恋がしたい恋がしたい恋がしたい⑤ 文平も含めて四角関係になって行く第4話。 織江は渉に会いたいと言われ、若作りをするために励むことに

 

 

 涼介が藍を連れて部屋に入って行ったのを見た蜜柑は、二人が深い中なのを察して、ショックを受けます。

 

 

 半ば放心状態で、パンを食べながらいつものように馴染の牛丼屋に入って行き、店員の男の子に、”ここ牛丼屋なんすけど”と注意されてしまいます。

 

 

 文平は何かあったのだと察して、このパン僕も好きなんですよ、と言って蜜柑を慰めます。

 

 

 一方、朝になって一夜を共にした涼介と藍には、気まずい空気が流れます。

 

 

 藍の様子から、心配になった涼介は昨夜の事を後悔しているのか、藍に尋ねます。

 

 

 藍は、冷めた調子で

 

一回寝たからと言って、責任取らなきゃ、なんて思うタイプ?」と涼介を牽制し、

 

昨夜の事はフラれた者どうしが、盛り上がって起こった只の出来事だと発言し、さっさと帰ろうとします。

 

 

 涼介は、「送ってくよ」と言って、二人で部屋をあとにします。

 (藍は自分ひとりで帰れると言うが、涼介の方が彼女をそのまま帰したくない様子

 

 

 2人が一階に降りていくと、管理人さんが玄関にいて、バイトだと言ってこの辺りを掃除している人がいるみたいだが、知らないかと声をかけてきます。

 

 

 しかし涼介はまったく気に留めず、自分の車もそういえば、汚れていたのにいつの間にかピカピカになっていたと、管理人に答えます。

(自分の車が、誰かに勝手に洗われている事の重大性に気が付いていない、ノー天気な涼介)

 

 

 

 出勤した涼介は、教頭から父親が残していったレイ子の残った荷物を捨ててもいいか聞かれ、はい、と答えます。

 

 

 辛い事は忘れて夏休み中に切り替えてくれ、と教頭から声をかけられると、レイ子の残してあった”ありがとう”

のメモを破り捨てます。

(藍と一夜を共にした事で、涼介何か吹っ切れた?)

 

 

 一方蜜柑は、昨夜のことが気になって、藍に涼介との関係を確かめに会いに行きます。

 

 

 付き合っている人はいるの?と聞かれ、いないよ、と藍が答えると、驚く蜜柑。

 

 

 好きな人は?と質問して、好きな人はいるけど…と答える藍を見て、涼介の事を言っていると勘違いする蜜柑。

 (実際は、藍は一郎の事をまだ忘れられていない…)

 

 

そんな事より蜜柑は告白できたのか藍が質問すると、

 

どうも他に好きな人がいるみたいで、

夜帰って来て女の人と部屋に入って行ってしまった……と蜜柑は口を滑らせてしまいます。

 

 

 どうしてそんな事を知っているの? もしかして後をつけたの?と蜜柑は藍に問い詰められ、ごめんなさい…とふさぎ込みながら、その場を逃げ出してしまいます…。

 

 

  その後、藍は職場の休憩時間に、一郎の看板番組を偶然観てしまいます。

 

 

 番組では、三角関係に悩む若い女性の相談者が、本当は前の彼氏を忘れられない。

でも元カレにやきもちをやいて欲しいから他の男の人とベッドインした、と話します。

 

 

 今の彼は優しいけど、やっぱり元カレが好き。 どうしたらいいでしょう、という質問に、一郎は

 

 

 そんな当てつけな気持ちで一緒にいる今の彼氏は、君の気持ちを知ったら傷つくよね?

 

そんな自己中心的な考えでいる限り、いい恋愛はできないし本当に愛する人とは出会えないんじゃないか。

 

何より、その行為は自分自身を傷つけているよね?と非難に近い回答をするのです。

 

(そう綺麗ごとを言っている一郎こそ、一番いい恋愛ができそうもない張本人なのですが、藍は一郎のその欺瞞に気付かず、自分の状況に余りにも似ているその話に、悔しい気持ちになってしまいます…)

 

 

 

 その頃、涼介も同じ番組を家で観ていました。

 (涼介も、相談内容が自分たちの状況に似ている事を感じて、落ち着かない気持ちになります…)

 

 

 その直後、藍は一郎にわざわざ電話をかけて、好きな人ができたと報告します。

 

 一郎は相変わらず、自分のペースを崩すことなく、「そうなんだ、良かったね」と普通に対応し、時間がないから…と手短に話を終わらせようとします。

 

 

 相手が何も動揺を示さなかった事に悔しさを感じた藍は、今凄く幸せだから、

誰かに話を聞いて貰いたくて…と言って電話を切ります。

 

 

 そして、続けて涼介に電話して、明日どっか出かけない?と提案します。

 (自分が涼介に求められている事を確認したくて甘えている?…)

 

 

 藍が積極的に自分と楽しもうとしている事で、涼介は嬉しくなり、文平に会いに牛丼屋を訪れます。

 

 

 涼介に靴のお礼に買ったライターを渡す機会をマンションの前で伺っていた蜜柑は、家から出て来た涼介の後を追ううちに、いつもの牛丼屋に入ってしまいます。

 (蜜柑、ストーカー化している自分に、やっと少し気づきます。)

 

 

 文平が躊躇しているにも関わらず、文平が気になっている子が蜜柑であることに気付いた涼介は、文平・藍を入れたダブル・ドライブデートに蜜柑を誘います。

 

 

 告白したいと思っている涼介に誘われた事で、いつもなら恋に対して慎重で臆病な蜜柑も、はい、と返事をしてしまうのでした。

 

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 一方、翌日蜜柑たちが待ち合わせた駅前では、別の二人(高校生の渉と主婦の織江)がブラインドデート(お互いの顔を知らずに会うデート)の待ち合わせをしていました。

 

 

 但し、お互いが身分を偽っている為、二人とも自信を持って待ち合わせ場所に行くことができず、

 

双眼鏡を使って遠くから該当者を探す、という情けない対応をせざるを得なくなっています。

 

 

 渉は自分が30歳に見えるように無理やり老けた服を着て、織江は無理して若作りした服を着て、お互い年のサバを読みすぎた事を後悔してしまいます。

(正直、どう贔屓目に見ても、渉も織江も30歳にも24歳にも見えないのです)

 

 結局、織江が急に仕事が入った、と嘘をつき、少しでも体型を若い時に戻し若々しく見えるよう、2週間後に再度待ち合わせる事を約束するのでした。

 

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 4人で待ち合わせて、涼介の車でダブル・デートドライブに出発した藍・涼介・蜜柑・文平ですが、何故か藍は助手席ではなく後方座席の蜜柑の隣に、助手席は文平が座るという風に男女別に分かれて座る事で、意味合いが少し変わっていきます。(藍は、蜜柑が文平に全く興味が無い事を確認して、涼介のお節介に呆れています)

 

 

 そのうち、文平は蜜柑の様子を観察していくうちに、涼介が好きなのだと気づいてしまいます。

(やはり、年の功の観察力でしょうか。)

 

 

 そして、蜜柑が実は自分ではなく涼介に再会するために、これまで自分の牛丼屋に足しげく通っていた事を自覚してしまいます。

 

 

 文平は蜜柑にその事を伝え、自分は蜜柑の恋を応援するため協力します、と言うのですが、

 

 

 蜜柑は、涼介が藍の事をずっと気にかけていて、自分と文平をくっつけようとしている事にショックを受け

 

 

 文平が言った事を否定し、文平の申し出を拒否してしまいます。

 

 

 ドライブも無事終わり、4人は無難に解散するのですが、間違えて涼介のお土産の袋を持ってきた蜜柑は、家に帰ってから袋の中に鍵が入っていることに気づきます。

 

 

 その頃涼介は、藍と真剣に交際する気持ちでいることを告白し、二人は涼介のマンションに帰ります。

 

 いい雰囲気になったと思った瞬間に、藍の携帯電話が鳴ります。

 

 

 携帯に出た藍は、一郎から

 

 

 「君に好きな人ができたと聞いて気が付いた。 僕には君が必要だって。

 

 今すぐ来て欲しい。 僕を助けてくれ

 

 

 と電話口で告白され、いてもたってもいられなくなり、反射的に一郎の元に駆けつけようとします。

 

 

 「また、同じことを繰り返すのか? 行くのは止めろ! 彼は君の事を利用しているだけだ!

 

 

 と涼介は藍を止めようと必死に説得するのですが、自分の意思を阻止しようとする涼介に怒った藍は、

 

 

 「私、あなたのこと好きでもなんでもないから!」

 

 

 と本音をぶちまけ、一郎の元に走るのでした。

 (感づいてはいたものの、はっきり言われてショックで固まる涼介ですが、その後、藍の後を追い部屋を出ます)

 

 

 藍は急いで一郎の元に駆けつけると、一郎と熱い抱擁とキスを交わしますが、すぐ別の女が一郎を訪ねて来た事を知ります。

 

 「僕が全てを失った時、誰が一番最初に駆けつけてくるか試したんだ。 やっぱり、君が一番最初だった」

 

 

 と一郎は藍に打ち明けます。

 

 

 またもや、一郎に嘘を着かれ、お試し行動を取られた事を知った藍は激高し、

 

 

 「そんなことをしていたら、あなたを愛する人なんて本当にいなくなるよ‼」

 

 

 と叫んで、一郎の頬を殴り部屋を後にします。

 

 

 

 

 その後、蜜柑は鍵を涼介の郵便受けに返しに行きます。

 

 しかし、自分が部屋の鍵を持っているかもしれない…という誘惑に勝てずに、蜜柑はその鍵を使ってマンションの中に入ってしまいます。

 

 

 しかも、何と、その鍵で部屋のドアを開けて中に侵入してしまうのです‼

 (立派な住居不法侵入。犯罪を犯している事を忘れ💦、リビングを見渡し、嬉しくなる蜜柑)

 

 しかし、そうこうしている内に、涼介が戻って来た事に気付いた蜜柑は、大ピンチに‼

 

 急いで部屋の電気を消し、仕方なく寝室に逃げ込みます。

 

 

 がっかりして戻って来た涼介は、キーホルダーをソファに投げ込むと、横になろうと寝室に入って行きます。

 

 

 入って来る気配を察して、必死に身を屈める蜜柑ですが…。(第4話 終わり)

 

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 蜜柑ちゃんの、暴走が止まりません……。

 

 いくら好きでも、勝手に部屋に侵入するのは……。(犯罪ですよ)

 脚本家の遊川さん、筆が滑りすぎでは…。

 

 正直、この回は、文平や渉以外の人間の弱さや狡さに共感できず、ちょっとうんざりした回でした。

 

 (文平さん、気が弱いけど誠実でいい人だよね。渉も背伸びしたがる高校生の気持ちわかるわ~。)

 

 

 涼介の恋愛依存っぽいところ、

 

 藍のイージーすぎる貞操感(それさえなければ、直情型の好きな性格なんだけど)

 

 蜜柑のもろにストーカーらしい暴走行動、

 

 織江の、エステに通うくらいで18年の年月が誤魔化せると思ってしまう考えの甘さ

 

 そして何より酷い、一郎の、自分の事は棚に上げて理想を語る自己欺瞞と、周りの女性を騙して試す疑心暗鬼さ、

 

 

 

 

 みんな、弱い人間なんですよね…。(特に一郎。狡すぎる。ミッチー王子、哀しいくらい似合う役柄…)

 

 でも、その弱さがまたリアルだと思える訳で…。

 

 

人生を変えたドラマ㊽に続く