「母になる」(NTV水10 2017年4月クール)の感想です。

総合評価:C

 

脚本が詰まっておらず、ぶれているドラマだった。

キャスト的には、ちぐはぐ感が否めない。沢尻エリカを起用した企画で、ということだったのかもしれないけど、中学生の母って、いくつで産んだんだよ?みたいな。小池栄子と沢尻エリカがなんか対比っぽいキャストにもならず。板谷由夏とも年齢差がありすぎだし。中学生の子役のジャニーズがかわいいぐらいか。

 

脚本の感想から。これはひどかった。

最初は、3歳の時に行方不明になった我が子に10年ぶりぐらいに再会するという話を見て、てっきり「Mother」並みの感動ストーリーかと思い、期待。しかし内容がない脚本で、回を重ねるごとに、何を言いたいのか、ブレブレでひどかった。

 

まず、3歳の時に行方不明になって以来初めて再開した、中学生の息子との親子の絆の話。最初、前のママの言いつけに従って、本当のママにいい顔をする息子のエピソードは確かにショッキングで、ここからどう絆を築いていくのかと期待したが、そこから全く展開がなく、特に問題なく家に戻ってくれて、特に問題ない良い子で、なんら問題がみられない。夫婦・親子の絆の再構築がテーマではなかったのか。ただの良い子で、お母さん(沢尻エリカ)がなんか若作りというか、若いのかよくわからないビジュアルで、後妻にしか見えない以外、特に問題はないように見えたが。

 

前のママの方の小池栄子も、なんだかよくわからない。子育てしたことない人が、いきなり見ず知らずの3歳児を育てるって至難の業だと思うが。捨てられたと勘違いって、言語障害の子でなければ、「ママ!ママ!」って泣きわめくだろうし、たとえその保護の瞬間は泣きわめかなかったとしても、その後の中で、本当のママを求めて泣きわめくと思うが。子供のトイレトレーニングとかお風呂いれるとかごはんとか、子育て経験のない人が一人ですぱっとできるのか。無戸籍児扱いで小学校に言っていたのか。近所の人にはなんて説明したのかなど、不自然すぎる。

そして前のママと子のきずなも特に描かれていず、ずいぶんあっさりしたママと子だな。離れたくないと思わないのだろうか。感情的に不自然すぎる。

 

板谷由夏はママになりきれないという設定になっていたが、それも全然描けていず、ただ単にママ友にいじめられているだけか?意味がよくわからないし。

 

演技も、なんかみんな感情が伝わってこず、唯一藤木直人だけは、「え?こんなに演技できたの?」と驚いた。実際に父親だからかな。藤木直人って演技下手なイメージだったけど、最近でも「ぽきっとね」もひどかったけど、子との再開シーン、すごくよかったね。

 

沢尻エリカはきれいなんだけど、なんか老けてきた。そして服装がものすごい地味なのに、化粧だけ濃くて、なんか違和感を感じた。小池栄子は地味な見た目に整えすぎでは。

 

ことねちゃんは、ストーリー上不要では?

 

とにかく、ちぐはぐ感の多いドラマだった。

 

母になる      10.6__10.7__*9.3__*7.9__*8.3__*9.5__*7.9__*9.2__*8.4__*9.7(終)._________*9.15