2017年1月期TBS火22「カルテット」の感想です。

 

総合B+。

 

テンポよく、引き込まれる内容だったし、スズメちゃんの過去エピソードとか、まきまき・早乙女まきの過去エピソード等も良かったと言えばよかったけど、あまり踏み込んだ内容がなく、ストーリーを強く流れる筋みたいなものもあまり感じられなかった。

ただ、評価すべきは、舞台を映像で展開したようなドラマで、その意味でとても挑戦的な試みだったと思う。まさに舞台のようなドラマだった。舞台をそのまま映像でうつしてもこんな風にならないので、舞台風ドラマというのは、本当は作るのが難しいんだと思うが、とてもその点よく成功していたと思う。ドラマを流れる雰囲気がよかった。

 

惜しいのは、まきまきが、優しいようで冷たい、とかそういう風に松田に形容されていて、あとは夫が最初に思った不思議な人みたいなパーソナリティー、そしてあんなに義母と仲が良く見えるのに義母に殺人を疑われる点などが、まさに過去の殺人?エピソードにつながっていく伏線だったとは思うが、演者が、演じ切れていなかった。私はこの演者が昔嫌いだったが、今回じっくり見てみて、感情表現は確かに巧みにできていたと思った(キッチンでのキレシーンその他)。でも、こういうパーソナリティーの構築ができていない。ちょっと、ここが弱いと、全体的に話しがぶれると思う。

 

あとは、高橋一生と満島ひかりは、もう少し深い役どころでもよかったのでは。役不足か。松田やクドカンの方が、まきまきみたいな一裏二裏ありそうな雰囲気を醸し出していたが。