「鴨、京都へ行く」第5話の感想です。

ひどい、ひどすぎる。

日本有数のアパレルブランドの社長夫人(高岡早紀)が上羽やにやってくるが、超クレーマー。
着く早々悪態をつき、廊下に飾ってある生花を罵倒。
女将のような外見をして権勢をひけらかしている勘違い仲居頭(かたせ梨乃)に、①私に似合う生花を飾ること②今日の魚をあいなめ(?)に変えること③アロママッサージを受けさせること(オイルは何対何が7:3と細かく指定)を要求。

モンスターカスタマーだとして憤る鴨(松下奈緒)に対し、お客様のご要望にお答えすべきと上から諭す勘違い仲居頭と、理を説くコンサルタント(椎名桔平)。

①は廊下の生花はそのままにして、お部屋に派手な生花を飾ったところ、すぐ喜んだとのことで、なんて簡単な客なんだ。しかもあの料金上増請求できるし、上羽やにとってはラッキーだったのでは?
②も、そんな要求簡単じゃないか? あいなめぐらい作ってあげなよ。もっと旅館じゃ無理そうなものとか、季節はずれのものとかをリクエストするならともかく、これぐらいのリクエストなら応じて上げても良いのでは? 高級旅館の設定なんだし。③も別にどうでもいいよね・・・

と、モンスターカスタマーなのは、高岡早紀の偉そうな態度だけであって、要求内容はそこまで理不尽でなく面白くなかった。

そして、③は、呼んでいたエステティシャンが高岡早紀が客だと聞いて怖くて帰ってしまって、結局、鴨が対応することに。それでいいのか??? 
そして、高岡早紀は自称元カリスマエステティシャンだったという話をしてくれ、

次の朝には、週刊誌でカリスマ社長の浮気が判明。いらいらした社長夫人は、指輪を前夜どこかにやってしまったのに旅館の人が盗んだという。結局、かばんに入っていただけだったが、勘違い仲居頭が自分のせいだと警察の人に対し社長夫人をかばったところ、社長夫人は事実を捏造して社長にいいつけ、社長&社長夫人から土下座を要求されるというもの。

はあ? そしてプライドの高い鴨がなんと土下座し、客商売のプライドが初めて芽生えたからこそ土下座ができたとして、鴨を褒める面々。


意味不明なんですけど。冤罪をなすりつけられて土下座って。客商売ってそういうもんじゃないよね。客に真摯なサービスを提供するのは客商売だけど、こんな土下座して、真のプライドがあるからこそ土下座できるなんていう、昭和脳というかなんというか。。。


挙句、社長夫人は、土下座してプライドの芽生えた鴨を見て、自分も浮気性の夫と縁を切り、仕事に復帰しようと決意したとして、かもにメールを出す。鴨のメアドは、仲居が高岡早紀に教えてくれたというが、そんな旅館あるか?なんなんだよ。


このドラマ、接客を履き違えてないか? 理不尽な要求なんて飲まなくていいと思う。それよりも、社長に浮気されているとか、そんなことを面白おかしく噂する仲居たちの心を改めさせたほうがいいと思う。客の噂をするとか、そういうのこそ、真のプライドがない、接客をわかっていないからこそできることだと思う。

客に真のやすらぎを与えたいのなら、客の噂を旅館でするのは即刻やめたほうがいいのでは?

しかし、ストーリーは変だし、仲居頭も仲居たちも、たいした能力がないくせに自分をすごいと思い込んでいるし、見ているとむかむかする。

そしてかたせ梨乃。馬鹿じゃないの? たかが仲居の分際で、なんで女将と一緒に、私服のしかも超高級そうな和服着てるの? 目立ちたいだけでしょ。