ミュージカルをよく知らない人間の感想ですので、Adam Pascal以外のファンの方はご覧にならない方がよいと思います。苦情・コメント等はお受けしませんので、よろしくお願いします。



華麗なるミュージカルクリスマスコンサート2013を見に行ってきました。12/22昼公演@新国立中劇場16列上手。

APのFacebookで初めてこれがあることを知ったのですが、結構宣伝してたのかな?
見に行ってよかった!












1. Seasons of Love(RENT)
最初の歌は、RENTの「Seasons of Love」。出演者達が並んで歌いますが、Adamは出てこず。1番が終わったらAdamが登場。その演出のせいで、2番の最初のところが、通常より、演奏が長かった。

私としては、劇場でSOLの音楽を聞けただけで感激。うれしくてうれしくて…。しかし、ピアノ下手だったね。SOLのイントロがとちってましたよ。台無しですが、ミュージカルと違って、2日しか演奏しないから、オケもあまり練習しないのでしょうか。SOLの出だしのピアノがよろよろしていると、SOL台無しですよ。反省してほしいものです。

で、SOLの1番は、ミューとは違ってそこまで迫力はないけど、やっぱり舞台でSOLが聞けるといいなあと思っていたら、2番で、APが高音で歌い上げます。もうね、音域が違いすぎるね。A&A Liveのときなんて、SOLのソリスト部分をAPが歌っていたからね。あの音の高さはなんなんだ。うますぎる。

ただ、APの2番があまりに高音だったので、逆に日本人女性のソリスト部分が目立たなくて、SOLとしての完璧度はイマイチでしたが、そういう細かいことはどうでもいいです、SOLが舞台で劇場で聞ければ。

2. Aida

女性(シルビア・グラブ?)のソロはあまり記憶にない。
藤岡正明のソロは、藤岡正明はもっとうまいはずなのになあ、と思った。藤岡正明って東宝RENTでRogerの代役をやったときと、大竹しのぶのピアフでしか聞いたことないけど、それらのときのほうがうまかった。ピアフで本人に合わない歌を歌ってみんなが「?」ってなるときの曲ほどとは言わないけど、それぐらいの完成度だったような気が。もっとうまいのにねえ。

そして、シルビア・グラブとアダムのデュエット。APがさ、おもむろに舞台に出てきて階段に腰掛けるだけで様になるわけですよ。なんなんですか、あれは。と、見ていて思ったけど、AP的には演技してたんだろうね。ミュージカル俳優ですからね、そりゃ、出てくるだけでも絵になる、と。声もいいし、すてきだし、声量はあるし、ものすごくしっとりしていて素敵だった。
シルビア・グラブは、APの声量の半分ぐらいだし、二人で一緒に歌うところの歌詞の歌い方が、APみたいに丁寧に一語一語を歌ってしっとり歌い上げる感じじゃなかったので、そこが残念だったけど、Another Dayはすごくよかったし、まだ開幕したてで、うまくいかなかったのかな?

しっとり歌う歌だったから、終わった後にAPがシルビアの手にキスしたんだけど、シルビアが「え?なに?手を出すの?」みたいな感じで、なんか戸惑っていて笑った。APもあれ、日本だから手にキスだったのでは? アメリカだったらハグとかしそうw

次の「お洒落は私の切り札」、あれどうしたの? 歌がまず痛すぎるけど、うまい人が歌ったらあんな痛い歌ではないの? 衣装もひどかった。素人のうたの発表会みたいな衣装で、しかも歌が下手すぎる。どうしてあそこまで下手なのに、プロとして舞台に立っているの? 音程が少しずつ外れているのに、音を正確に歌うよりも、アニメ声を出すことに注力しちゃってるよ。ほんと、こういうミュージカル女優、苦手だわ。ひどいよね、あんな下手なのに、どうしてプロになれるんだろう。と思って、家に帰って検索してみたら、なんと元四季?まじですか?どうしてあんなに下手だったんだろうか?四季ってうまいんじゃないの?音程はずれてても四季で主演できるの???

3. ジキル&ハイド

最初の女性ソロはとてもうまかったように思ったけど、「お洒落は私の切り札」と同じ人?? 歌によってうまく歌えるか否かのばらつきがあるのかな?ミューじゃなくてコンサートなんだから、自分がうまく歌える歌をセレクトできないのか?曲は主催者のセレクトなのだろうか、なぞだ。

次に韓国人スターらしき人のソロ。最初は?って感じだったけど、後半ぐらいからものすごいエネルギッシュ。すごいエネルギッシュで、華があるなあと思った。歌い終わった瞬間に「きゃー」という歓声が上がったので、コアなファンがついているのだなと思った。

4. ゲスト

最初のゲストのモーツァルトの歌は、あれどうなの? ちょっと勘弁してほしいんですけど。

次の紫吹淳は、さすが元トップスターだね。華が半端ないけど、衣装がちょっと下品だよ。うーん、と思ったら、司会の人のリクエスト衣装だったの? もう少しだけ控えめな衣装だったらよかったのに。

5. レ・ミゼラブル

レ・ミゼのコーナーが始まる前に「ジャ・ジャンジャジャン」っていうオケの演奏がはいって、これはよかった。
私、目が悪い上に出てくる人が誰だかよくわからなかったので、聞いているときは認識できなかったんだけれども、最初のレミゼの歌は、岡田浩暉だったのか。ジャベールの歌で、普通だった。

次の「カフェソング」はよかった。レミゼって映画しか見たことがなかったんだけど、映画のマリウスってだめ人間で、「カフェソング」も聞いていて、「なんなんだ、マリウス。だめすぎじゃん」としか思わなかったけど、今回の「カフェソング」は悲しみが出ていてとてもよかった。力強かったし。

次の「Bring Him Home」、あれはどうなの?どうしてあんなに下手な人が「Bring Him Home」を歌ってしまったの? レミゼ・ガラとかでもジャン・バルジャン役の人はあの歌をよく歌うものなの? 大きな声で歌い上げるところはいいんだけど、「bring him home」っていうあの歌詞のところが、音程が若干外れている上に、かすれちゃって、優しさとか慈愛とか、そういうバルジャンの神聖さっていうものが全然感じられなかった。これ歌ったの、日本人なのか韓国人なのか、よく見えなかったけど、あの人、違う歌歌ったほうがよかったのでは? 

6. 1幕最後の歌

子供と一緒に岡田浩暉が歌う歌。子供別にいらないのではないかと思ったけど、意外と芸達者。特に2幕のラップとかダンスの子供はすごかった。

7. CHICAGO

ここから2幕。最初の「ALL THAT JAZZ」があまりかっこよくなかった。ダンスがあまり決まってなかったせいか、肌色の手とかがいっぱい出ている印象しかなくて、もう少しキレがあればよかったのになと思った。

次の「New York New York」は藤岡正明かな?これは、良かったと思ったんだか、2番辺りから良かったと思ったんだか、忘れてしまった。

そして次がAPの歌。AP、Chicagoやったんだよね。見に行きたかったけど早く終わっちゃったから行かれなかった。なんか、あのChicagoの弁護士役、APに合わない気がするんだけど、どうなんですかね。歌も特に、ふーんという印象だった。

8. エリザベートほか

韓国人の人と日本人が「闇がひろがる」をデュエット。韓国人の人がすごい迫力でした。

次は、ゲストの二人の歌で、特に印象なし。紫吹淳は、この時は黒いラメ入りのタイトなドレスで、こっちのほうが素敵だよ。

そしてその次が、エリザベートのソロ。これもまたひどかった。高音さ、あれ出ているって言えないよ。ストレス発散のカラオケじゃないんだから、キンキン声でマイクつかって高音うたわれると、耳が痛くなって不快だよ。あの人、高音出せないんだから、キー下げて歌えば? あれを劇場でマイク使って歌える神経が理解できん。 しかも発声練習風に「あーあーあーあーあ」って言った後に「あーいー」って、あの歌詞なんなんだろう。宝塚のネタセリフ的な感じ??

続いて、韓国人と日本人のエリザベートのデュエット。特に印象なし。
このあと司会の人が出てきて、「おふたりのエリザベートが見たくなってしまいましたね」と言ったのに、観客がしらーっとしていて、まばらな拍手しかなかったのにウケた。女性ファンはあの人が相手役じゃ嫌で、男性ファンもあの人が相手役じゃ嫌だったのだろうか?

9. RENT

ようやくRENTコーナー。

「Another Day」、これはすばらしかったね。シルビア・グラブが、とってもすばらしいMimiだった。思いがこもっていて、とってもすてきなMimiでした。すごくうまかった。APもよかった! まあ、強いて言えば、最後にLife Supportに相当する人たちが出てきてMimiと一緒に歌ってくれるんだけど、APの歌声がLifeSupportにかき消されないんだよね。まあそれはミューじゃないからいいのかな。あと、「Who do you think you are」から始まるんだっけ。「Excuse me if」は2番だっけ。あそこから始まると唐突だよね。やっぱり「Out Tonight」から始まって、Mimiが机の上のものをばーってやりながらwキスしてからこそ、「Another Day」な気が^^

誰かが「Out Tonight」歌えばよかったのにねえ。

そして、次。「What You Own」。これねえ、Markの部分を歌っている人の歌い方がRoger的なのね。で、藤岡正明がRogerだったんだけど、東宝RENTの福士×藤岡の時のWYOは感動したのに、これは普通だったなあ。MarkがちょっとMarkじゃなくて、Rogerなんだよね。で、このMarkに比べると藤岡RogerのRoger味が薄いんだよえ。藤岡ってあんなに感動的にWYOを歌えるのに、今日は残念だったなあ。APのOne Song Gloryとかを生で聞けば必ず刺激になるはずだから、2日目とかは、もっとよくなっているかな。

次が岡田浩暉の「Your Eyes」。岡田浩暉ってうまいんだね。TO BE CONTINUEDで、中山美穂とダウンタウンの浜田のドラマとか、「男嫌い」のドラマとか出てたの覚えてるけど、ミュージカル俳優になったんだね。この「Your Eyes」はものすごくうまかった。悲しみとエモーションが出てたよ。マーク・コロンブスが喜びそうだよ。Mimiが亡くなる場面をRENTの感動のエモーションと勘違いしている男なら。話がそれたが、この「Your Eyes」はうまかった。東宝も、無名の若手が頑張るRENTをやったのはよかったっちゃよかったけど、それであの出来なら、岡田浩暉とかちゃんと歌える人でRENTをやればよかったのでは。この「Your Eyes」は良かったですよ。

APの「Your Eyes」って、もっと穏やかなんだよね。岡田浩暉のはエモーショナルな「Your Eyes」でした。ただ難点をいえば、最初からエモーショナルに飛ばしすぎたせいで、
I should tell you, I should tell you
I have always loved you
You can see it in my eyes
Mimi!!
っていう、感動のところが、弱まっちゃったと思う。APの「Your Eyes」はここが完璧なんだよ。「ずっと愛してた。僕の目を見て。ミミ」っていうのよ。しかも最後のMimi!!っていうところが、心の叫びなんだよ。で、そのMimi!!っていうシャウトに、バックでOne Song Gloryの音楽がかぶるっていう、あそこの感動、あの感動は本当にすばらしい。いや、素晴らしすぎる。APのYour Eyesが聞きたい! いやいや、でも岡田浩暉の「Your Eyes」は素晴らしかったです。

そして、待ちに待った「One Song Glory」。うまいですね。相変わらずの安定感ですが、この日は、APの調子はイマイチの模様。私は、今日の「One Song Glory」より20倍ぐらいうまい「One Song Glory」を聞いたことがあります。2番のeternal flameあたりからはやはりよかったけど、昨日は本調子じゃないね。残念ですが、しかし安定感ありますので、このAdam Pascalの「One Song Glory」を聞けただけで良かったですよ。

しかしA&A Liveはつまらなかったとは言え、A&Aが堪能出来て良かったな。このコンサートじゃ、APの歌が足りなすぎるよ~!!

しかし、APを呼んでくださった主催者の方、ありがとうございます!!
RENT BroadwayTourの千秋楽で、胸がいっぱいになったとき、もう二度とAPには会えないと思ったけど、A&A Liveであえて、しかしA&A Liveの千秋楽に、「今度こそもう二度とAPには会えない」って思ったけど、また会えました。またハグしてもらえましたww 
すてきな歌を聴かせてくれたAPに感謝です。そしてAnotherDayをきれいにうたってくれたシルビア・グラブと、APを呼んでくれた主催者に感謝です。

APの歌が聞けて、よかった~!!!