頑張って尽くされる程、感謝しなくなる人間もいる
復活日記14で、見捨てられ不安から私は、結婚後不貞男に対して良い妻で居ようと頑張りすぎた為に、相手に舐められてしまい不倫されたのかも、という話をしました。
何故舐められてしまったのか・・・。
悔しいですが、自分の気持ちを犠牲にして相手の為に頑張ってしまった事で、それが当然だと相手を増長させてしまったようです。
というより、
世の中には自分の為に頑張ってくれる人に対して感謝するタイプと、増長するタイプがいる事を、図らずも学校現場で気づく事になりました。
とある小学校で、共感性が低く情緒に問題を抱える児童Hくんの支援をしていた頃、当初その子の周りには、面倒見の良い優しい性格の子を数名配置していました。
性格の優しい子を周りに座らせる事で、教室で起こるトラブルをできるだけなくそうとしたのです。
ところがそうした事で、今度はHくんがその周りの児童達を虐めるようになってしまいました。
我儘な事をしても「それはしちゃダメだよ」とその子達が優しく諭すように接する事で、自分は我儘でも良いのだと勘違いしてしまったようです。
仕方ないので、担任と共に検討して、今度は元気でケンカっ早い児童を座らせる様に席替えをしたら、Hくんは逆に弄られるようになりましたが、喧嘩にはならずおとなしくなりました。
ガキ大将タイプに弄られても反抗せず大人しくするのに、優しく色々教えてくれる子には我儘言って意地悪をするのを見て、
人の認知の仕方と行動にはこんなに違いがあるものなのかと、ショックを受けた事を覚えています。
40代後半になるまで、人に対して自分とここまで感覚の違う人間がいるという事を知りませんでした。
だから、不貞男と自分の、人に対する認知の違いに気がつかなかったのです。
その学校での経験と心理学の学習を通して、人の認知能力には個人差がある事、尽くされる事が当たり前になり感謝しなくなったとしても、不倫しない人はしないし、してしまう人はしてしまうのだという、至極当たり前の事を確信しました。
私が頑張って良い妻でいようとした事は、相手には通じず、俗に言うお節介というもので誰のためにもならない行為だったと痛感したのです。
そんな事しなくても、うちの子は私を愛してくれている。
心から親切にしたい時だけ頑張ればいい 見返りを期待して無理をして人に優しくする必要なんてない、と
幼い頃周囲の大人達から受けた洗脳を完全に解く事ができたのです。
サレ妻復活日記16 に続く