「ラストホープ」(2013年1月クール、CX火21)の感想です。

なんだかぱっとしなかった。
最初は、きちんと展開を考えているドラマかと思ったけど、医者たちの個人的ストーリーが複雑すぎて、ぐだぐだに。複雑なくせに、数人のストーリーが絡み合ったりして、そこまでこの時間内でつめこむせいで、ぐだぐだで、意味不明展開に。

さらに、本筋の患者のストーリーも、なんだか尻切れトンボっぽいエピソードが多い上に、暗い。良い話でもなく、心も暖まらず、「医龍」みたいなびっくり展開なわけでもなく、無駄に難しい治療にしようとしすぎて、なんだか「もういいや」的な。

しかし、見ていてまったく不快になることはなかった。今クールは不快なドラマが多かったので、その点だけはすばらしかった。

演者としては、多部未華子が一番よかった。多部は「大奥」以来、とても良い。多部って、顔がぶさいくなくせになんで芸能人なんだっていう思いを見ていてずっと持っていたが、演技も良くなってきたし、個性がたってきた。個性があざとく立たせていず、しっかり演技の芯があった上でのあざとくない個性で、一生懸命生きる女性として、とてもいい。