コンフィデンスマンJP(2018年4月期CX月21)の感想です。

 

総合評価:A-

特に脚本:A

 

古沢良太は天才ではないだろうか。

「ゴンゾウ」で見て素晴らしいWだと思ったが、「デート」で感服。「リーガルハイ」は私は好きではないのでほんの少ししか見ていないが、この人は天才だろう。これからもきっと度肝を抜くような脚本を書いてくれるに違いない。しかしけっしてエキセントリックな脚本ではなく、人間の心もきれいに描ける素敵なWだ。

 

コンフィデンスマンは、のり的にはリーガルハイ的な感じで、私はあまり好みではない。ただ初回(江口洋介の回)、あまりの展開に度肝を抜かれた。こんなのをかけるのは、遊川和彦か古沢良太ぐらいじゃないか。遊川の場合は、古沢みたいに狙って崩しているのではなく、なぜか謎なドラマになってしまっているというような雰囲気を受けるけど。

江口洋介はBGよりもビジュアルが良くてかっこいいし、華もあるし、良かった。

 

2話(吉瀬美智子の回)は、展開も面白く、かつ旅館の女将の心に迫るところが良かった。

 

3話(石黒賢の回)はちょっといまいち。美術を馬鹿にしているというわけではないのだろうけど、なんとなくそういう感じがして嫌だった。

 

4話(佐野史郎の回)は、佐野史郎が上手すぎる。さすがの演技。長澤まさみって今まで女度が高すぎて苦手だったけど、コンフィデンスマンJPでは新境地開拓だった。女度低くて、女度の高さで嫌われていた層にも受けるかなと思ったが、そして変わり種のキャラをよく演じていたが、振り切れがもう一個足りなかったか。逆にブリブリした話し方でこのキャラをやった方が、ギャップで面白かったかも。もう少しだったのだけれども、そこが惜しい。ただ4話の中国人女優のシーンはものすごく美人だった。1話の賭場の女主人も美人だったし、きれいにすると本当にきれい。

 

5話(かたせ梨乃の回)は、人間の描き方が上手だった。弱者を装っても結局その弱者が悪人のことがある。これはよくある話。エステの回でもそうだったけど、自分が悪いのに人のせいにして弱者を装う最低な人間というのはよくいる。米国人女医の長澤まさみもきれいだった。

 

6話(内村光良の回)は、これをもう少しさらっとにおわす程度にして、かつ深堀すれば、非常に深いテーマになると思った。世間的価値観で、大金持ちで女と豪遊するのが自分にとって楽しいわけではない、自分の真の思いに目をそむけないことの幸せ・喜び、これは1クールかけて書くようなテーマだろうなと思った。

 

7話(竜雷太の回)は、いやだった。家族の気持ちが深堀できていないし、家族をこういう風に扱うのは嫌だ。竜雷太はもっと上手なのに、無駄使いだなと思った。この回の長澤まさみは全然きれいじゃなかった。もちろん顔は良いのに。人間、髪型と服装って大事だなと思った。

 

8話(りょうの回)は、りょうがいい人なので、だまさなくてもいいのではないかと思った。

 

9話(小池徹平の回)は、すごく良かった。こういうわかりやすい回は、見ていて心地よい。そしてこの回の長澤まさみも、自然な見た目できれいでよかった。長澤は、いつもはこういう感じのキレイ系で売った方が、良いのではないか。

 

10話(佐藤隆太の回)は、脚本が天才的だった。

 

古沢良太のドラマいっぱいみたいです。できれば「デート」みたいなのがいいです。「デート」の長谷川博己は完璧でした。最終回のラストシーンは泣けた。