎解きが好きな方。事件ものは、「推理」がつきものです。一体誰が犯人なんだという推理が好きな方には、色々伏線が多いドラマは楽しかったのではないでしょうか。
最終回に期待するのは、色々な事件の真相が、スピード感あって一気に明解になっていくそのスッキリ感が気持ちいいって所がありますね。
うだうだとスッキリしない、もやもやが残る展開だと、気持ち悪い感覚にもなりますから、あな番でもそうでしたが、最終回拡大版とせず、一気に通常枠で描き切るのが、スッキリ爽快に観たい視聴者にとっては受けたと思います。
こんな#ニッポンノワール 最終回感想レビューをしましたが、実際世間の反応はどうだったのでしょうね。
日テレの狙いは、最終回視聴率2%超えの伸びを期待はしていたと思います。
そういう思惑からは、ちょっと外れたと言ったところが本音の部分ではないでしょうかね(^ ^)
ドラマ人としては、意味深な最後を除けば、遊佐と克喜のいい親子関係が成立して一件落着と思いたかったところでした!
来年もこの日曜ゴールデン枠の日テレ。意欲的な挑戦作品の場として、企画して行ってほしいです。
「新日曜ドラマ」今度は、「シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。」
これも企画もので、挑戦的な企画なのでしょう!
楽しみにしましょうね。