武士を登場させる難しさ・・・ | オーディオキネマ 研ぎ師伊之助深川噺

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私の制作会社は、

時代劇専門のドラマCDを作るために立ち上げたものです!

・・・と言ってはおりますが、

 

ゆくゆくは、時代劇映画を制作することも目標にしているんですよね。

 

(ちょっと無茶な野望ですかねぇ〜チュー

そのために、

まずは45分位の短編をと考え、

 

そのプロットををいくつか準備していたりもするんですよ。
 

そして、いつかは、

 

「立派な長編を〜〜!!」などと夢を見て楽しんでおります。



 

さて、

時代劇ドラマとなると、
 

やっぱり、武士が登場するのが醍醐味のひとつですよね。

そして、

「どんな侍を登場させるのか」

 

という問題は、いつも私を悩ませ続けているのです・・・えー

これは、シナリオを書く私の心一つで決まることではあるのですが、選択肢が無数に存在するから難しいんですよね。

ですから、

 

私の頭は、ここの構想に、四六時中支配されているんです〜。

 

 

 

よく、

 

物語を作り始める初期の段階というのは、

 

「何もかもが自由なのではないか?」

 

と言われることがあります。

 

確かに、そう考えることも出来るのですが、

 

企画を立ち上げる時、執筆を開始する時においては、

何もかもが自由かというと、実はそうでもないんですよねぇ。

 

 

 

たとえば、

一般的に武士道のイメージを形作っているものとは何でしょうか。

 

身分、作法、しきたり、身なりなどがその基礎となっているでしょう。


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◇封建秩序での忠義や忠誠。

◇武士道とは死ぬことと見つけたり。(葉隠の一節)

◇名こそ惜しけれ。

◇武士は食わねど高楊枝
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なんてイメージも、

 

文字として伝わる武士像ですよね。

シナリオに武士を登場させる時、

 

「こういった固定されたイメージをどう扱うのか・・・」

についてよくよく考えさせられてしまうのです。

なぜなら、私のとっては、

 

この〈文字〉こそが武士を象徴するものだと思うからなのです!

 

私が、武士について最も重要となる要素とは、

 

ズバリ、彼らが使った〈言葉〉なんですよねOK





そして、私は、

どこか現代的な観点でもって、かつての武士を見つめていたという願望もあります。

 

上記のような固定された武士のイメージから逸脱した人物もまた、大好きなんでよね〜おねがい

それは、

 

きっと、黒澤映画に登場する侍への憧れがあるからでしょう。

例えば、

三船敏郎さん演じる三十郎(『用心棒』『椿三十郎』)は、

上記のどれにも当てはまらない人物です。

 

そして、

『七人の侍』での志村喬さん演じる勘兵衛も、

百姓に雇われるという面白い決断をします。


皆、一般的な武士道からは型破りな人物たちなのです〜ウインク




山田洋次監督の『たそがれ清兵衛』でも、

主人公の侍は、

「近い将来、百姓にでもなって暮らしたい」

と友人に語ります。

出世などには興味もなく、家族こそが第一なんですよね〜。




私も、

武士を描くならば、

黒澤さんや山田さんが追求したような、

どこが現代人に通じる普遍的な一部を持ち込んで、武士を描きたいと思っています。

そこにこそ、

 

現代に通じる、美しく色気のある武士言葉があると思っているからです。

 

そういったセリフこそが、

 

武士の登場するドラマ世界に、リアリティーを与えると考えているのです。




これから制作するボイスドラマでも、実写映画でも、


型通りの侍はベースとして意識しつつ、

誰からも愛される侍を登場させたいですねぇ。

そして、

そういった侍たちを、

大御所の役者さんに預けてしまって、生き生きと演じていいただけたら嬉しいですねぇ〜!




目指すは、

『七人の侍』で勘兵衛が言う名台詞です。

百姓が差し出した椀に盛られた白米を受け取って言う、

「このめし、おろそかには食わぬぞ」

の言葉です!!

勘兵衛という侍の全てが詰まったセリフですね。

この圧倒的なセリフを目標に、

これからも美しい日本語と格闘していたいですね爆  笑

 

 

 

 

 

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